<本日の一言>
来月、SENKO CUPワールド碁女流最強戦2019が開催されます。
韓国の崔精九段、中国の於之瑩九段という世界最強を争う2人も参加します。
日本の女流棋士たちがどこまで戦えるのか、楽しみですね。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日は本をご紹介したいと思います。
大橋成哉七段の「一手ずつ解説! 碁の感覚がわかる 棋譜並べ上達法」です。
棋譜並べは、碁の練習法として代表的なものの1つですね。
これを勧める指導者は少なくありません。
しかし、正しい方法で棋譜並べをしている方は少ない気がします。
私は子供の頃から棋譜並べに取り組んできました。
教室にプロの棋譜が置いてあり、それを並べるのが課題になっていたのです。
ただ、やってみたことのある方はお分かりかと思いますが、200手や300手ある総譜を並べるのは非常に大変です。
「数字探し」の時間が大部分を占めてしまうのですね。
当時の私は、その無駄を悟りながらも多くの棋譜を並べていましたが・・・。
今思えば、勿体ない時間の使い方をしたものだと思います。
そんな経験もあり、「高段者になるまで棋譜並べは必要ない」と考えていた時期もありました。
しかし、アマの皆様に指導をする機会が増えるにつれ、考え方が変わってきました。
やり方が間違っていただけで、棋譜並べそのものは有効な勉強方法だと思います。
棋譜というものはお手本であり、棋譜並べはお手本を見ながら字を書くようなものです。
最初は見よう見真似であっても、練習を繰り返していくうちに正しい形やバランスが身に付いていくのです。
しかし、碁は非常に奥の深いゲームであり、打つ度に違う展開になります。
いくら良い形を打ったとしても、周囲の状況によって上手くいかなくなることはよくありますし、未知の形ができた時にどうすれば良いか分からなくなってしまうこともあるでしょう。
そうならないためにも、「正しい考え方」を身に付けることを意識しながら棋譜並べに取り組む必要があるでしょう。
手順だけ書いてある棋譜をひたすら並べるという勉強法は、天才にしか通用しないと思います。
その点、本書は1手ずつ解説という画期的な内容になっています。
185手の棋譜なら、185のコメントが付いているのです。
そこまでやるか? と思うぐらいですね(笑)。
また、1譜に付き5手しか表示されていないので、数字探しに時間を取られることがありません。
これも非常に大切なことで、勉強には非効率な作業やストレスは不要です。
昔の勉強法は根性論的なところがあり、棋譜並べも「最初は時間がかかっても、早く並べられるようになるまで慣れれば良い」といった意識があったように思います。
確かに、慣れれば当初の数倍のスピードで並べられるようにはなりますが、数分の一になったとしても無駄な作業が発生することには変わりないのです。
もちろん、ただ早く並べれば良いというものではなく、対局者がどこに打ったかを予想しながら並べることも大切です。
しかし、ごちゃごちゃした棋譜の中から目をこらしながら着手を探す作業は、ただの徒労でしかありません。
今までに棋譜解説の本は沢山出ていますが、棋譜並べと上達法をしっかり結び付けた本は少なかったと思います。
ならば私が書こうと言っていたのですが、モタモタしているうちに先を越されました(笑)。
私の本が出るまでにはまだ時間がかかりますから、まずはこちらをご覧頂ければと思います。
最近は若い棋士の本が多く出るようになりましたね。
出版事情がだいぶ変わってきたかもしれません。
<本日の一言>
ベネズエラがハイパーインフレ状態になったり、大統領と暫定大統領が対立したりと大変な状態になっていますね。
1年間で物価が860倍になっているとか・・・。
日本人の感覚としては、昼食代が数十万円になるというレベルでしょうか?![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日、第3回ワールド碁チャンピオンシップの国際予選が行われました。
本棋戦は非常に先進的であり、開催形式が毎回大きく変わっています。
第2回までは少数精鋭の棋戦でしたが、今回は大幅に参加者が増えています。
希望すればどんな棋士でも出られる、日本国内予選が新設されたのです。
枠抜けして国際予選参加のチャンスを掴んだ若手も多いですね。
そして、同じく新設された国際予選は、日本20名、中国20名、韓国20名、台湾4名の計64名で争われます!
