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中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

エプソムC(GⅢ)展望

2005-06-10 23:50:50 | 見解
【ダイワレイダース】
前走のアメジストS1着は衝撃的な勝ちっぷり。
好スタートを切ると、平均ペースの流れを内の2番手でスムーズに折り合う。
直線に入って残り2ハロン地点で先頭に立つと、あとはこの馬の独壇場。
抜け出した時の脚は飛躍を予感させるものだった。
いくら準OPとはいえ桁違いの内容だった。
故障続きとスタート難で出世が遅れたが、元々はクラシックを意識された馬。
ここをステップに秋のGI路線へと羽ばたく。
久々になるが、中間の攻めは柴田善騎手を背に抜群の動きだったとのこと。
仕上がりは抜群だ。
道悪は3戦3勝。週末の天候悪化は歓迎のクチ。
スタートに課題が残るものの、好位に取り付くスピードはある。


【エリモマキシム】
前走の新潟大賞典4着は惜しかった。
道中は終始外を通らされ、直線も外ラチいっぱいの大外。
かなりのロスがありながら、メンバー最速の上がり34秒2の脚で鋭く迫った。
上位馬と通ったコースの差を考えれば、勝ちに等しい内容であった。
スローの瞬発力勝負より、平均ペースで終いを生かす競馬が得意。
長くいい脚を使うタイプで、府中はまさにベスト。
流れ次第で外から飛んでくる!


【ロードフラッグ】
前走の新潟大賞典10着は1400mを使ったあとで折り合いに苦労。
気分良く2番手を追走すると、直線で早めに先頭に立つ強気の競馬。
ただ、それらが裏目に出てラストは完全に脚が上がってしまった。
致し方ない敗戦だった。
本来は中団で控えてジリジリと脚を伸ばすタイプ。
今回は4戦2勝を上げている府中の1800m。
8歳馬だが、一週前追い切りではローエングリンを煽る動きを披露。
夏場に調子を上げるタイプで、今が走りごろ。


【タカラシャーディー】
ダービーで◎にした馬。
前走の京都金杯7着は平均ペースの縦長の展開を3番手から追走。
直線を向いて一旦は抜け出すも、切れる馬に一気に差されてしまった。
直前の攻めも軽かった。
前々走のファイナルS同様の縦長の展開を先行するも、追い比べで見劣った。
ここ2走の走りを見ても分かるとおり、切れる脚がない。
その代わり、好位に取り付くスピードと、そこから一瞬はいい脚を使う。
府中の直線の長いコースが向くとはいえない。
かつては青葉賞でゼンノロブロイと僅差の勝負をした馬。
久々になるが、ポン駆けする気性で、むしろ使い込まれるよりいい。
この中間は一杯に追ったのは最終追い切りだけと少し不満。
もう少し攻めを積めるようになるといいのだが。


【カンファーベスト】
天皇賞秋5着の実績はここでは抜けている。
前走の新潟大賞典2着は平均ペースの流れを中団からスムーズに競馬。
終始、勝ち馬を意識しながら追い出すと、一旦は抜け出すも惜敗。
斤量差も考えれば上々だろう。
若干、詰めの甘さはあるものの、お終いは確実に伸びてくる。
昨年の天皇賞春後に故障を負って一戦毎が勝負の馬。
前走も中間の攻めが軽かったが、今回もプール中心の軽い調教。
条件はベストだけに、底力に期待したい。


【サイレンディール】
宝塚記念直行がここを挟むことになった。
中6週で若干攻め不足気味だが、最終追い切りで抜群の動きを披露して体勢は整ったか。
前走のオーストラリアT1着は外枠からスンナリと好位へ。
直線を向いて馬なりで先頭に踊り出ると、2着馬をクビ差凌いだ。
直線の手応えなら圧勝も考えられたが、最後は際どかった。
決して切れる脚を使えるタイプではない。先行しての粘りが身上。
その意味では府中の長い直線がプラスに出るとはいえない。
理想は平均ペースの縦長の展開だろう。


【スズノマーチ】
前走の新潟大賞典6着は道中、終始外を通らされてかなりのロスがあった。
直線も外ラチ付近の大外を通らされた。それでも、勝ち馬から0.3秒差なら及第点。
前々走のエイプリルSはスローの流れを2番手から抜け出した。
決して長くいい脚を使うタイプではなく、一瞬しかいい脚がない。
それだけに、府中の長い直線向きの馬ではない。
ギリギリまで追い出しを我慢してどこまで。


