広島鉄道模型友の会 公式ブログ

ここでは、活動の様子や会員の作品を紹介します

競作参加作品

2022年08月28日 | 会員の作品

今年の競作エントリー作品を紹介しましょう。

1人10点満点で採点し、190点が最高得点となります。

では、1位から順番に紹介します。なお、プレゼン内容については作者本人が作成しました。

第1位 205系山手線8連

エンドウ製205系山手線を塗装剥離してグレードアップしました。

☆エンドウの205系とは?

ステンレス車体の表現にエッチングを使用、MPギヤを初採用、ただしモーターはEN22でなくNゲージ用モーターを2個使用、床下器具はエッチングで軽量化、床板も薄手の真鍮板をプレスしたもので軽量化。1986年発売。

☆加工点

【車体】

エッチングでしか表現していない雨樋(横樋、縦樋)を帯板で表現。妻板の貫通扉の表現がないのでくり抜いてドア取付、ホロ座はトレジャータウンのパーツを使用。手すり取付、国鉄.製造銘板は黒で目立つので塗装後に取付。

【屋根上】

クーラーはトミックス製に交換、信号炎管はイモン、避雷器は天賞堂のLA16、パンタはフクシマのPS21、パンタ台はエコー。細かい配管は完成優先でしていません。

【床下】

床板は特殊な形状でTNカプラーの取付が不可能、アルミ板で新製。カプラーはTNカプラー。床下器具はエッチングで表現していて、箱になっていない物は、箱にしてエポキシパテを充填。

【足回り】

動力はEN22モーターによるMPギヤ、台車はなぜかすべてプレーン軸なので軸受メタルを入れてピボット軸化=24軸=48穴、クハにはスピードメーターケーブル取付。

【塗装】

プライマーが心配で帯は実物同様シールで表現する事にしました。

①いさみやのカラープライマー

②マッハのクリーム10号(下塗)

③クハは運転室の薄緑、正面の黒、共にマッハ。

④ガイアライトステンレスシルバー(室内も,ドアはステンレスなので)

⑤つや消しクリアー

⑥窓下はダークステンレスシルバー+ライトステンレスシルバー1:1窓縁.ドア縁にも同色

⑦インレタ(日立製の車番)

⑧クリアー

⑨最後に屋根の塗装で終了。

工程が多かったのですが梅雨が短く助かりました。帯はパソコン用のシールを複数買ってガイアの塗料を塗装して最適と思われるAone製フィルムラベルシール インクジェット用を使用、それにF MODELの黄緑6号を塗装し切り出し車体に貼り付けました、その数96本!

☆内装

室内灯を取付ける予定だったので内装は気合いをいれたのですが。ドア以外はペーパーにクリームを塗装した内装板を取付、妻面も通電金具隠しの為取付ています。天井も室内灯取付断念後取付ています。ロングシートはエバーグリーンの組み合わせで計76個。

☆終わりに

8両は数が多くて大変でした、室内灯が取付られず残念。同じ構造のカツミの211系が8両おるんですがどうしましょう。

【205系量産車試運転】 撮影:生野屋プロダクション

1985年7月16日 下松駅 試9521M

山陽本線 島田~岩田

 

第2位 381系やくも

アルミステンレス車両のお題から、谷川模型の381系で現在の「やくも」ノーマル編成を作ってみました。

製作において現行に近づける為に手を加えた箇所は、ホイッスルカバーと側面の票差しの撤去、クモハの大型スカート化、キットで表現されてない妻面のジャンパー栓受け、ルーバーやドアコックなどはマッハのエッチングパーツを使用、先頭車前側の台車には車体傾斜装置の組み込み等です。

特にクモハの大型スカートは鐵鉄道さんにお願いした3Dパーツをロストパーツに置き換えました。

塗装については、市販の塗料が無いので自分で調色していますが、画像を見ながらの自己流ですの自信はありません。

今回は、車体完成と塗装に手間取り内装はまったく手を加える事が出来ず多くの課題が残りました。

更に、まだ手元には手付かずの381系もあり、体力がある限り作り続けるつもりですが、さてどうでしょうか?

