中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

平安S(GⅢ)展望

2007-01-17 22:31:00 | 見解
人気ブログランキングご協力ありがとうございます! 

戦国時代を迎えたダート路線。平安Sに登録してきた面々も、確たる軸馬がおらず全頭にチャンスがあると言っていい。こうなると展開も大きく絡んでくる。

カフェオリンポス
前走の東京大賞典4着は中団のインで折り合いに専念。うまい具合に脚をタメると、有力どころが早めに動く絶好の展開。直線入り口で満を持して追い出されると、なかなか反応せず突き放されてしまう。最後はジワジワ詰め寄ったが、展開を考えれば不満の残る内容だった。前々走のトパーズS1着は道中、最内枠発走から中団のインを追走。3角から除々にポディションを上げて行き、4角で4番手まで迫る。直線でグッと突き抜けて後続を振り切った。ギリギリまでタメるよりは早めに仕掛けたほうが良い。鞍上も2戦目で違ってくるはずだ。気難しさは残るが、力は確かなもの。58㌔。

クーリンガー
前走の東京大賞典2着は道中、前の有力どころを見ながら5番追走。シーキングザが早め早めの展開で伸びを欠くなか、渋太い脚で粘りに粘り2着に踏ん張った。デキの良さと消耗戦になったことが向いた。前々走の浦和記念9着は発馬で大きな後手。明け8歳馬でも元気一杯だが、中央の時計の速い決着向きではない。1分50秒台の争いになるとどうか。

バンブーエール
前走のダービーGP2着はスッと先手を奪い、マイペースの逃げ。直線で2番手に付けていた勝ち馬との壮絶な追い比べの末、僅かに屈した。前々走のJDダービー2着は速い流れを2番手から追いかける形。最後はズブズブの根競べとなったが、何とか2着を死守した。3走前のユニコーンS5着はHペースを大外枠から好位追走。3角で早めに進出を開始し、残り400㍍地点で先頭に立つ正攻法の競馬。後方で脚をタメていた勝ち馬に交わされ、最後は完全に脚が止まったが、厳しい内容だったことを考えれば高く評価できる。休み明けで古馬相手と楽な条件ではないが、先行脚質には魅力を感じる。陣営によればもう少し馬体がフックラしてほしいとのこと。

タガノサイクロン
前走のフェアウルS1着はトラスト、カオリが競り合う超Hペースを最後方追走。レースの3ハロン13.3 - 12.9 - 14.1の激しい消耗戦を後方から一気に差し切った。展開に恵まれたことは間違いないが、持久力があることを証明した。前々走の千葉特別は中団追走から向こう正面でセレスケイが早めに動く厳しい流れを、三分三厘で早めに進出し、ズブズブの消耗戦を制した。時計の速い決着は未経験だが、ダートでは底を見せてない。流れに乗じてどこからでも競馬できる。

エンシェントヒル
前走のファイナルS1着は発馬で大きな後手。それでも、追い込み脚質だけに鞍上も慌てない。前2頭が飛ばす速い流れを最後方でジッと待機。直線入り口でも最後方のまま大外へ。そこから驚異の末脚で一完歩毎に詰め寄り、坂上で先行馬を飲み込み、ゴール前で全馬をスイープした。展開が向いただけでなく、この馬の決め手の高さも光った。馬体が絞れていたのも良かった。今回は9戦3勝の京都に替わるが、阪神より追い込みが利きづらいし、重賞クラスともなると前も簡単には止まらない。前走のような速い流れになればいいが…。追い込み馬の宿命。


サカラート
前走の武蔵野S12着は発馬で行き脚がつかず。最内枠発走から仕掛けて好位のインへ。だが、仕掛けたことで掛かってしまい、力みながらの道中。宥めることを念頭に置いたため、馬込みに押し込められてしまう。全く力を発揮できなかった。前々走のエニフS3着は行き脚つかず。快速馬が飛ばす速い流れを掛かるくらいの行きっぷりで中団追走。直線で最内を突くと、外から2頭に迫られ飲み込まされそうになるも、そこから鋭い脚でグイグイ伸びた。58㌔を背負い、良い内容だった。長距離に実績があるも、ここ数走の走りを見る限り、スピードを生かす競馬が合っている。距離延長は歓迎できないが、気分よく運べれば変わっていい実力馬。脚抜きのいい馬場になれば大きく浮上する。

