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皆さん、こんにちは。
先週末、今年度信州木造塾の最終日が、公開講座で行われました。
会場は、長野県松本合同庁舎。
塾生以外の一般の方が50名近く来て頂き、盛況でした。
長野県林務課の木(県産材)についてのお話しと、
建築家 泉幸甫 先生のお話でした。
泉先生は、土壁や和紙といった自然素材を使う建築家として、
チルチンびとに連載もされており、
私も作品はいくつか見たことがありました。
和は、「大和」から。
「大きく和する」という意味合いがある。
素材の調和、風土との調和、
そして、関わる人々(職人など)の強調、和によって生み出される。
というお話しと、
“ カタログに埋没する建築家 ” という言葉が、印象的でした。
ともすれば、図面上に品番を列記する作業になってはいないか。
“こしらえる”という言葉は、“拵える”と書く。
“その手で、存在させる。”と書く。
建築とはそういう仕事ではないか。
現在、全くカタログを使わず、全てを一から作り出すと言うことは、
性能をこれだけ重視されている中では不可能です。
しかしながら、“拵える”ことを置き去りにし、
そのカタログに振り回されてもいけないと思います。
協力業者さんやメーカーさんには、
「国興のスタッフは皆さん、『なんで?』が多い。」
とか
「そこまで気にする工務店はないです。」
と言われます。
やはり、自分達が設計してつくるものでったら、
色々研究し、納得したものを使う。
またこれからは素材も作り出す、見つけ出す、
ということも必要になるかもしれません。
これからも、“拵える”気持ちを大切に、
また、職人さん、協力業者さん、メーカーさん
皆さんの想いも大切に、“和”をもって、
一つ一つの仕事をしていきたいと思います。