人は、何故争うのか?
否、腹を立てるのか?と言ったほうが良い
私の癖に偉そうにとは思うが、講釈ば垂れたい。
例を出せば・・・・
損をした時、名誉が傷つけられた時、
いきなり罵倒され批判された時、
(暴力はいうに及ばず)等
自分が直接被害を被る時だが・・・
これより 少しだけ高尚な怒りは、
他人の行動や発言が自分の主義主張に
反した時がソレだ。
これは 前者と違って、
直接被害を受けるものではないが 常に公の立場に立ち、
我、官軍也とばかりに「正義」の旗を掲げ
相手を攻撃する。
まあ、理屈は通っているのかも知れぬが
情が薄く冷たく感じるのが特徴だ。
時にぞっとするようなシニシズムを感じる・・・
人の価値観は様々で 世界はおろか、
狭い日本でさえ、北と南では考え方が全く違う。
各都道府県、市町村、隣人に至るまで
カテゴリは事細かく 人それぞれの価値観が存在する。
身近なとこでは 愛し合って、子まで成した夫婦でさえ
仲良く生活して行く事も難しいとさえ言われている。
夫婦仲も含め この世の中 人付き合いがうまい人は、
なるべく人とは争わない。
争いが少ない人ってのは、一般的に「優しい人」
なのだが 言い換えれば
人の事情を察してあげられる人達なのである。
人生経験豊富でいろんな辛酸を舐めた人と
言っても良いだろう。兎に角 元々、性分が優しく
ちっとや そっとの 悪環境の中であっても
捻くれず 優しさを貫ける人種かな・・・
こういう人の周りは、皆が笑顔で幸せに満ちている。
動物好きな人に優しい人が多いのは
言葉が出せない動物の心を常に察して
あげることが出来るからなのである。
人をやり込めて喜びを得るような命は
勝他の念と言って、仏教では、あまり良い境涯では
ないと言われている。恐らく、いつも不満だらけで
満たされることが無いので 批判する相手に
自己の姿を投影し 相手を憎しみの対象とするだろう。
要はコンプレックスの塊なのだな。
だから 言動もひねくれていて 慇懃無礼な態度が特徴だ。
残念なことに こういう人は自分より立場の
弱い人に牙を剥く これを畜生のような境涯というが
強気を恐れ 弱気を挫くという 卑怯な性質を持っている
(その批判力を政治批判にでも発揮してもらえば、
助かるのだが)
況や、戦争の原因は 自分以外の者は認めない
偏狭な人間の心が生み出すのだ。
イデオロギーが如何とか、正義が如何とか
正当化するために尤もな理由を言うが
なんのこたあ~ない
自己中心的な餓鬼の集まりなのであるとおもう。
偉そうに言う私は、短気で
すぐにカッとくる人間なのだが 己自身が傷つかん為にも
常日頃、客観的に己を監視している。
自分が直接被害を受ける時、
己・今・当 戦争という地獄が口を開けているときは
是非に及ばず 修羅と化して
命がけの諫暁をするのであれば別だがね・・・
刀を持ち争う時代じゃない理想の世だからこそ
日本男子として 惻隠の精神は常に
身に着けておきたいものだ。
ps どんな理由であれ 人を傷つけ 命を奪えば
人間界最悪の敗北者なのである・・・
例え 歴史の教科書で英雄視されても
そうは行かぬのが 仏教の教え。