シルククルセイダー
前走の北総S1着は中団馬群追走から三分三厘で外めを通ってジワッと進出。渋太い脚で一完歩毎に伸び続けて着差以上に力差を感じさせる内容だった。力強いフットワークでいかにも力の要る馬場が合っていそう。その意味で時計の速い京都に替わるのはどうか。


マイネルボウノット
前走の名古屋グランプリ9着は19キロ減。一見、休養前の馬体が絞れたかに見えるが、間近で見た感想として、トモの筋肉が落ちていた。状態一息だった。レースでも全く見せ場を作れず勝ち馬から4秒4差。この中間は動きが一変しているよう。上積みは望めるか。器用さに欠ける面があるので、広い中央のコースになるのはいいが、時計は掛かったほうがいいタイプでもある。

ドンクール
前走の名古屋グランプリ3着は抜群の毛ヅヤでデキの良さが伝わってきた。道中は中団追走からヴァーミリアンを徹底マーク。勝負どころの3角で外めを通って仕掛けを開始。4角では単独2番手に躍り出る。だが、そこからステッキが入り反応が鈍くなる。直線であっさりヴァーミリアンに交わされると、最後は完全に脚が止まってしまい逃げ馬にも差し返された。距離が長く正攻法の競馬は厳しかった。前々走のジャパンCダート6着は三分三厘で手応えが怪しくなりながら直線で粘り強い脚を発揮。最後は脚が止まったが、距離を考えれば上々だった。休養前は惨敗続きだが、復帰後は悪条件が重なりながら中身の濃い競馬が続いている。前走の三分三厘での動きを見る限り、距離短縮の今回は大幅な変わり身を期待できるのではないか。デキは申し分ないだろう。

エイシンラージヒル
前走のファイナルS3着は前2頭が飛ば速い流れを離れた2番追走。実質、ハナを切る形。流れの緩くなった3角で早めに前を捕らえに行く正攻法の競馬。外からセフティーエンペラに競られて常にプレッシャーを受けるなか、4角で先頭へ躍り出る。2頭で競り合い、150㍍地点で振り切り、押し切りを図ったところを後続に差された。だが、展開とプレッシャー、正攻法の競馬を考えれば申し分ない内容だった。前々走の白嶺S1着は平均ペースの流れに持ち込み、3角で一旦息を入れる。直線入り口で持ったままの手応えでスッと加速し、後続を突き放す。残り200㍍のところでキクノアローに並ばれるも、鞍上の右ステッキに応えて粘った。強い内容だった。スピード一本調子ではなく、終いも粘れる。力を付けているし、脚質的にチャンス大。

フィールドルージュ
前走のファイナルS4着は道中、中団のインでビッシリ被される形で動くに動けず。三分三厘で手応えが怪しくなり、直線入り口でもなかなか反応しない。ようやく半ばあたりからエンジンが掛かりはじめ、鋭い脚で追い込むも時既に遅し。もう少しスムーズに捌けていれば突き抜けていた。ブルーコンコルド同様、ズブさがあって勝負どころでの反応が悪い。だから、直線の長い府中で良績があるのは納得。コーナー4回の阪神、京都でゴチャつく競馬は向かない。決め手の鋭さはGI級も、脆さも同居する。外枠が絶対条件。

サンライズバッカス
前走のジャパンCダート5着はフワッとした発馬で行き脚つかず最後方待機。だが、皆が手綱を抑えたために流れが落ち着いてしまう。3角で馬群のなかを通って仕掛けを開始させると、直線は外めへ。だが、外からフィールドルージュに被され厳しい競馬。直線半ばでのゴチャつく場面もあった。スムーズな競馬ができなかった。前々走の武蔵野S2着は久々の一戦。それでも、中団追走から長くいい脚を使って追い込んだ。GIでも通用する決め手がある。追い込み馬だけに広いコースがいい。次走が目標だけに余裕残しの仕上げか。

人気ブログランキングご協力ありがとうございます!