小学校の時に学年別持久走大会があった
4年生の時に彼は
毎朝走ってると嘘をついた
当時の担任は近所に住んでいた
「走る姿を見たことがない」
それでも走ってると彼は嘘を通した
日記をつけろと言うから
インチキ日記を提出してやった
本番が楽しみと担任に言われても
本番の日に頑張ればいいと
走ることはなかった
当日休むと言う選択は何故かなかった
本番は頑張って走った
とにかく苦しかった
結果は4位/100人弱
先生も褒めてくれた
6年間で唯一覚えている順位
この時だけ頑張った気がする
嘘をついてまで走りたくなかった彼は
今走っている
手帳から始まった日記は
今は自動的にスマホが記録する
あの時の担任とすれ違うことがあるが
会話はない
あの時、走りたくなかったのは
それ以上に魅力あることが他にあったから
今は走るのはなぜだろう
たぶん
気持ちがいいから
最近は歩いたりもするけど
やっぱり
ゆっくりでも
はやくても
走ったほうが気持ちがいい
今日は走ろ