懐かしい本。
「ひみつの花園」 偕成社出版 著・バーネット 訳・新川和江
少女名作シリーズ12番目のもの。1979年に購入。
綺麗な表紙、カラー刷りの挿絵。
少女名作シリーズは大好きで、姉が持っていたものにさらに私が買って
もらったものを加えて、かなりの冊数になっていました。
この本だけ、なぜか結婚するときにいっしょに持ってきていました。
数ある中でも一番好きだったからだと思います。
秘密の花園 | |
バーネット | |
西村書店 |
↑娘が祖母からもらった「秘密の花園」 出版・西村書店 訳・野沢佳織
偕成社出版は小学3年から5年が対象。そのせいか、西村出版に比べて
ボリュームも内容も易しくなっています。
話は同じでも、訳し方一つで雰囲気が違ってきます。
私自身は偕成社の訳のほうが好きです。
理由は、登場人物に対する愛情が文章から伝わってくるような
気がするから。主にメアリーとコリンという二人。ともに
両親からの愛情に飢えており、わがままで気難しいコですが、
偕成社バージョンは、温かく見守っているような文章。
片や西村出版バージョンは、冷静な目であたかも心理カウンセラー的な
見解がとうとうと述べられているような感じ。
実際の原書がどうなのかはわからないのですが、
読み比べることも違いが出ておもしろいと思うのです。