今週は、上信越行動ということで、新潟を皮切りに、群馬、長野と移動しながら活動を展開しました。生まれて初めて、佐渡にも訪問させていただきましたし、北は新潟県の新発田から、南は長野県の飯田まで、移動距離もなかなかのものでした。
ところで、「信越地方」というと、佐渡を含む新潟県と長野県の二県のこと。「上信越地方」というのは、この信越地方に群馬を加えた呼称です。この他に、信越地方と北陸地方を併せて「北信越地方」、信越と山梨を併せて「甲信越地方」という言い方をすることもありますね。
中でも新潟は、上越、中越、下越、佐渡の4つに区分でき、長野は北信、中信、南進の3つに区分できるそうです。今回のキャラバンの最中にも、何度となくこの地域区分を聞くことが出来ました。特に長野の方ですが、「この人は南信の出身です」とか、「これは北信にしかない」とか、何かとこの地域区分が意識されているのを伺い知ることが出来ました。新潟にしても長野にしても、それだけ同じ県内でも地域性が違うということなのでしょう。
この上信越地方の中で、結びつきの強さから言うと新潟と長野、特に新潟の上信越地方と長野の北信地方なのでしょうね。同じ上信越地方と言いながら、新潟や長野のその他の地域や、群馬の諸地域の間の結びつきがそれほど強いという感じはありませんでした(間違っていたらご指摘下さい)。ブログにも書いたように、南信からは東海地方に出た方が早い、というような地理的事情も当然、あるのでしょうね。
さて、今回、新潟の長岡で、「長岡野菜」についてのお話を伺いました。長岡野菜を新たな長岡ブランド品として、全国的に売り込んで行く、というお話です。私も長岡野菜というのは初めてお聞きしたのですが、
こちらのサイトで見てみると、とても多くの種類があることが分かります。ちゃんと認定基準があって、
1.古くからあって長岡でしかとれないもの
2.どこにでもあるけど長岡で作るとおいしいもの
3.新しい野菜だけれど長岡で独特な食べられ方をしているもの
なんだそうです。巾着なす、梨なす、糸うり、ずいき、だるまれんこん、などが認定されています。上記のサイトでお取り寄せセットが販売されるようですので、興味のある皆さんはまたサイトを訪れてみて下さい。
ただ、私が面白いと思ったのは、この長岡野菜について紹介して下さった方の次のお言葉でした。「新潟には、すでに各地で地域ブランド品がたくさんあって、これから新たに長岡野菜を全国区にしていくのは容易でない」と。なるほど~っと思ったわけです。確かに、新潟にはすでに多くの名産品がありますね。魚沼産のお米とか、各地の地酒とか、村上牛とか。そして、各種の野菜は、これまで「新潟野菜」というブランドで流通していたのだろうと思います。それを「長岡野菜」としてこれから売り込んで行くわけですから、そう簡単なことではないでしょうね。
ただ、この方向性は、北海道の釧路でお伺いした話と同じです。「北海道産」というブランドから、「釧路産」というブランドに切り替えて、釧路の地で産まれた商品だということを明確に訴えたい、というお話でした。それぞれの地域がそれぞれの地域の特色・名産を積極的に売り出していき、それを地方振興につなげていく。簡単ではないけれども、これからの地方にとって必要な、かつ夢のある話だと思いませんか?
以上、上信越行動第1クールを終えての雑感でした。
来週は、東海地方で行動します!