【グランリーオ】
ここは単騎逃げが望めそうなメンバー構成だ。
前走のフリーウェイS1着は南関東の内田博騎手がうまくスローに落としての逃げ。
終始、マイペースで馬群を引き付けると、直線で一気に突き放した。
しかも、前週のアサクサデンエンのレコードを破るオマケも。
安田記念は無念の除外だったが、復帰後2戦の内容が素晴らしい。
やや口を割りながらの追走で距離延長に懸念はあるものの、単騎逃げが望める。
うまく折り合えばここでも十分好勝負になるだろう。
あとは松岡騎手がどうのるか。




愛知杯(GⅢ)回顧

2005-06-08 20:14:16 | 回顧
12.6 - 10.6 - 12.1 - 13.1 - 12.7 - 11.7 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 12.2
(35.3-36.6)(61.1-60.2)

中京の馬場は前日の雷雨で内の馬場がかなり悪化していた。

勝ったマイネソーサリスは大外枠発走で終始、馬場のいい大外を通れた。
中団の外からスムーズに流れに乗ると、有力どころが早めに動く展開のなか、
ワンテンポ遅らせた見事な仕掛けで差し切った。
51キロのハンデも恵まれていたし、平坦コースは走る。

2着のチアフルスマイルも後方で折り合いに専念。
終始持っていかれそうな雰囲気だったが、鞍上がうまくなだめた。
直線でギリギリまで追い出しを我慢すると、鋭い伸び脚で迫った。
展開に恵まれた感もあるが、折り合い次第では距離も利く。
本来は折り合いに気を使わなくていいマイルあたりがベストだろう。

3着のフィヨルドクルーズは50キロの恵量。
後方から無欲の追い込みで見せ場を作った。

一番人気のメイショウオスカルは終始、馬場の悪い内を通らされた。
しかも、掛かり気味の追走に加え、勝負どころで早めに競られる苦しい競馬。
これでは息が持たない。
ベストはマイルだろう。

マイネサマンサも折り合いを欠いて先行してしまった。
1400mでも掛かるくらいの気性。長すぎた。
本来の短距離戦で見直したい。

ウイングレット前日の雷雨でカイバを全く食べずマイナス10キロ。
パドックでも覇気がないように映った。
レースでも馬場の悪い内を通らされて勝負どころで早めに競られた。
これでは仕方ない。ハンデも重かった。

メモリーキアヌは昨年と同様、馬場の悪い内を早めの競馬で押し切りを図るも、
ラスト1ハロンで完全に止まった。
ただ、あれだけの厳しい競馬でも見せ場を作ったのは評価できる。
本当に中京は走る。

ダイワエルシエーロは本来ならマーメイイドSで復帰予定だった。
この中間は追いきり不足で急仕上げ。
元気がないように映った。
本来の行きっぷりでもなかった。

オースミコスモもハナを切って失速。
強引すぎた。


安田記念(GI)回顧

2005-06-05 21:37:09 | 回顧
12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.7 - 11.8 - 11.4 - 11.3 - 12.2
上り  4F 46.7 - 3F 34.9 (33.9-34.9)(57.4-58.4)

レースはローエングリンがテン5ハロン57秒4と速いペースで飛ばす展開。
それを外からサイレントウィットネスが突っつく形でかなり流れが速くなった。
それでいて上がりが34秒9と速い。
マイル戦に対応できるスピード+瞬発力+持久力を要する流れになった。

勝ったアサクサデンエンは本当に強くなっている。
好スタートを切って中団の真ん中あたりを追走すると、
直線を向いて外からダンスインザムード、バランスオブゲームら被されても全く怯むことなくしっかりと伸びて差し切った。
ここ2走で見せていた脚は伊達ではなかった。
以前は体質が弱くて使い込むことができなかったが、
今回はレコードVから中2週の厳しいローテでも順調に攻めを積んでいた。
仕掛けてから反応するのに時間が掛かり、府中はピッタリ。