枠が決まっている以上、各国からは腕に自信のあるトップ棋士ばかりが参加しています。
世界戦優勝経験者も、数え切れないぐらいいますね。
かつて日本にも大きな国際棋戦が存在しましたが、このような国際予選が行われたことはありません。
国内予選を抜ければ世界のトップ棋士と対局できるというのは、若手棋士にとって非常に大きなチャンスになります。
また、国内予選で負けてしまった棋士にとっても、トップ棋士たちの戦いを直に見られることは大きな意義があるでしょう。
棋譜を並べるだけでは感じられないものがあると思います。
このような棋戦ができて、嬉しい限りです。
また、上記の予選とは別に、40歳以上のシニア予選も開催されています。
こちらも中韓の名だたる棋士たちが参加していますが・・・。
本日行われた1回戦の結果は、日本勢が6勝2敗と好発進!
流石、日本のベテラン勢は元気ですね。
枠はたった1つですが、日本代表が勝ち取る可能性は高いと期待しています。
さて、ここでニュースが終わりなら良かったのですが・・・。
本日は一般枠の予選も行われました。
結果は、日本勢が全滅・・・。
流石に、あれだけのメンバー相手に勝ち越せるなどとは思っていませんでしたし、予選通過は相当ハードルが高いと思っていました。
しかし、全滅とは流石にひどすぎる結果でした。
芝野虎丸七段のように、世界のトップ棋士相手に何度も勝ったことのある棋士たちも参加していたのですが。
幽玄の間で中継された対局を見た限りでは、皆序盤で相手のペースに引き込まれてしまった印象がありました。
そうなってしまうと、まず勝てません。
世界のトップ棋士たちは、技量に優れているだけでなく、それを発揮する方法をよく知っていると感じました。
さて、本日はシニア予選から、兪斌九段(51)と今村俊也九段(52)の対局をご紹介します。
中国代表の兪九段は、LG杯での優勝経験がある棋士です。
なお、この対局は幽玄の間にて中継されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/89/d208f7b5436a90ae6c8feb60dc23577a.jpg)
1図(実戦)
兪九段の黒番です。
今村九段には、世界一厚い碁という異名があります。
この場面では白×が弱い石になってしまったように見えますが、この後白Aから捌きに出て・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/85/1160aa195f2eefe7bbcdba7b9975788a.jpg)
2図(実戦)
白×を捨てて身軽になり、右上で黒×を攻める態勢を築きました。
捨て石も、厚い碁を作るために大切な技術の1つなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/f4/01ef5ca5343297bfe7044a6d6bd857a7.jpg)
3図(実戦)
ただ、厚い碁を作るだけなら私にもできますし、アマの皆様にもできるかもしれません。
問題は、厚い碁を打って勝てるかどうかです。
ここまで、白は厚くても地が無いので、本当にこれで間に合うのか心配な気もしましたが・・・。
しかし、白△という厳しい狙いがありました。
左右の黒の連絡が不安になっています。
厚い碁で勝つには、作った厚みを活用しなければいけません。
ただ眠らせているだけでは、何も生み出してくれないのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/af/4dbbab1090f2a444e9d6c1b03246f4b0.jpg)
4図(実戦)
その後、大きなコウ争いになりました。
黒Aと打つのは白Bで黒×が切れてしまうので、黒はコウに勝つしかありません。
白のパンチが入りました。
このあたり、黒は何か誤算があったかもしれませんね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/bf/849d5ceac8896cc765414d9582a08bbb.jpg)
5図(実戦)
結局、黒はコウに勝ったものの、黒×が全滅しました。
今村九段が大石を取りにいったのは珍しい気がしますが、自信があったのでしょうね。
本局は快勝でした。
ベネズエラがハイパーインフレ状態になったり、大統領と暫定大統領が対立したりと大変な状態になっていますね。
1年間で物価が860倍になっているとか・・・。
日本人の感覚としては、昼食代が数十万円になるというレベルでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日、第3回ワールド碁チャンピオンシップの国際予選が行われました。
本棋戦は非常に先進的であり、開催形式が毎回大きく変わっています。
第2回までは少数精鋭の棋戦でしたが、今回は大幅に参加者が増えています。
希望すればどんな棋士でも出られる、日本国内予選が新設されたのです。
枠抜けして国際予選参加のチャンスを掴んだ若手も多いですね。
そして、同じく新設された国際予選は、日本20名、中国20名、韓国20名、台湾4名の計64名で争われます!
