カッパの独り言

病気をして、ちょっこし人生観も変化。
現在、いろんなことにチャレンジ&エンジョイ中♪

生と死

2010年05月23日 20時57分39秒 | 徒然なるままに
5月に入り、身近な二人の方が亡くなりました。

一人は、職場の利用者・Nさん。
持病の高血圧が元で、脳内出血で朝ご自宅で倒れ、その日の昼に帰らぬ人となりました。
この方とは、私は直接的なかかわりはほとんどなかったけど、何度か会話もしたこともあるし、最近、プールでの運動を始めたり、週末は友人とカラオケに行っていたことも知っていたので、本当に驚きました。昨日まで元気な彼が、突然亡くなってしまうなんて…。
享年42歳。若すぎる死です。

そしてもう一人は、天神亭楽々さん。
身近な、っていうのはおこがましいけど、福井のホテルでお見かけして以来、楽々さんの存在が、私の療養生活の支えにもなっていました。
私がお見かけした時も、セラピアニスト保恵さんのブログの写真も、とびきりの笑顔で、その笑顔は間違いなく「生きている」パワーに溢れていて、私だけでなく、多くの人を励まし続けたに違いありません。


病気をしてから、「死」は私にとって遠くないもの。
これまでは、誰かが亡くなったという知らせ、特に早すぎる死の知らせを聞いても、それは運悪く起こった出来事だと思っていました。正直、自分には関係ないことだって…。

でも、子宮体癌になり、手術をして抗がん剤治療をして、社会復帰して、見かけは病気になったことを忘れるぐらい元気になっても、病気前と同じにはなりません。
癌は5年再発がなくてはじめて完治だから、まだ手放しで喜べない、って現実があるから。それも影響はあると思います。
でも、病気前と明らかに違うこと。
人間は、「死」に向かって生きていることを実感してしまったこと。この思いは、ちゃんと理解していなかった時に戻すことは出来ません。

実は、これは、悪いことばかりじゃありません。
「死」が人事でないと感じることは、やっぱり恐怖。時々、とてつもなく落ち込みます。
でも、「死」は「生」と隣り合わせ。「死」を実感することで、「生」がリアルに感じるようになりました。
「生」を思いきり生きること。「生」を与えられた喜びでもあり、それが「生」あるものが成し遂げなければならないこと。

だから…、私と年齢の変わらない二人の死を受け止めて、今の自分が出来ること。
今を、精一杯生きるね。

Nさん、楽々さん、安らかに。