2着のスイープトウショウは一度使われて馬が良くなっていた。
いつもどおりフワっとしたスタート。
速い流れを中団の後ろからスムーズに追走すると、
直線で馬群のやや外側から鋭く伸びた。
やはり瞬発力に長けている。
速い流れになれば確実に追い込んでくる。
直線の長い府中も良かった。

3着のサイレントウィットネスは良く粘った。
ローエングリンの作る速い流れを2番手から見る形。
直線を向いて外からバランスオブゲームあたりが早めに競りかけてる苦しい流れ。
11.4-11.3-12.2とラスト1ハロンで大きくバテている。
それを勝ち馬からタイム差なしに粘るのだから凄い。
秋のスプリンターズSが楽しみになった。

4着のブリッシュラックは後方からの競馬。
4角までギリギリまで手綱を抑えられて追い出しを我慢すると、
直線で外に待ちだして伸びるも届かず。
ただ、最後の直線の脚はさすがだし、コースの差もあった。

5着のカンパニーは追走に骨を折ったとのこと。
いつもの後方からではなく、中団から競馬すると、
直線でジリジリ伸びたが届かず。
一度も経験したことのないマイルの速い流れで脚が溜めれなかった。
テンにゆったりと中団で競馬できる1800mがベストだろう。

ハットトリックは出遅れに加えて直線で何度も立て直す不利。
元々、エンジンの掛かりの遅いタイプで何度もブレーキを踏んでは痛かった。
ごちゃつく競馬には向かない。
この速い流れを経験したことが今後に生きれば。

◎のダイワメジャーは絶好の手応えで好位の内を追走するも、
直線で伸びず下がらずの内容。
府中の長い直線では、早めに仕掛けると長くいい脚を使うタイプではないのでバテてしまう。それを考慮してギリギリまで追い出しを我慢したのは良かったが、瞬発力勝負では分が悪かった。外から一気に来られた時に反応できなかった。
マイル向きのスピード性能を搭載しているが、お終いは一瞬の切れで勝負するタイプ。
直線の短い中山向きだったか。
読みが甘すぎた。

ダンスインザムードは気性面の問題か。
道中も力んで走っているように見えた。

アドマイヤマッスは?の付く内容。
いい感じで中団の外目を追走するも伸び切れなかった。
鞍上は「名古屋で走りすぎたのかな」とのこと。
折り合いに不安のないスプリント戦で見直したい。

ローエングリンは暴走してしまった。
あれでは府中の過酷なマイルの舞台は乗り切れない。

安田記念(GI)最終結論

2005-06-04 21:19:54 | 最終結論
◎ダイワメジャー
○ユートピア
▲アサクサデンエン
△テレグノシス
×アドマイヤマックス
×ローエングリン
☆ダンスインザムード


【見解】
混戦ムードを関東馬ダイワメジャーが断つ。
前走のダービー卿CT1着は相手に恵まれたものの、
抜群の手応えで2番手を追走すると、早めに前を捕らえる強気の競馬で快勝。
マイル向きのスピード性能を搭載しており、尚且つ終いもいい脚を使う。
懸念されている東京コースだが、サイレントウィットネスらの作る淀みない流れを、
内の好位から仕掛けどころさえ間違わなければ問題ない。
適性距離外だったダービー6着も、
マイネルマクロス、コスモバルクらが作る暴走ペースを好位から粘った。
昨秋はノド鳴りに泣かされたが、今は全く心配ないとのこと。
主役不在のマイル路線に堂々と殴り込む。

相手筆頭はユートピア。
攻め駆けするとはいえ坂路で49秒台の猛ラップを刻む体調の良さ。
揉まれ弱いため外枠もプラスだし、同馬より外は皆差し、追い込みタイプ。
更に内の馬にも同脚質の馬が見当たらず、スムーズに先行できる。
ブリンカーを外したことと、芝替わりが気分転換になれば面白い。

アサクサデンエンの前2走の脚はケタ違いの脚。
以前は体質が弱くて使い込めなかったが、
今回は中2週でもしっかり追われている。
中団あたりで流れに乗れれば。

テレグノシスは大外枠が課題。
Aコース替わりで鞍上がどのようなコース取りをするのか。
ここ目標でデキは絶好。負けられない一戦だ。

アドマイヤマックスは折り合いが課題。
そのために道中下手に動けない。
前走は楽をさせた分、太め残り。
今回は仕上がりも良く、上積みも見込める。
逆に体調が良すぎて折り合いが不安。