枠が決まっている以上、各国からは腕に自信のあるトップ棋士ばかりが参加しています。
世界戦優勝経験者も、数え切れないぐらいいますね。
かつて日本にも大きな国際棋戦が存在しましたが、このような国際予選が行われたことはありません。
国内予選を抜ければ世界のトップ棋士と対局できるというのは、若手棋士にとって非常に大きなチャンスになります。
また、国内予選で負けてしまった棋士にとっても、トップ棋士たちの戦いを直に見られることは大きな意義があるでしょう。
棋譜を並べるだけでは感じられないものがあると思います。
このような棋戦ができて、嬉しい限りです。
また、上記の予選とは別に、40歳以上のシニア予選も開催されています。
こちらも中韓の名だたる棋士たちが参加していますが・・・。
本日行われた1回戦の結果は、日本勢が6勝2敗と好発進!
流石、日本のベテラン勢は元気ですね。
枠はたった1つですが、日本代表が勝ち取る可能性は高いと期待しています。
さて、ここでニュースが終わりなら良かったのですが・・・。
本日は一般枠の予選も行われました。
結果は、日本勢が全滅・・・。
流石に、あれだけのメンバー相手に勝ち越せるなどとは思っていませんでしたし、予選通過は相当ハードルが高いと思っていました。
しかし、全滅とは流石にひどすぎる結果でした。
芝野虎丸七段のように、世界のトップ棋士相手に何度も勝ったことのある棋士たちも参加していたのですが。
幽玄の間で中継された対局を見た限りでは、皆序盤で相手のペースに引き込まれてしまった印象がありました。
そうなってしまうと、まず勝てません。
世界のトップ棋士たちは、技量に優れているだけでなく、それを発揮する方法をよく知っていると感じました。
さて、本日はシニア予選から、兪斌九段(51)と今村俊也九段(52)の対局をご紹介します。
中国代表の兪九段は、LG杯での優勝経験がある棋士です。
なお、この対局は幽玄の間にて中継されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/89/d208f7b5436a90ae6c8feb60dc23577a.jpg)
1図(実戦)
兪九段の黒番です。
今村九段には、世界一厚い碁という異名があります。
この場面では白×が弱い石になってしまったように見えますが、この後白Aから捌きに出て・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/85/1160aa195f2eefe7bbcdba7b9975788a.jpg)
2図(実戦)
白×を捨てて身軽になり、右上で黒×を攻める態勢を築きました。
捨て石も、厚い碁を作るために大切な技術の1つなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/f4/01ef5ca5343297bfe7044a6d6bd857a7.jpg)
3図(実戦)
ただ、厚い碁を作るだけなら私にもできますし、アマの皆様にもできるかもしれません。
問題は、厚い碁を打って勝てるかどうかです。
ここまで、白は厚くても地が無いので、本当にこれで間に合うのか心配な気もしましたが・・・。
しかし、白△という厳しい狙いがありました。
左右の黒の連絡が不安になっています。
厚い碁で勝つには、作った厚みを活用しなければいけません。
ただ眠らせているだけでは、何も生み出してくれないのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/af/4dbbab1090f2a444e9d6c1b03246f4b0.jpg)
4図(実戦)
その後、大きなコウ争いになりました。
黒Aと打つのは白Bで黒×が切れてしまうので、黒はコウに勝つしかありません。
白のパンチが入りました。
このあたり、黒は何か誤算があったかもしれませんね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/bf/849d5ceac8896cc765414d9582a08bbb.jpg)
5図(実戦)
結局、黒はコウに勝ったものの、黒×が全滅しました。
今村九段が大石を取りにいったのは珍しい気がしますが、自信があったのでしょうね。
本局は快勝でした。
<本日の一言>
本日は中央区立城東小学校にて、3回目の囲碁授業を担当しました。
仲邑菫新初段は極端な例ですが、囲碁にも得意不得意はあります。
しかし、上手くいっていないように見えた子が、突然コツを掴んで別人のような碁を打ち出すようなこともあります。
子供の可能性は簡単には計れませんね。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日、仲邑菫新初段と崔精九段の記念対局が行われました。
韓国棋士の崔精九段は、中国棋士の於之瑩六段と双璧をなす世界のトップ女流棋士です。
直近の調子では、世界最強と言って問題無いでしょうね。
しかも、一般の世界戦本戦で男性棋士にも数えきれないぐらい勝っています。
日本にいれば、当然のように三大棋戦のリーグ戦に入っていそうです。
もはや「強い女流棋士」というレベルではありません。
しかもまだ22歳なので、これからさらに強くなる可能性も・・・。
さて、それでは対局を振り返っていきましょう。
なお、この対局は日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継と解説が行われました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/2a/194d96207b00abb20fe717aceece5dd3.jpg)
