百笑館・但熊・素晴らしき農業

農産物直売所 卵かけごはんの店

卵の話 3

2007-02-08 17:33:10 | 百笑館
普通の卵とでっかい卵  (左は59gでMサイズの卵・右は95g)
1.6倍の大きさです。

中には黄身が2個入っています(多分?)
百笑館でお客さんに良く聞かれます。どうして分かるの?

プロが見れば直ぐ判ります。(ホントは産み始めて1ヶ月位の鶏群のでっかい卵)
なのです。誰が見ても中は見えません。(白い卵は電灯に透かせば見えます)

ではどうして出来るのでしょう。
若い元気な鶏で、排卵がまだ安定していないとき、黄身が2個ポンポンと輸卵管に落ちると(音はしませんよ)2個の黄身に応じて白身が出来て、それを包み込む
卵殻が出来ます。

このでっかい卵で目玉焼きをすると本当の目玉焼き
仲良く2個入っているので、夫婦たまごとも云います。

黄身は小さいのから成熟するまでに10~14日位かかります。
その黄身が輸卵管の中で4~5時間で白身に包まれて、18~20時間かかって
卵殻が出来上がり、大体午前中の9時前後をピークに産卵します。

産みたての卵の気室(とがった方の反対側にあり、ゆで卵で平らな所)
はほんの小さなもので、だんだん容積が増えます。

本来卵から、ヒナが生まれますが、21日間親鶏に暖められます。
その間に、雑菌が入ると卵が腐敗してヒナが孵化しなくなってしまいます。
そこで、卵は防御機能として卵白に炭酸ガスを一杯含ませていて、ゆっくり卵殻の小さな穴から放出することにより、雑菌の進入を防いでいます。
炭酸ガスを放出していくと、卵白の容積が減ります。
その分だけ、気室が大きくなるわけです。

卵は本来3週間位は、生の状態だと防御機能が働き、腐敗したりしません。
気をつけなくてはならないのが、調理後です。
焼いたり、湯がいたりすると防御機能はなくなり、栄養も水分も充分で、それに温度が適温だとすると、雑菌は凄い勢いで増加します。

調理後は、出来るだけ早く召し上がって下さい。
コメント (4)
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