中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

大阪杯(GⅡ)徹底研究!

2011-03-30 00:30:30 | 見解
レーヴディソール骨折…

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被災地の子供たちへランドセルを贈るプロジェクト!

ドリームジャーニー
前走の有馬記念12着は、中間に脚部不安を発症。爪の状態を見ながらの調教で、コース追いができず坂路のみの調整だった。直前の動きはさすがのものだったが、中身はできていなかった。レースでは例によって一頭だけ行き脚がつかず。直後に少し気合い付けて出して行くと、下り坂で勢いが付き過ぎて最初の4角からハミを噛んでしまう。隣にいたダノンシャンティと接触したことで余計に馬が怒ってしまい、終始掛りっぱなしだった。3角まではインに潜り込んでいたが、そこからは前がびっしり壁になっていたために大外へ持ち出す強引な競馬。これでは脚は残せない。前々走のオールカマー2着は、GⅡとはいあえ59㌔を背負い楽な条件ではなかった。レースでは例によって発馬で行き脚がつかず。すぐに二の脚で後方馬群に取り付くと、道中はハミ噛んで少し力んでいた。勝負どころの3角から大外を通ってスーッと進出。直線は完歩の小さいピッチ走法で一旦は先頭に躍り出たが、坂上でも手前を替えずもうひとつのギアを発揮できず差し返されてしまった。オールカマー、宝塚記念、大阪杯はいずれも直線で右手前のまま手前を替えていない。一昨年の有馬記念ではゴール前で左手前に替えてブエナビスタを差し切っている。一瞬の切れ味は誰もが認めるが、出負けして勝負どころから大外ブン回しされ、ずっと右手前で走ってはさすがに末が鈍る。脚質的にロスは覚悟しなければならない。この中間も脚元を気にしながら坂路のみの調整。58㌔になるのはプラスだが、大幅な信頼はできない。

ヒルノダムール
前走の京都記念3着は、渾身の仕上げで賞金を加算しにきた。大外枠発走から発馬を決めて前を狙う。しかし、1角までに行ききることができずに中団の外めへ控える。その後は前のビックウィークを見ながらの競馬。4角の下り坂からジッと進出。4角で気合い付けてポディションを上げる。その時にビッグウイークと接触するアクシデントはあったが、ライバルより先に抜け出すことに成功。一旦は馬場の良い大外から単独先頭に立つも、あっさりと捕まってしまった。前々走の日経新春杯2着は道中、中団馬群の外めを追走し、横のローズ、前のルーラーを見ながらの競馬。3角でジワッと加速したルーラーをマークするようにジワッと進出開始。4角で接触する不利はあったものの、直線入口でグンと突き放されてしまう。そこから懸命に脚を伸ばして2着は確保したものの、決め手の差を見せられてしまった。3走前の鳴尾記念2着は、シルポートの作る淀みない流れを後方の外めから前のリルダヴァルを見ながらの追走。ジワッと3角から少しづつポディションを上げて行き4角で馬体を併せに行くも、内へモタれてモタつく。直線でスッと引き離され、その後も左手綱と右ステッキで立て直しながらアクションでまともに追えない。ゴール前で何とかリルダヴァルを差し切れたが、勿体ないレースだった。一線級相手だと決め手でどうしても見劣る。これは追って重心が高くなるところが起因している。一瞬の脚は持っているので上位争いはできるが。