Aコース替わりになってローエングリンの先行力が怖い。
決め手に欠ける部分はあるが、2番手で折り合えれば。

デザーモ騎手騎乗のダンスインザムードの巻き返しが怖い。
内にささる部分はあるが、内ラチをうまく利用できれば。
当日の気配は要チェック。

※印を前日の競馬を見て、スイープトウショウ、ハットトリック→ローエングリン、ダンスインザムードに変更します。

安田記念(GI)展望・3

2005-06-03 23:36:25 | 見解
【展開】
ハナを奪うのは香港の快速サイレントウィットネスか。
1400m以上の前2走は共に逃げおり、ここもダッシュ力の違いで行くだろう。
日本の快速ローエングリンは何が何でもというタイプではなく、
2番手で控える競馬も可能。
この2頭がいる限り遅いペースはまずないだろう。
ポイントはローエングリンの仕掛けどころ。
前に香港の雄がいるし、後ろにはアドマイヤマックスらGI馬がズラリ。
後藤騎手の仕掛けどころ次第で、後ろの有力どころも動かざる得なくなる。
直線の長い府中を考えれば無理な早仕掛けはないだろう。
本当に展開が読みづらい。


【香港の3頭について】
レース映像が見られないのは残念。
レーティング的に見れば日本馬を圧倒しているそうだが・・・
香港は力を要する馬場で府中の高速馬場とは性質が異なる。
500キロを雄に越す馬だけに高速馬場への適性には疑問が残る。
地の利も考慮して日本馬を上位に見たい。


【枠順を見て】
ユートピアが文句なしの枠に入った。
今回はブリンカーを外しての競馬だし、
芝替わりと合わせて馬がいい意味で気分転換になれば。
また、揉まれ弱いところがあり、同馬より外の馬は、
すべて差し、追い込みタイプで外から被されることもない。
好走の下地は揃った。

テレグノシスはアンラッキーの大外枠。
Aコース替わりで外目を通らされるのは微妙だ。
直線での進路が大事になる。勝浦騎手の手腕に注目したい。

ダンスインザムードは絶好枠といってだろう。
左回りでは内にささるところがあるので、少しでも内の枠が良かった。
欲を言えばスタートに課題があるだけに偶数番が欲しかったが。

安田記念(GI)展望・2

2005-06-03 01:20:02 | 見解
【オレハマッテルゼ】
前走の京王杯SC2着は好スタートを切ると楽々と好位へ。
終始、スムーズな競馬で直線を向くと、
後方の馬を気にしてか、ギリギリまで追い出しを我慢。
満を持して追い出されると、しっかりとした脚色で最後まで伸びた。
前々走の準OPも直線馬なりで先頭に立つ桁違いの内容で快勝した。
折り合いに不安のある
馬で、クラスが上がればよりレースがしやすい。
好位に取り付けるスピードに加え、終いも一瞬はいい脚を使う。
今回も好位からの競馬になるだろうが、
これまでとは相手が違うなかでの1ハロンの距離延長になる。
無理に行くのではなく、自分なりのペースで走ってもらいたい。


【テレグノシス】
前走の京王杯SC3着は前の止まらない馬場と展開。
いつもどおり後方から末脚を温存すると、
直線で前が詰まって何度も立て直していた。
それでも、メンバー最速の34秒3の鋭い脚で迫った。
不向きな展開と馬場、直線の不利を考えれば上々の内容といえる。
東京コースは【5313】と抜群の相性を誇る。
昨年の同レースも2着に来ている。
息の長い末脚はまさに府中にぴったり。
問題はAコース替わりと多頭数の競馬。
後ろから競馬するだけに、どうしても馬群をスムーズに捌くことが鍵となる。
一昨年の同レースではAコース替わりのグリーンベルトの馬場で、
大外枠発走で終始、外を通らされて7着だった。
できれば真ん中あたりの枠を引きたい。


