よしーの世界

好きな神社仏閣巡り、音楽、本、アートイベント情報を中心にアップします。

アルゲリッチのピアノ

2019-11-17 11:34:52 | 日記
アルゼンチン出身の天才ピアニスト、マルタ・アルゲリッチはすでに78歳。数年前にラ・フォル

ジュルネで元気な姿を見ることが出来ましたが、病気もあり往年の力強いタッチのピアノをいつま

で聞けるのでしょうか。過去に録音盤が何枚も出ていますが、一押しは1999年録音のショパン

ピアノ協奏曲1番、シャルル・デトュワ指揮・モトリオール交響楽団のモノです。その力強いタッ

チと奔放なピアノは本当に素晴らしい!1960年録音の同曲がありますが、生真面目な雰囲気が

先に立って私は断然前者です。そして1983年録音のシューマン・子供の情景 作品15、クラ

イスレリアーナ 作品16もとても良い。静かなアルゲリッチの演奏が沁みます。


1980年録音のハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 ロンドン・シンフォニエッタとの共演ですが

キラキラしていて華やかな演奏を聴くことが出来ます。外せないのが1995年にギドン・クレー

メルと共演した、ベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」も聴きものです。
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最澄と空海   梅原猛

2019-11-17 07:58:36 | 
日本史の教科書では最澄と空海を簡単に紹介しています。天台宗と真言宗の開祖としてのみで

鎌倉仏教からの記述が多かった記憶がありますが、高校生だった私もそれ程仏教に興味があっ

たわけではなく、修学旅行での神社仏閣巡りも全く関心を持てずに素通りしていました。何し

ろ日本では葬式仏教のイメージしかなく、去年父母を相次いで亡くしましたが、真言宗で行わ

れた葬式にありがたみを感じませんでした。


しかし中高年になってからキリスト教や仏教に関心を持ち、特に仏教に関しては、色々と本を

購入しては読んでおり、非常な関心を抱いています。唯やはりその場合でも最澄と空海に関し

ては出ている本も少なく、本書で特に最澄を知ることになりました。


空海については日本国中に伝説が残っており、弘法大師として崇められていますが、最澄と空

海の二人の天才が後の親鸞たちのように権力から一定の距離を置くことをせず、積極的に朝廷

に働きかけ日本の仏教の基礎を築いたことは功績として認められるべきでしょう。歴史を遡り

釈迦を知り、その後の変遷をよくよく考察し現代仏教の負のイメージを払拭すべきだと思いま

す。


最澄と空海   梅原猛   小学館文庫
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