石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

ILO議連がソマビアILO事務局長と会談!

2011-12-03 23:38:55 | 活動レポート

12月3日(土)の夕方、ILO活動推進議員連盟(ILO議連)として大変重要な活動を京都で行ってきました。

すでにお知らせしていた通り、12月4日(日)からILO第15回アジア太平洋地域会議が京都で始まるわけですが、この機会を利用して、議連としてILOとの連携・協力関係を強化するために、ファン・ソマビアILO事務局長と会談を行うと共に、ILOや政労使の代表者の皆さんたちとの懇親を深めるための懇親会を開催したわけです。

 

まずは、夕方5時からソマビア事務局長との会談。前段のILO会議が長引いたために、約10分遅れで始まったのですが、ソマビア事務局長がとてもリラックスしたムードでいろいろな話をしてくれたために、予定より15分近くも超過する嬉しい展開となりました。

まず直嶋会長から、(1)京都での地域会議を決断してくれたことへの感謝、(2)東日本大震災被災地への支援と激励のお礼、(3)東日本大震災からの復興の取り組み状況、(4)ILO議連の紹介、(5)議連としてILOの理念やプログラムを日本で、そしてアジアで推進していく取り組みへのコミットメント、そして(6)ILOの今後の活動を支援するための人的貢献の強化、などについて挨拶をいただきました。

これに対してソマビア事務局長から返礼をいただいたわけですが、私が特に興味深かったのは、次の二点です。

まずは、東日本大震災後の復旧・復興の取り組みに対して、非常に強い賞賛の言葉を述べられたこと。日本人の忍耐強さと助け合いの心に触れながら、国民が一丸となって復旧・復興に取り組む姿は、まさにILOがめざす多様な社会対話の推進による問題の解決に通じるものだと評価されました。

そしてもう一つは、アジア太平洋地域の今後の可能性と役割の高まりについて非常に強い期待感を表明されたこと。アメリカ発の金融危機が今や欧州に拡がっていく中で、これからの世界の経済成長を担うのはアジア太平洋地域であり、今やG20のうち6ヶ国がアジア太平洋地域の国々となって、今後ますます政治的な役割も高まってくる、と。だからこそ、今後は世界の政治家と対峙して、世界的な対話の中でILOのアジェンダを追求・確保していけるようなILO指導者が地域に必要である、と。

重要なメッセージですね。それに対して直嶋会長がつぶやかれた言葉は、何と・・・いや、これは秘密にしておきましょう。


(左から、山本議員、ソマビア事務局長、直嶋議員、竹本議員、私)

 

いや、それにしても議連としては歴史に残る、大変有意義な会合となりました。

終了後、今度は議連主催の懇親会へ。ILOの皆さん、そして政労使代表の皆さんをお招きしての会合でしたが、実は、皆さん明日からの会議の準備で忙しいので、一体何人に来て貰えるのか、ひょっとするとほとんど参加してくれないのではないか、と心配しながらの開会でした。

ところが、いざ始まってみると、日本の政労使の皆さんやILO関係者の皆さんを中心に多くの方々が顔を出してくれて、総勢40名以上はおられたでしょうか。途中、なんとソマビア事務局長も忙しい中、顔を出してくれて、締めのメッセージまで述べてくれました。

これは、開会の挨拶をしているところ。

 

これは、私がILOに勤務していた頃の大ボス。労働者活動局(ACTRAV)のダン・クニア局長。

 

そして、ソマビア事務局長とのツーショット。ソマビア事務局長からは「今回、特に君と会いたかった。かつてILOに勤務していた君が、今、日本で国会議員として仕事をしている。こんな素晴らしいことはない。ぜひ、ILOの理念や目標の実現のために立法府でがんばって欲しい」と声をかけてくれました。いやいや、ありがたいかぎりです。

 

これを契機に、議連としても超党派の枠組みを大切にしながら、ディーセントワーク実現に向けた政策的な取り組みを活発化させていきたいと思います!