【スイープトウショウ】
前走の都大路S5着は休み明けでゲート審査もあった。
テン5ハロン60秒7と未勝利並みの遅いペース。
フワッとしたスタートでいつもどおり後方からの競馬。
直線で大外からメンバー最速の上がり33秒1の鋭い脚で追い上げるも、
超スローペースに泣いた。決して悲観する内容ではない。
昨年は馬場入りをごねたり、気難しい面を見せていたが、
この中間はブリンカー効果で解消されているとのこと。
究極の切れ味を秘める4歳牝馬。牡馬相手でもマイルなら十分通用する。
追い込み馬のため常に展開次第の助けが必要だが、
サイレントウィットネス、ローエングリンと速い馬がおり、
前走のような遅いペースはあり得ない。
オークス2着の内容から府中も大歓迎。


【ハットトリック】
今年の冬は安田記念候補と騒がれた馬。
前走のマイラーズC9着で株を落とした形。
やや間隔が開いて体調も万全ではなかった。
スローの流れを後方から追走すると、4角で前が詰まる致命的な不利。
エンジンの掛かりの遅い馬で、トップギアに入りかける最中だった。
致し方ない敗戦といえる。
前々走の東京新聞杯1着もエンジンの掛かりは遅かったが、
トップスピードになってからの脚は強烈だった。
上記のように直線の短い阪神コースよりも間違いなく府中向きの脚質。
課題は相手強化によるペースアップ。
なし崩しに脚を使わされる懸念もある。
陣営の談話では体調は戻っているとのこと。


【サイドワインダー】
蟻洞(ひづめに穴が開く病気)で休養し、1年1ヶ月ぶりの実践。
500キロを越す大型馬だし、いきなりのGIはいかにもきつい。
それに追い込み馬のためどうしても他力本願になる。
休養前のレースを見ても詰めの甘さを露呈している。


【バランスオブゲーム】
昨年の同レースで◎を打った。
前走の中山記念1着は久々で攻めもイマイチだった。
いつもどおり楽に好位に取り付くと、終始スムーズな競馬で完勝。
GⅡでは力が違った印象。
課題はGIでの詰めの甘さ。
昨年のこのレースはHペースのなか好位から粘ったが、
ラスト1ハロンで追い込み馬2頭に差されて3着。
どうしてもラスト1ハロンでたれてしまう。
先行してちょろっといい脚を使うタイプで、左回りに実績はあるものの、
中山コース向きの脚質。
今回も善戦するだろうが、昨年以上にメンバーが強いだけにどうか。


【カンパニー】
前走のマイラーズC4着はスローの展開。
後方から競馬する同馬にとって不向きな展開だった。
それでも、同じ脚質のアサクサデンエンのほうが終いの脚は良かった。
前々走、三走前は33秒8、32秒9と抜群の切れ味を見せているが、
いずれもあと一歩で差し切れなかった。
追い込み馬だけに、どうしても注文が付く。
その意味では直線が長くて広い府中は大歓迎のクチだろう。
しかし、一気の相手強化でペースも厳しくなる。
テンに脚を使わされたときに果たして脚は残っているのか。
同じ脚質に強力な馬もいるだけに楽ではない。


【アルビレオ】
ここでは切れ味、底力で見劣る。
前走のマイラーズCは直線で馬群をスムーズに捌けなかったようだが。


【フジサイレンス】
前走の京王杯SCは後ろから競馬しすぎたか。
今回はいつもどおり好位からの競馬になりそう。
ただ、メンバーが強力すぎるだけにどうだろうか。

安田記念(GI)展望・1

2005-06-01 22:48:42 | 見解
今年の安田記念はアドマイヤマックス、ダンスインザムードなどのGI馬をはじめ、
香港から3頭が参戦して例年以上の混戦ムードが漂う。
展開も読みづらく、今週からAコースに替わる。
かなり予想は難しい。


【ローエングリン】
前走のマイラーズC1着で復活を遂げた。
好スタートを切ると、一旦はハナを奪うも、
外からマイティスピードに被された。
しかし、スローの流れでも前を追いかけず折り合えた。
4角で抜群の手応えで先頭に立つとそのまま押し切った。
確かにマイル戦にしてはかなり遅い流れで、展開が向いたことは確かだが、
折り合いが取れたことは大きい。
この中間は順調に攻め馬を積まれている。
ただ、府中のマイルはどうしてもラスト1ハロンで甘くなる。
それほどラストでいい脚が使えるタイプではないので、
中山や阪神などの直線の短いコースの方がいい。
理想の展開としはサイレントウィットネスが大逃げして縦長の展開。
それを離れた2番手から抜け出すのがいい。


