「女王陛下のサバの缶詰」 魚介系缶詰
皆様ご存知か知れませんが、缶詰の世界を缶界と呼び、缶界を構成する団体を党と呼びます。そして、御魚缶詰の団体をお魚党と呼びます。
又、お魚缶好きを、お魚党員と呼びます。
日本御魚党には三つの派閥があります。先ず、一番大きい派閥がサバハ。サバハと言ってもアラビア語ではありません。漢字で書けば鯖派。その次を鰯派と秋刀魚派が二分しているのであります。
そして、今はボーダーレスな時代になりまして、外国の缶界の方も日本の缶界に視察にいらっしゃいます。
英国缶界では、圧倒的に畜産党が強く、英国お魚党としては党勢拡大の為に世界最大のお魚党である、日本お魚党のサバ派を訪れたわけであります。
そんな訳で英国のサバ缶
缶の大きさは日本製の平型缶詰の大きさと変わりません。
オリーブと鯖の絵が画いてあります。
一見してサバとオリーブと判る絵であります。しかも可愛い。
これなら誰にでもサバ缶と判っていいですね。ところで英国ではサバ缶の需要って言うのはどれ位あるのでしょうかね。気になりますね。
サバはヨーロッパでもアフリカでも食べられている魚ですので、世界中に居るってことでしょうか?
例えば日本に入ってくるサバはノルウェー産が多いですし、ギリシャ等の地中海沿岸国では、炭でガンガンにカチカチになるまで塩焼きしてオリーブオイルを掛けたりして食べたりするらしいです。
それに、エジプトのピラミッドの壁画の漁師の絵は、サバを持っているそうです。
これはハッキリサバと断言できる絵だそうです。
そんな訳でサバは何千年も前から、とてもエライ魚だと言うことがわかりますね。
さかな君だってそう言ってます、キャ~~トッテモとってもエライデスぅ~!日本はなんと言っても恩を忘れない国ですから、何千年もお世話になっているサバの人気が高いのも頷けます。だから日本のサバ缶はウマイのであります。
で、英国のサバはウマイのか?
はるばる英国からいらしたお客様ですから、下手なことは言えませんネ
兎に角スコティッシュウィスキーと供にいただきたいと思います。
で、見た目はアレですな・・そのぅ・・オリーブオイルに漬かってますナ(アタリマエダ)
で、香りは・・アレですな・・あ~。。オリーブオイルの香りが全然しない・・控えめなところが・・実に・・そう!実に英国的ですな!
一口いただくと・・・・・ウン?・・・味が・・・・その・・上手く隠してありますな。まるでサバの味がしないとは・・これならサバが嫌いなお子様でも食べられますな!それに、生臭さだけをちゃんと残すところは流石に英国風。まねできません!素晴らしい!
トマトとオニオンを用意しましたが、もう少し何かを足して飾り付けるのも良いかもしれませんね。でも、あまり派手にならないようにいたしましょう。
パセリは如何です?
英国では、パセリ・セージ・ローズマリー&タイムと唱に歌われる程の薬味らしいですし、英国人以外はゼッタイ口にしないと謂われる名物の
鰻とマッシュポテトの料理にもパセリがドチャ~っと入っているくらい、偉大な薬味らしいです。
(しかし、パセリを刻むとレクター教授になった気分がするな~・・)
↑これにマッシュポテトとパセリのスープみたいなものがドバーッ掛かっているそうです。
で、英国のモルトビネガーを少し掛けてみましたが・・・
兎に角、このお酢はフィッシュ&チップスによく使われるお酢なのですが、ウィスキーと一緒は・・ウ~ン・・・・も、ムリ、コレタベンのムリだかんね!
不味いというより、なんだか判らない味。
美味いものに似ているだけでまるきり偽者みたいな、まるで夢の中のような現実感の無い感じの味です
結局、仏蘭西のワインビネガー、伊太利亜のオリーブオイル、独逸の岩塩、で味つけをし直して食べました。
出来ればサバは日本製にしてほしかったゾ
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