1図(実戦)
仲邑新初段の黒番(コミ無し)です。
黒は右辺に大きく投資しましたが、白△まであっさり荒らされてしまいました。
コミ無しの碁ながら、早くも黄信号が灯っています。
崔九段の大局観にしてやられましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/33/fc0ceb2b0f17c89e09bb62d355fa13ba.jpg)
2図(実戦)
地味な手ですが、黒△が目を引きました。
この手は、右辺白にプレッシャーをかけながら黒の薄みをカバーして・・・。
いや、技術的なことはどうでも良いのですが、こんなどっしりした手が打てる9歳は見たことがありません。
善悪は別としても、これは間違いなくプロの打つ手です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/d6/d538b4ebf6305b32b70a67a31fbed5a5.jpg)
3図(実戦)
しかし、この場面では一転して黒2、4と猛攻!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
なんという過激な発想でしょうか。
白1に対しては黒Aと打つのが通常の形であり、それは仲邑新初段も当然知っています。
それでも、どうしても実戦のようにいきたかったのでしょうね。
9歳らしいところも見えて、ちょっと微笑ましい気もします。
まあ、微笑みながら打っていたら絶対取られますけどね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/00/8830b56ccdf2d16b27fa37d587247d2d.jpg)
4図(実戦)
流石に崔精九段に油断はありませんでした。
白△と急所に一撃され、これは黒が参った形です。
仲邑新初段はこの後も粘りましたが、崔九段が隙無く押し切りました。
本局は仲邑新初段の完敗でした。
出来が悪かった面もありますし、上手く力を封じられた面もあります。
結果は残念でしたが、良い経験になったでしょう。
さて、仲邑新初段の初年度について、不安材料も無いわけではありません。
それは通常1人3時間という持ち時間の長さです。
朝10時に対局が始まり、夕方まで続きますからね。
10歳の体力で大丈夫かなという心配はあります。
ただ、ポジティブな要素もあって、それは初対局まで2~3か月あるということです。
それだけの期間があればさらに強くなりますし、その後も同様です。
総合すればむしろ期待値は上かもしれません。
ちなみに、今だから言ってしまいますが、藤沢里菜女流三冠が11歳で入段した時は非常に弱かったです(笑)。
初年度は全く通用しないだろうと思っていましたが、気合と根性(?)で乗り切り、そうこうしているうちに立派な実力に・・・。
やはり、レベルの高い環境で戦っていると成長が早いものです。
仲邑新初段は、どんな成長を見せてくれるでしょうか?
本日は中央区立城東小学校にて、3回目の囲碁授業を担当しました。
仲邑菫新初段は極端な例ですが、囲碁にも得意不得意はあります。
しかし、上手くいっていないように見えた子が、突然コツを掴んで別人のような碁を打ち出すようなこともあります。
子供の可能性は簡単には計れませんね。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日、仲邑菫新初段と崔精九段の記念対局が行われました。
韓国棋士の崔精九段は、中国棋士の於之瑩六段と双璧をなす世界のトップ女流棋士です。
直近の調子では、世界最強と言って問題無いでしょうね。
しかも、一般の世界戦本戦で男性棋士にも数えきれないぐらい勝っています。
日本にいれば、当然のように三大棋戦のリーグ戦に入っていそうです。
もはや「強い女流棋士」というレベルではありません。
しかもまだ22歳なので、これからさらに強くなる可能性も・・・。
さて、それでは対局を振り返っていきましょう。
なお、この対局は日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継と解説が行われました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/2a/194d96207b00abb20fe717aceece5dd3.jpg)
1図(実戦)
仲邑新初段の黒番(コミ無し)です。
黒は右辺に大きく投資しましたが、白△まであっさり荒らされてしまいました。
コミ無しの碁ながら、早くも黄信号が灯っています。
崔九段の大局観にしてやられましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/33/fc0ceb2b0f17c89e09bb62d355fa13ba.jpg)
2図(実戦)
地味な手ですが、黒△が目を引きました。
この手は、右辺白にプレッシャーをかけながら黒の薄みをカバーして・・・。
いや、技術的なことはどうでも良いのですが、こんなどっしりした手が打てる9歳は見たことがありません。
善悪は別としても、これは間違いなくプロの打つ手です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/d6/d538b4ebf6305b32b70a67a31fbed5a5.jpg)
3図(実戦)
