よしーの世界

好きな神社仏閣巡り、音楽、本、アートイベント情報を中心にアップします。

古田織部 ー古田重然(1544年~1615年)ー

2021-10-19 06:51:44 | アート
私は古田織部こと古田重然(しげなり)こそ、デザイナーでありアーティストだと思います。師匠の千利

休は茶の湯の美を見出して価値を高めたプロデューサーでしょう。古田織部は師匠の美意識を尊重した上

でオリジナルな物つくりに邁進しています。



「へうげもの(山田芳裕)」は古田織部を主人公にしたマンガですが、冒頭から圧倒されました。歴史に

おける茶の湯の存在も思い知らされた。




「黒織部茶碗」の由来もマンガの中に登場しますが、その発想方法はちょっと想定外で楽しすぎる。



料理を盛り付ける為に考案した「織部手付向付」があれば、素材から料理方法まで様々な工夫をすること

になるでしょう。



「志野織部木菟(みみずく)文水注」のいたずら書きのような絵付けは本当に楽しい。



「織部笹透四方筒向付」の笹透かしは正に笹の型に抜かれていて、中に入れたものはこぼれるでしょう。

実用に向かないようなものまで考案するのが織部流です。織部の思想の根本はまんが「へうげもの」によ

れば「甲」ではなく「乙」です。織部は「一笑」が欲しいと言います。その破天荒な人生にも見られるよ

うに沢山の作品がオリジナリティに溢れています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする