ノクターン(夜想曲)を暗譜する事が出来た。
楽譜のとおりに弾いているつもりなのに、なぜかヘンなノクターン。
今から5年くらい前の話しになるけれど、
ノクターンをピアノの先生にちゃんと習おうと思った。
どう、弾けばノクターンらしくなるのか教えてもらおうと思った。
「暗譜だけはしました。宜しくお願いします」といって
先生に聴いてもらった。
弾き終わったら、いきなり怒られた。
「全然、ノクターンじゃない!」・・・わかってますぅ・・・だから教えて頂こうと・・・。
「夜想曲なのよ!夜を想う曲なのっ!!」・・・知ってますぅ~・・・。
「ワルツじゃないのよっっ!!!」・・・あっ、そうなのかっ。3拍子なので当然ワルツだとばかり・・・。
で、先生はずーっと怒り心頭で、ますますヒートアップしていったのでした。
「はい、すみません」「ごめんなさい」を繰り返していると
やっと先生の怒りが治まってきたので、
「じゃ、どう弾けばいいんですか・・・」と恐る恐る問うてみた。
「左手のここはスラーなので・・・」あ、ホントだよく見るとスラーだ・・・。
「ズン、チャッ、チャッ」ではなく「ズン、チャーチャ」というイメージ。
最初のチャで押して、次のチャで抜けていく感じ。
おおっ、そうだったのか!
これでノクターンらしさが随分UPした。
ショパンの表現ってすごい。
そして私は独学の怖さと、プロに習う大切さを学んだのでした。
でも、この先生厳しいというより、怖かった。
「ここは、こう弾くのよ」と教えてくれずに
いつも「ココ、ちがう。ココもダメー。ココも全然ちがう」としか言わなかった。
なんか、めんどくさい先生だった。
ノクターンだって、何もいきなり怒らなくても・・・、こっちはわからないから教わりに来てるのに。
初めっからキレイに弾けてたら、わざわざお金出して習いになんか来ねーよ
しかも、曲が弾けるようになってOKを出してくれる時に、必ず言うセリフが
「エレクトーンだったからね。大人になってからのピアノだしね、手も小さいしね・・・」
だから、これ以上はムリよね。という感じ。エレクトーン出身はピアノ弾いちゃダメなんですかっ。
私のやる気はちょっとずつ失せていったのでした。
と言っても、やる気300%が人並みの100%に減ったくらい。
なんか、苦い想いも入った「ノクターン」です。
続く