しかし、この場面では一転して黒2、4と猛攻!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
なんという過激な発想でしょうか。
白1に対しては黒Aと打つのが通常の形であり、それは仲邑新初段も当然知っています。
それでも、どうしても実戦のようにいきたかったのでしょうね。
9歳らしいところも見えて、ちょっと微笑ましい気もします。
まあ、微笑みながら打っていたら絶対取られますけどね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/00/8830b56ccdf2d16b27fa37d587247d2d.jpg)
4図(実戦)
流石に崔精九段に油断はありませんでした。
白△と急所に一撃され、これは黒が参った形です。
仲邑新初段はこの後も粘りましたが、崔九段が隙無く押し切りました。
本局は仲邑新初段の完敗でした。
出来が悪かった面もありますし、上手く力を封じられた面もあります。
結果は残念でしたが、良い経験になったでしょう。
さて、仲邑新初段の初年度について、不安材料も無いわけではありません。
それは通常1人3時間という持ち時間の長さです。
朝10時に対局が始まり、夕方まで続きますからね。
10歳の体力で大丈夫かなという心配はあります。
ただ、ポジティブな要素もあって、それは初対局まで2~3か月あるということです。
それだけの期間があればさらに強くなりますし、その後も同様です。
総合すればむしろ期待値は上かもしれません。
ちなみに、今だから言ってしまいますが、藤沢里菜女流三冠が11歳で入段した時は非常に弱かったです(笑)。
初年度は全く通用しないだろうと思っていましたが、気合と根性(?)で乗り切り、そうこうしているうちに立派な実力に・・・。
やはり、レベルの高い環境で戦っていると成長が早いものです。
仲邑新初段は、どんな成長を見せてくれるでしょうか?
<本日の一言>
自宅のパソコンが壊れました・・・。
ssdが怪しい気がしますが、よく分かりません。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
当分不便になりそうです。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日は棋聖戦第2局の2日目が行われました。
早速振り返っていきましょう。
なお、スマホでポチポチやっているのでいつもとは少し違う感じになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/aa/94af9a23986c45b7026e389f91c69098.png)
1図(封じ手)
封じ手は黒△の下がりでした!
大外れですね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
この手では引きの方が厳しいのですが、右上黒にも負担がかかります。
弱い石を補強しながら攻めるというのは、基本通りとも言えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/9a/7c076261727babbdf913232dc27512af.png)
2図(実戦)
白1~7の力強い捌き!
白が攻めているのかと錯覚しそうになりますね。
山下挑戦者の真骨頂です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/22/00475637157c2d01c3c5b7fb81c22700.png)
3図(実戦)
この瞬間は「こんな所出られて、白大丈夫なの?」と思いました。
下手をすると白がボロボロになりそうですが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b6/dd24bb8f8d8e370cd47c3b33d5ef3eff.png)
4図(実戦)
しかし、終わってみれば白の被害は右辺だけでした。
左辺一帯の白模様が丸々まとまり、勝ちが決まりました。
本局はとにかく山下挑戦者が強かったですね。
持ち味を存分に発揮していたと思います。
自宅のパソコンが壊れました・・・。
ssdが怪しい気がしますが、よく分かりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
当分不便になりそうです。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日は棋聖戦第2局の2日目が行われました。
早速振り返っていきましょう。
なお、スマホでポチポチやっているのでいつもとは少し違う感じになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/aa/94af9a23986c45b7026e389f91c69098.png)
1図(封じ手)
封じ手は黒△の下がりでした!
大外れですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
この手では引きの方が厳しいのですが、右上黒にも負担がかかります。
弱い石を補強しながら攻めるというのは、基本通りとも言えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/9a/7c076261727babbdf913232dc27512af.png)
2図(実戦)
白1~7の力強い捌き!
白が攻めているのかと錯覚しそうになりますね。
山下挑戦者の真骨頂です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/22/00475637157c2d01c3c5b7fb81c22700.png)
3図(実戦)
この瞬間は「こんな所出られて、白大丈夫なの?」と思いました。
下手をすると白がボロボロになりそうですが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/b6/dd24bb8f8d8e370cd47c3b33d5ef3eff.png)
4図(実戦)
しかし、終わってみれば白の被害は右辺だけでした。
左辺一帯の白模様が丸々まとまり、勝ちが決まりました。
本局はとにかく山下挑戦者が強かったですね。
持ち味を存分に発揮していたと思います。
<本日の一言>
藤沢里菜女流三冠が、天元戦本戦1回戦で勝利しました。
七大タイトルの本戦で女流棋士が勝ったのは史上初です。
なんと言っても、最初の1人になるのは立派ですね。
いずれはこういうこともニュースにならなくなる日が来るでしょうか?
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日は棋聖戦第2局の1日目が行われました。
早速振り返っていきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/60/6747dcacc833b12e72f9becdebb39e65.jpg)
1図(実戦)
井山裕太棋聖の黒番です。
序盤早々白2、4と猛攻を仕掛けたのは、いかにも山下敬吾挑戦者らしいですね。
白AとBが見合いという意味ですが、自分にも×の所の穴が空いていて心配もあります。
しかし、弱点は力でカバーするつもりでしょう。
この打ち方は、世界戦か何かで前例があった気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/85/b4e8a4b19248e389ab1191b4577055e5.jpg)
2図(実戦)
その後、黒は白×を取り、白は左辺が大きな模様になりました。
私なら白を持ってみたいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/b6/e1c81de753d03e349c76beb809158887.jpg)
3図(実戦)
しかし、ここから白1、3と正面から戦っていったのは凄いですね。
黒石の多い所なので、遠慮気味に打つ人が多いと思いますが、山下挑戦者はあまりそういう発想はしないかもしれません。
戦いを起こすことで、黒の厚みに張り付いた白×も働くとみているのでしょう。
さて、ここで打ち掛けとなり、次の手が封じ手となりましたが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/1b/df5a05db769aebf2bc04d791e2ec4838.jpg)
4図(封じ手予想)
封じ手は黒△の引きと予想します。
この手に目がいく方は多いでしょうね。
「とにかく上辺白を攻めたい!」という一手です。
裏付けは全く取っていませんが、直感に従いました。
「下手な考え休むに似たり」です(笑)。
明日は激しい戦いになる予感がします。
山下挑戦者の調子も良さそうですから、楽しみですね!
藤沢里菜女流三冠が、天元戦本戦1回戦で勝利しました。
七大タイトルの本戦で女流棋士が勝ったのは史上初です。
なんと言っても、最初の1人になるのは立派ですね。
いずれはこういうこともニュースにならなくなる日が来るでしょうか?
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日は棋聖戦第2局の1日目が行われました。
早速振り返っていきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/60/6747dcacc833b12e72f9becdebb39e65.jpg)
1図(実戦)
井山裕太棋聖の黒番です。
序盤早々白2、4と猛攻を仕掛けたのは、いかにも山下敬吾挑戦者らしいですね。
白AとBが見合いという意味ですが、自分にも×の所の穴が空いていて心配もあります。
しかし、弱点は力でカバーするつもりでしょう。
この打ち方は、世界戦か何かで前例があった気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/85/b4e8a4b19248e389ab1191b4577055e5.jpg)
2図(実戦)
その後、黒は白×を取り、白は左辺が大きな模様になりました。
私なら白を持ってみたいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/b6/e1c81de753d03e349c76beb809158887.jpg)
3図(実戦)
しかし、ここから白1、3と正面から戦っていったのは凄いですね。
黒石の多い所なので、遠慮気味に打つ人が多いと思いますが、山下挑戦者はあまりそういう発想はしないかもしれません。
戦いを起こすことで、黒の厚みに張り付いた白×も働くとみているのでしょう。
さて、ここで打ち掛けとなり、次の手が封じ手となりましたが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/1b/df5a05db769aebf2bc04d791e2ec4838.jpg)
4図(封じ手予想)
封じ手は黒△の引きと予想します。
この手に目がいく方は多いでしょうね。
「とにかく上辺白を攻めたい!」という一手です。
裏付けは全く取っていませんが、直感に従いました。
「下手な考え休むに似たり」です(笑)。
明日は激しい戦いになる予感がします。
山下挑戦者の調子も良さそうですから、楽しみですね!