【アサクサデンエン】
前走の京王杯SC1着で本命を打った。
課題だったスタートで好発すると、内枠の利を生かして先行集団へ。
終始、折り合いもスムーズで直線を向くと、
逃げ馬の内を突いて、鋭い伸び脚でレコードV。
先行馬有利の馬場と展開が向いたことは確かだが、
抜け出した時の脚は本物だった。
以前は追い込み一手でどうしても他力本願だったが、
脚質に幅が出たのは大きい。
前々走のマイラーズC3着は痛恨の出負け。
しかも、マイティスピードの作るスローの流れ。
最後方の同馬にとって万事休すかと思われたが、
大外から一完歩ごとに凄まじい脚で迫った。
流れを考えれば勝ち馬以上に中身が濃かった。
6歳を迎え、体質強化によって末脚が格段にレベルアップしている。
前走が重賞初制覇のため実績面で見劣るが、ここ2走で見せた脚は本物だ。
本来は後方でジックリと構えて末脚を爆発させるタイプ。
展開次第では前走のように前へ行ってもいいだろう。
マイル実績もあるし、メンバーを考えると差す競馬になるだろう。
課題はレコードVから中2週のローテーション。
引き続き注目したい。


【アドマイヤマックス】
前々走の高松宮記念で悲願のGI初制覇。
前走の京王杯SC4着は本番を睨んでの競馬。
道中は平均ペースの流れを外目の中団から競馬すると、
直線でごちゃつく内を嫌って大外へ。
最後は鋭い脚で迫ってきたものの、0.8秒及ばず。
ただ、鞍上によればスプリント戦のあとで掛かっていたとのことだし、
59キロを背負って終始、外を通った影響もあった。
我慢した経験が本番に生きるだろが、
最近は1200mを中心に使われてきだけに1ハロン距離延長はどうか。
折り合いに気を使う分、道中で下手に動けない。

【ダンスインザムード】
前走の京王杯SC9着はパドックからイレ込んでいた。
スタートで半馬身ほど出遅れると、うまく流れに乗れず中団からの競馬。
直線を向くと内にモタれ気味で鞍上が何度も立て直して追いづらそうだった。
鞍上によると「追走に脚を使った」とのこと。
前々走のマイルCS2着も出負け気味で中団からの競馬になった。
大外枠発走のために終始外を通らされたものの、
直線で鋭く伸びて3着以下を突き放した。
桜花賞1着、マイルCS2着からマイルに距離延長は大歓迎。
課題は左回りで内にモタれること。
昨年のオークスも直線でかなり内に切れ込んでいた。
天皇賞のように好位の内を取れれば。
そのためにも是が非でも内枠を引きたいところ。
あとは当日の気配も大事。一度使われたことで落ち着きが出ればいいが。


【ダイワメジャー】
唯一の牡馬クラシックホースが参戦。
前走のダービー卿CT1着で存在感を示した。
ダンツジャッジの作る平均ペースの流れを、
終始、抜群の手応えで2番手を追走すると、
ラスト1ハロン付近で楽々先頭に立って押し切った。
相手が弱かったとはいえ力の違いを見せ付けた。
ノドの手術明けだっただけに陣営の喜びも半端ではないだろう。
昨秋は2戦ともにシンガリ負け。
ただ、ノド鳴りが原因だけに悲観するものではない。
府中コースが懸念されているが、適距離ではなかったダービーで
マイネルマクロス、コスモバルク、ハイアーゲームの作った暴走ペースを、
好位から競馬して大崩れしなかった。
中山コースがベストだろが、決してマイナスにはならない。
マイル向きのスピードに加え、終いもいい脚を使う。
今回も好位から抜け出す競馬で勝負する。


【ユートピア】
ここ数走は気性面での難しさを露呈している。
ただ、鞍上によれば頭が賢すぎるとのこと。
今回、ブリンカー着用が慣れた影響を考慮して外す模様。
それと、芝替わりが馬にいい影響を与えれば面白い。
昨年の同レースは好位からスムーズな競馬で4着。
完璧なレース運びだっただけに芝では決め手不足の面も。
外枠から揉まれないことが条件。