ダノンシャンティ
前走の京都記念4着は、下見どころからテンションが高く、落ち着きを欠いたのは痛かった。レースへ行っても流れが落ち着いた1角でハミをグッと噛んでしまい、折り合いを欠く。その後は鞍上が懸命になだめようとするも制御できず。4角から直線にかけて大外へ持ち出すも、ガツンと来ることなくジワジワと伸びただけだった。前々走の有馬記念9着は、間に合ったとはいえぶっつけでのGI。下見どころから、かなりイレ込んでいた。レースでは発馬直後の下り坂からモロに掛り、1周目のスタンド前でも首を左右に振ってかなり行きたがっていた。向こう正面でもハミにモタれる感じでリラックスできていない。こうなれば途中で動くこともできずジッと後方で我慢。そんな状況の中でも直線で一瞬の脚を使えたのは今後への収穫か。小回りの中山も走りづらそうだった。休養前のNHKマイルC1着は、レースの800㍍通過が驚異の44秒8(後半は46秒6)。馬場を考えても異常な速さ。それを道中は離れた後方3番手から追走。当時は異様なほどの高速馬場で内を通った馬断然有利の馬場。だが、直線はびっしりと馬群が詰まり、人気を背負っていたこともあり迷わず大外へ。直線入口ではまだ16番手。そこからグーンと凄い脚で伸びる。坂上で中団まで取り付き、その後もグングン加速。最後は手綱を抑えて余裕の差し切りV。驚愕の日本レコードを叩き出した。器用さに欠ける面があり、一貫した流れで差し脚を生かす底力タイプ。コーナー4回よりは2回のコース向きだし、距離も2000㍍でも長い。59㌔も楽ではない。決め手はあるが。

キャプテントゥーレ
前走の中山記念2着は、久々でも仕上がっていたし、12㌔減でも、馬体の張りはしっかりしていた。ポンと好発を決め、手綱を押してハナを主張する。外からミッキードリームにも迫られたが、すぐに迎える1角でコーワーワークを利してハナへ立つ。そこからは上手くペースを落としての逃げ。2角まではたっぷりと息を入れることができた。向こう正面から少しずつペースアップすると、3角手前から痺れを切らしたレッドシューターが早めに競りかけてくる。仕方なくペースアップし、残り5ハロンからは11秒6-11秒4。開幕週のパンパン馬場でテンに脚を温存できたとはいえ、三分三厘の攻防はかなりきつかった。直線で勝ち馬にはあっさり子供扱いされたが、二の脚で3着馬を振り切ったのは立派だった。久々のハナでの競馬で渋太さを見せた。休養前の天皇賞・秋13着は、シルポートが引っ張る淀みない流れを道中は外めの3番手追走。向こう正面中盤からは2番手までポディションを押し上げる。折り合いも付いていたし、4角では息を入れることもできたが、直線は抵抗することなく馬群に沈んだ。GIで実績のない直線の長い府中では厳しかった。3走前の朝日CC1着は、好発を決めると直後に小牧が手綱をシェイクする仕草を見せ他馬を牽制。外のプロヴィナージュがすんなりと2番手に控えたため単騎逃げを打つ。鞍上の好騎乗も見事だが、仕掛けても掛らない気性も見事だ。3角手前でドリームフライトに競られたことでペースアップしたが、テンの貯金は十分で4角でも手応え十分。直線でピッチの利いた回転の速いフットワークで後続を突き放し、圧勝した。完歩が小さく出脚が速いため、ハナへ行ける脚力を持っている。道中で息を入れられれば渋太いし、大崩れがない。阪神2000㍍はベスト条件だ。

