みんなの願いを実現させるために

2010-12-25 | 授業記録
「地方公共団体を学習する小単元」最後の授業である。
住民の暮らしと地方公共団体が
どのようにかかわり合っているかを理解させる。

導入で使ったのが
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広報いちのせき
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表紙や中身で紹介されているイベントを読み取らせる。
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・もちつき大会
・マジックショー
・予防接種
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参加は「無料」と記してある。

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これらのイベントは、誰が企画し、
誰がお金を出して運営しているの?
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と発問。

子どもたちは、
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・ボランティア
・税金
・寄付
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などと答える。
誰が?どうやって?と投げかけると、
子どもたちは「分からない」という。

そこで、学習問題を子どもたちに作らせた。

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一関市の取組みやその費用は
誰が、どのように決めているのだろう
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子どもたちが調べるポイントは3点。
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①費用はなにから出ているのか?
②誰が決めているのか?
③どのように決めているのか?
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これを、教科書本文資料を読ませ、調べさせた。
教科書は、情報が本当にコンパクトに、的確にまとめられている。
地域素材を扱った授業であれ、
やはり自分は教科書は必ず使うように心がけている。



子どもたちは
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①税金(予算・補助金)の使い道を
②選挙で選ばれた人たちが
③市議会で話し合って決める。
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とそれぞれまとめた。

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③市議会でどんな風に話し合われているのか?
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この学習活動で提示した資料が

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一関市議会だより
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である。
議員さんたちの「予算」に対する答弁が詳しく分かりやすく載っている。
(しかも、写真付き)


読んでいくと

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福祉
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教育
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建設
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結婚問題
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いろいろなことで、予算についてのやり取りがあった。
子どもたちにとっても、身近な話題が多かった。

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こんなに金がかかっているんだ。
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と子どもたち。

では、、実際一関市の予算の歳入・歳出状況はどうなのかを確認。
これは、市のホームページからダウンロードした円グラフを提示。



教科書資料と同様、我が市においても
「福祉」「公共施設の整備」「教育」について大部分が使われていることを確認。


歳入では、半分以上が「税金」で占められていた。
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そもそも税金って何?
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分かっているようで、分かっていない子どもたち。

ここで、子どもたちに出した資料は
春に県から配布され、この日のために保管しておいた
「税の資料」


クイズ形式で、税金について楽しく学べる作りになっている。
○×で、子どもたちも楽しそうに手を挙げる。
これらのページを使って、税金の働きについてまとめていく。



ここで、丁度時間が終了。

宿題では、日記のテーマとして
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自分たちの学区で、税金を有効に使うとしたら
どんなことが考えられるか。
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を提示した。

子どもたちは翌日、1ページしっかり書いてきた。
「福祉」「教育」関係が多かった。




今回の授業で、2学期の社会科は全て終了。
なんとか、終業式の前日で終えることができて、ホッと一息。

子どもたちの食いつきも良く、定着もそれなりにしたと思う。

あとは自分の授業技量。
今回も資料が多かった。

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メイン資料はなに?
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と突っ込まれたら、多分答えられないだろう。

使う必然性はそれぞれそれなりにあったのだが、
上手な先生は、それでも一つの資料を通して、多分45分を組み立てるだろう。

ある意味「資料の数」に逃げて、深い教材研究を怠った証明。
ただただ反省である。

残りの単元は、冬休みにしっかり教材研究をして、
きちっとした授業をしていけるようにしよう。

子どもたちのために。