ゴールデンウィーク、旅行先ランキングNo2
茨城県は2015年のゴールデンウィークでは、人気急上昇で旅行先ランキングNo2に躍り出た。「上野東京ライン」開業に伴い首都圏からのアクセスがスムーズになったため魅力度連続最下位であった旅行先ランキングが急上昇した。
「2015年ゴールデンウィーク、人気急上昇の旅行先ランキング」
http://travel.rakuten.co.jp/ranking/special/gw/
人気ランキングトップ10
No1 高原リゾートや温泉街が人気! 新潟県 前年比+117.3%
No2 首都圏とのアクセスがスムーズ、 茨城県 前年比+104.6%
No3 迫力の雪の壁が話題、 富山県 前年比+102.4%
No4 北陸新幹線に沸く! 石川県 前年比+102.3%
No5 草津温泉「熱の湯」復活、 群馬県 前年比+101.1%
No6 開創1200年の高野山に人気集中、 和歌山県 前年比+98.2%
No7 17年に一度の「善光寺御開帳」! 長野県 前年比+95.3%
No8 日光東照宮では「400年式年大祭」! 栃木県 前年比+94.4%
No9 温泉×富士山が最高! 山梨県 前年比+91.6%
No10 絶景!温泉地!見所満載、 山形県 前年比+89.7%
茨城県の魅力度 連続最下位
茨城県が2014年度も都道府県魅力度ランキングで最下位に選ばれた。2年連続である。公式サイトで自虐ネタに走り、県の魅力を全力でアピールしていたがなぜこうなった。
ブランド総合研究所が毎年、国内1000の市区町村及び47都道府県を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全74項目からなる調査を実施したもので、今年で9回目となる。最世界遺産もあるし自然も沢山、おいしい食べ物や観光地も沢山ある北海道は、魅力度が高かったので6年連続トップ。続いて京都府、沖縄県と続き1位から9位までは順位変動はなかった。 茨城県は、魅力度に相関の高い観光意欲度も6年連続で最下位であった。
鉄道の駅に近い高尾山 人の列
アクセス改善とツーリズムとの繋がり
従来、鉄道で茨城県へ行くためには上野駅などで乗り換えなければならず東京以南からのアクセスが不便なため“茨城に行くくらいなら他県の観光地に行こう”と脚を遠のかせていた。
4月から上野東京ラインが開通したため「観光にいきたい」が「行けなかった」茨城権行くことが容易になり、「行けなかった」茨城県には、”秘境”が残っているので旅人が多く訪れるようになった。
紅葉の季節の観光客、東京近郊で鉄道の駅に近いところにある高尾山、駅から遠いところにある筑波山、訪れる観光客の多寡もアクセスの難易による。当然といえば当然のこと、アクセスの良さが旅行先としての魅力や人気を左右する。時間的物理的距離が短くなれば移動が容易になり新たな価値を発見し、理解も深まる。これは、ガマの油売り口上にもいえる。観客との”接近戦”が観客にインパクトを与える。筑波山に来る観光客を増やすためにはアクセスの改善やクリーンツーリズムなどに繋げた魅力作りが必要である。
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