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【馬場】洋芝約12~18cm。Cコース。例年に比べると内の馬場は良い。
12.5 - 11.2 - 11.0 - 13.0 - 12.8 - 13.0 - 13.8 - 12.8 - 11.7 - 11.7 - 11.6 - 12.3
【展開】サイレントディールがハナ。発馬直後のスタンド前は軽量馬との先行争い。3頭が引き離す形で、後続は離れてひと塊。ペースの落ち着いた向こう正面から3角にかけて後続が一気に差を詰める。アドマイヤ→メイショウ→オースミの隊列のまま横一線で追い比べ。通ったコースと斤量がものをいったレース。
名手・安藤勝の絶妙なペース判断に導かれ、格上挑戦のトウカイワイルドがGⅡ制覇をやってのけた。発馬直後から焦ることなくフワッと後方のイン追走。終始、脚をタメることに念頭を置いた走り。ペースが落ち着いた向こう正面で一旦は2番手集団の先頭までポディションを上げるも、仕掛けが早いと察知した鞍上がジワッと手綱を引っ張る。後続各馬が早めに動く中、ジッとジッと我慢。直線で最内に潜り込むと、同じトウカイのエリートとの追い比べ。一旦はエリートに抜け出されるも、粘り強い走りでゴール寸前のところで差し切った。54㌔の斤量に加え、全くロスのないピッタリ2400㍍走れたコース利があったのは間違いないが、折り合って鞍上の意のままに動けるワイルド自身も強かった。
初重賞制覇にあと一歩だったのはトウカイエリートと赤木。道中は前3頭が引っ張る流れを離れた2番手集団の先頭を追走。終始、折り合いもスムーズで逃げ馬が極端にペースを落とした3角では抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。4角で手綱をガッチリ抑え、脚をタメて直線へ。直線入り口で鞍上の左ステッキに応えて単独先頭へ躍り出る。だが、そこでソラを使ってしまい伸び切れない。内からワイルド、外ダークに並ばれてから渋太く応戦するも、寸前のところで交わされてしまった。惜しい。
前走のダート500万クラスを圧勝してきた明け4歳馬ダークメッセージ。50㌔の軽量を生かしきった競馬で穴を開けた。道中は中団馬群追走。終始、折り合いはスムーズ。ギリギリまで脚をタメ、直線で大外ではなく、あえて馬群のなかに突っ込む。この判断が功を奏した。直線でジワジワ伸びて差し切るかの勢い。もう少しでの戴冠だった。2階級超え挑戦でよく頑張っている。
人気の一角を担ったメイショウオウテ。発馬直後の直線は良い感じで折り合っていたものの、流れの落ち着いた1角から向こう正面にかけて、ハミをグッと噛んで力みながらの追走。ここでかなりの体力を消耗してしまった。三分三厘の下り坂でも勢いが付きすぎて抑えるのに一苦労。直線で外目へ持ち出すと一旦は先頭へ立つかの脚色。だが、今ひとつ伸び切れなかった。流れが落ち着くコーナー4回の2400㍍は向かなかったか。まだ成長を遂げている段階。体力を消耗しながら直線で見せた脚は今後に生きる。
1番人気のアドマイヤフジは不可解な負け方。道中は前3頭が飛ばす展開を中団追走。折り合いもスムーズ。逃げ馬がペースを落とした3角手前で馬群はひと塊。そこでも手応えが残っており、課題だったズブさも見せない。直線で伸びるのは必至の展開だったが、追われてからサッパリ伸びず。ハンデ575は実績を考えれば当然。一年ぶりの競馬を使って反動があったのか。
オースミグラスワンは例によって最後方追走。前のメイショウ、アドマイヤを見ながらの競馬。馬群が固まった3角で、先頭まで7馬身の圏内に差を縮める。直線で一瞬はグッと鋭い脚を使うも、残り1ハロン地点で止まった。この展開でハンデを背負い、大外を回っては苦しかった。思い切ってインを突く作戦のほうが良かった。
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