エイシンフラッシュ
前走の有馬記念7着は、発馬で手綱を引いて控える形に。これはジャパンCで出脚が良過ぎて押し出されるように先行したため。すぐにインに潜り込み、前に壁を作る。その甲斐あって道中は後方のインで折り合うことに成功。3角手前までは理想的に追走することができたが、そこは多頭数のトリッキーな中山コース。3角では馬込みに包まれ、手綱を引っ張るロスが。そこから再び加速したいが、前がびっしりと壁になって動けない。直線で左手綱を引いてブエナの外めに進路を求める。そこからジリジリと追い上げるも届かず。一瞬の切れ味では劣るため、三分三厘でスパートできないのは痛かった。また、鞍上によれば春のいい頃のデキにはなかったとのこと。前々走のジャパンC8着は、予定していた菊花賞を筋肉痛で回避し、順調さを欠いた中での参戦。レースでは、好発を決めるが逃げ馬不在で押し出されるように2番手へ。2角で4番手までポディションを抑えたが、道中はかなり行きたがっていた。なし崩しに脚を使わされた分、直線で追い出すとフワッと重心が高くなり、苦しくなって内へモタれてしまった。タメが利かなかった。GI初制覇となった東京優駿では、1番枠から好発を決めるも、直後から手綱をがっちりと抑えて後方に控える。歴史的な超スローということもあり、道中は引っ張り切りの物凄い手応え。4角までは馬込みで我慢させ、直線は馬場の5分どころへ。坂上でスパートを開始させると、大きなフットワークで一完歩毎に伸びる。長くいい脚を使って叩き合いを制した。2400㍍のダービーを制しているが、発馬が良過ぎるのと行きたがる気性のため平均的に流れやすい2000㍍のほうが競馬はしやすい。皐月賞でこなしており、距離不足ということもない。武器は大きなフットワークから繰り出す長くいい脚。内回りだけにいかに三分三厘で馬込みを捌いて競馬できるか。59㌔は楽ではない。

ダイワファルコン
前走のスピカS1着は、2番枠からポンと好発を決めて馬任せ。1角手前で少し行きたがったが、手綱をがっちりと抑えて離れた2番手のインを追走。2角から向こう正面はかなり緊迫した流れ。向こう正面中盤からはアサヒラロンに競られる苦しい形。それでも、三分三厘を持ったままの手応えで逃げ馬との差を詰め、直線は軽く気合いを付けただけで突き放してしまった。最後は手綱を抑えて余裕たっぷりの勝利。力が違いすぎた。抜け出してもフワッとしなかった。前々走の早春S3着は、11番枠からスッと後方に控え、道中はスローの流れを最後方からの追走。3角ではあまりにペースが遅いために掛ってしまう。4角手前でスーッと馬なりのまま馬群の大外を通って進出開始。4角から直線にかけてもかなり外を通らされる。ペースを考えれば予想以上に大きいロスだが、直線入口で馬なりのままグーンともの凄い脚で一気に先頭集団へ。だが、そこから左手前に替えると内へモタれてフワッとして伸びを欠いてしまう。そこを上位2頭に差されてしまった。気性に課題を残す内容だった。前走は抜け出してから気を抜かなかったし、直線で見せた脚力、前々走の直線入り口で見せた一瞬の脚は間違いなく重賞でも通用するものだ。全4勝の右回りに替わるのもプラスだ。GⅡで流れが速くなるのはむしろ歓迎だ。多くの有力馬はここが始動戦。チャンスは十二分にある。

リディル
前走の洛陽S2着は、休養明け2戦目だったが更に馬体を減らし本来のデキにはなかった。発馬はそれほど良くなかったが、行き脚がつくとグッとハミを噛んで力んでしまう。位置取りも馬任せで思ったよりも前々出の競馬になってしまった。荒れ馬場のハイペースで余計にスタミナを消耗したし、少しずつペースアップした4角では馬込みに包まれて手綱を抑える不利がった。直線を向いても前の馬を捌くのに手間取り、内へ行くのか外へ行くのか迷いがあった。ようやく直線半ばから追い出しを開始させるも、抜け出す脚もなく、勝ち馬にちぎられた。道中の力み、4角からの捌きと通った馬場の差も影響した。力負けではない。前々走の白富士S2着は、長期休養明け。久々で乗り込みは入念だったが、ハンデは相当あった。レースではスローの流れのなか、中団の外からの追走。テンは頭を上げて行きたがる素振りを見せたが、何とかなだめて我慢させる。4角で少しずつ前との差を縮めて直線へ。外から一完歩毎にいい脚で追い込んだが、僅かに首の上げ下げで屈した。ベストはハイペースのマイル。行きたがる気性のため、2000㍍では前に壁を作って折り合いに専念することが絶対条件になる。そうすれば一瞬の切れ味が発揮できる。デイリー杯のように後方一気の競馬が向いている。武豊騎手の手綱捌きに期待したい。