 

第3位 211系中京色

プロトタイプはデビュー当時の中京色と呼ばれる青と白の帯が入った姿。

アクラスのプラキットを使用。台車は日光、パンタ・クーラーはトミー製品を使用。カプラーは前面がTNカプラー、連結面はIMONカプラーを使用。

動力は天賞堂のコアレスパワトラを2台使用。

とにかくまともに組むことすらままならないキットで、屋根の分割修正、前面の屋根カーブの修正、成型不良によるヒケの修正等製作を進める度に何か問題点が出現する状況でした。

塗装はGM青20号、白3号、ガイアのライトステンレスシルバーとダークステンレスシルバーで塗り分けました。

また、今回は初の試みとしてキット付属の導光材と手元にあったLEDを使い室内灯を装備しましたが、チラつきや光量不足など苦労した割にあまり上手く行きませんでした。

室内灯を装備した為、キットのパーツやKATO12系の座席を利用して室内も再現してみました。

アクラスならぬ悪辣なキットだけあって、完成させただけ良しとします。

 

第4位 EF81 301、EF81 303

〔きっかけ〕
Twitterで「競作テーマに沿ってEF81の303作りたいけど、ボナのステンレスパーツも無いしなぁ…」と呟いたところ、匿名希望様よりK先輩にメールが。聞くと、ペアーハンズのコルゲートをロハで譲るというお話でして、大喜びして製作を開始しました。

〔車体の加工〕
種車はどちらも、TOMIXの青箱時代のものです。1両はIMONの委託品のレインボーを、もう1両はKRP(かっぱリサイクルパートナーズ≠ヤフオク)でジャンク品を落札してもらいました。車体はそれぞれの飾り帯と電暖表示灯の取付け穴を埋めました。最終的にコルゲートは瞬間接着剤で取り付けましたが、実車と比べると段差が目立ち、製品には敵わないと思いました。スカートは不要なジャンパ栓を埋めて、エアホースを植えてEF66の余剰品のKE70をつけています。今回は、『富士ぶさ』と並べることを考慮して、バランサ点検蓋は付けていません。また、301は常磐無線アンテナの台座を屋根上に取り付けました。

〔塗装〕
301は更新後の姿とするため、乗務員扉を銀にして、側面に更新帯を入れました。車体は西武ラズベリーを吹きました。
303はミスターカラーの銀を吹いただけですが、ステンレスっぽくなり良かったです。
それぞれ、JRインレタを貼り付けています。ナンバープレートは苦戦しましたが、303はフォロワーさんから譲っていただき、シャープになりましたが、301は付属のままなので、お持ちで譲っていただける方やどこかで見かけた方は、引き続き情報をお待ちしてます。

〔おわりに〕
ひょんなことから2両同時作成が始まり、なかなか苦労しました。相変わらずの仕上がりですが、また2つお気に入りの機関車ができたので満足です。機会があれば、451や407等、クセが強いものを作って四重単を再現したいと思います。第5位 215系幻の増結編成

215系が製造された際、計画されたて実現しなかった幻の附属編成を製作しました。

Tomixの製品が発売されたため、それまで発売されていたマイクロエースの製品が、中古市場でお手軽価格で手に入るようになったので製作しました。

上り方のクハを切接いで製作しましたが、切接ぎ位置を厳密にすると、ステンレス車は後が大変なので、僅かにずらして目立たなくさせたため、若干長くなってしまいました。

第6位 オリエンタル製EB30

約28年前に入手した、古のオリエンタルのEB30のプラモデルを動力化しました。
入手後早い段階で車体のメッキを落とし、軸距35㎜の電機用パワトラを取り付ける細工までしたのに永い眠りに…

製品はEFからEBへのショーティ化で圧縮され、屋根上の配置もそれっぽくなっているだけ、ドアハンドルや区名札差しなどが左右逆など、かなりアバウトな設計です。

それを手直しするとなると収拾つかなくなり、加えてモデラーではなくズボラーな私には根気も腕も無いので早々に諦め、そのまま組む事にしました。

加工場所ですが基本的に車体は無加工。前照灯のレンズと電車用テールライトを入れた程度ではめ込みガラスもワイパーも省略。

屋根上は天賞堂の碍子を塗装し0.4mmの真鍮線を這わせただけ。パンタはカツミのED58に付いていたと思われる古い物で、選んだのは単に手持ちの中で取付穴が合うのがこれだけだったから。

連結器解放テコとナンバープレート類は天賞堂のパーツでここだけ妙にリアル。

塗装は缶スプレーのアルミシルバー、新たに購入した物は缶スプレーと1.2mmの割付ネジ2袋程度で、残りはいつものように手持ちの物で安く済ませています。

 

第6位 キハ261系5000番台ラベンダー編成

Tomixの261系の塗り替え、北海道のキハ261系5000番台のラベンダー編成です。

実物を見たことが無い中で、ネット上の写真が頼りですが、明るさの加減で、全く異なる色に見える写真もあり、なかなか色が決まらず。また、家でコンプレッサーは使えない…ということで、缶スプレーの類似色を何色かプラ板に試し塗りして、コントラストを含め、ある程度似た色を吹いたのですが思った以上に2色の変化が出ませんでした。

ヘッドマークは北海道の知人から頂いた写真を印刷して貼りました。

競作に参加するか最後まで悩みましたが、枯れ木も山の賑わい! っと思って頂ければと思います。

近日、分解されて、EPA風呂に入ることになるも?(笑)