昭和研究会 酒井三郎

第二次世界大戦前に軍部独走を懸念し、高い理想を求め、真に日本の将来を憂え国策を研究する集

団が「昭和研究会」である。国をまとめるために近衛文麿が総理として熱望されていた時期で組閣

参謀たる後藤隆之介が主宰した機関で、純粋に政策を議論、立案する為にあらゆる学者、知識人、

官僚たちが政治外交、金融財政、経済社会、労働、農村、教育の分野ごとに無報酬で参加し審議を

重ねている。


研究会の始まりに当たって著者をはじめ数人で東北の農山漁村を視察に行くのが、非常に重要なと

ころで、昭和研究会が生まれた背景の一つに農村の窮乏が大きなウェイトを占めているという。現

代の２世、３世議員や世間知らずの官僚が中心にいる政府の機関とは立ち位置が全く違う。


残念ながら陸軍の暴走に次ぐ暴走を近衛文麿は全く止めることが出来ずに、国民を破滅の道に進ま

せることになるのだが、冷静に議論を重ね、より良い未来を築くためにシンクタンクは必要だ。そ

れも利害関係がハッキリしていることが大切で、大企業や官庁の利益のためではなく、真に日本国

民そして世界の人々の利益の為に動け、考える機関でなくてはならない。


今の政府、官庁のダメさが新型コロナ対策で如実に表れている。自己保身や自己利益の考えしかな

い政治家、官僚、大企業の経営者たちに、対抗できるシンクタンクが今すぐに必要だ。


昭和研究会　　　　酒井三郎　　　　中公文庫

福島原発の真実 佐藤栄佐久

日本の原発政策の恐ろしさを一番身近に体験した元福島県知事・佐藤栄佐久氏による告発本であ

る。参議院議員だったこともあり、政治の表も裏も知り尽くしている人物で、自民党にも知己が

おり、国に対しても簡単には引かない強気の姿勢で、ついには「収賄額ゼロ」という前代未聞の

認定ながら汚職事件の被告とされてしまう。国の政策に異を唱えれば裁判所でも国の意向に沿う

判定をする典型的な事例を知ることになる。


それにしても日本の原発政策は国民や立地県民の安全を全く無視したもので、定期点検でさえお

ざなりで、大小数々の事故を隠蔽し、責任をうやむやにし電力会社、経産省、国がぐるとなって

ただひたすら推し進める愚策だ。原子力発電の経済性が他の電源に比べて優位に立つという論拠

もまったく出鱈目で、ごまかしが多すぎる。最近の国会での官僚側の答弁と一緒だ。


テレビや新聞だけでは真実を知ることが出来ない。それは大手スポンサーがバックについている

から当然のことで、スポンサーの意向に大手マスコミは逆らうことは無理だ。今は政治が私たち

の生活に直結していることを実感するだろう。特に安倍政権では国民の生活よりも大企業の利益

だけがだいじだとよく分かる。本書を読み日本の原発政策の実態を知ることは大事だ。


福島原発の真実　　　　佐藤栄佐久　　　平凡社

蒸し暑～い！

昨日関東地方も梅雨入りしたようです。東京の事務所の近くは午後から雨が本降り。風も強く台風の

ようでした。気温も高くてマスクを使っていると体感温度もスゴク上がった気がします。気を付けな

いと熱中症になりそう。今日も午後は雷雨の可能性があるようです。

Bryan Ferry - Slave To Love [Official]

神奈川は今朝風が強く晴れています。ただ今日は天気下り坂で午後雨が降るようです。気温も

高いようなので蒸し暑くなりそう。熱中症に気を付けて下さい。

Bryan Ferry - Slave To Love [Official]


ロキシーは私が１番好きなロックベンドで、長～～く活躍しています。ユーチューブでも老齢

に達しながら未だにセクシーなブライアン・フェリーを中心に演奏する姿を見ることが出来ま

す。


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近所の草花 ～あじさい編～

家の近所の緑道沿いでは色々な草花が季節ごとに目を楽しませてくれますが、先週位からアジサイが色付き

始めています。此のところの暑さで乾燥気味ですが、梅雨入りするとまた色の変化が見られると思います。



真っ白なアジサイもいいものです。



元々ガクアジサイが日本固有種だったんですね。



同色の花が群生しているので、散歩をしているとても楽しい気分にさせてくれます。



コロナの影響で外出自粛をしていた人が、今日の天気に誘われて散歩を楽しんでいるようです。



近所の緑道は近くに住むIさんやKさんがボランティアで植栽や雑草の手入れをよくしています。いつも熱心

にされているので頭が下がります。私たちはせめてゴミ拾いでもと心がけています。