福岡の看板屋 独り言(看板.・カワムラ)TEL092-935-7058

皆様に生かして頂いてる看板屋としての呟きです。内容は独り言なので、万が一気分を害された方が居られましたら何卒ご容赦。

死生について

2024年04月13日 | Weblog

 

人の想いってえのは 通じるのか 

以心伝心って言葉がある・・・

ぼや~っと 昔、世話になった 

材料屋さんの社長の事を考えていた。

 

二十歳代の頃にお付き合いが始まり 

たしか引退されて二十年近くなるのに

たまに「お元気ですか?」とちょくちょく顔を見せに

来られていたのだ。

 

もう90歳は超えているはず・・・

最近は流石に見ないなと考えていた矢先、

 

今日、仕事場で作業してると 後ろに人の気配がする・・・

 「うおおおおおおっ!」と髪の毛が逆立った! 

漫画にも 良く描かれるが

人間の髪の毛って 驚いたときは 本当に逆立つのな・・・・

 

例の社長が 突っ立っていた。

私の、驚きに 少し 驚かれたみたいで 

少し、のけぞりビックリされたみたいだ。

(そりゃあ あ~た!黙って つっ立つとるんだもん・・・)

私:「うおおおおおおおっ!O社長!?」

O社長:「お元気ですかな?」

(一瞬、幽霊じゃ~ねえかと 思ったので 

私の問いかけに反応があったので 

ホット胸をなでおろす)

 

半時も話さなかっただろうか、今日はとても蒸し暑いので 

私:「社長・・・何か 冷たい物でも お持ちしましょうか?」

と言うと よぼよぼしながら 

O社長:「イヤ、仕事中に失礼しました もう 帰らねば」と、

す~っと座を立たれた。 

 

後ろ姿を、心配そうに見送る私・・・

社長は、背を向けていても 

私が後ろで見送っていることを

チラリと確認しながら テクテク歩いて 

帰って行かれたのだった。

 

何となく、嗚呼~ひょっとしたら 

これが今生の別れなのかもなぁ~と思った。

 

今日は何故か、「死」について考えさせられた。

 

死なない人間等 誰一人として 居ない・・・

生活とは 生きる活動であり それだけで、

あの世に与えられた修業なのだ。

 

私らも 日々 生活に追われている。 

人はたまに 「平凡が一番幸せ」という

そう 心から感じられるのは 

達人の域と言っても良いだろう。

 

たまに、トある宗教団体が 

人の死に様をどうのこうのと 

信仰のあるなしにかこつけて 

偉そうなことを言っているが、

「他人の人生を評論する程、あんた等は立派なのか?」

と高慢ちきな態度に怒りを禁じえない。

「救ってあげたい」って 本当は自分が

一番救われたいのではないか?如何だい図星だろう?!

 

無様でも 貧しくても 地味で栄光が無くても 

一生懸命に生活してきた人間が一番尊いのだと思う。

 

最後の死に方に優劣をつけるのも おかしな話だ・・・

確かに因果応報とはあるが、それは 生活の中で

感じる事であって 真面目に生きた人間にゃ~

あまり関係ないのではないかと思う。

(人をだましたり 不幸にしたり 

悪い事をした奴ぁ~別だが)

 

この世で起こることが、偶然ではなく 

必然が真理だとすれば、

死に方も 生まれてくる前に 

自分で決めたものなのかも 知れない

 

ps 妻に真面目な事は書くなと 

アドバイスされた・・・

だって 俺は真面目なんだもん!と

提灯フグみたいに 膨れるワシ・・・