こんにちは いけや正の 晴れ時々スケッチ  

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北方領土をめぐる日ロ交渉

2019年01月22日 | 日記
 北方領土をめぐる日ロ交渉が始まった。
ロシア側は「第二次世界大戦で勝利したロシアが獲得した島」
だから、「日本に渡す必要はない」「日本は敗戦の結果を受けいるるべき」と言う。
 安倍首相は、「北方4島は日本固有の領土」「千島にあらず」だから「返還すべき」という。
どちらも間違いでは。
第二次世界大戦で勝利した連合国は、「領土不拡大」を掲げていた。しかし、
アメリカは巧妙に、沖縄を米軍統治下におき、軍政を敷き
巨大米軍基地を作り上げた。サンフランシスコ講和条約で主導権を発揮し、
ソ連などを抜きで日本の独立を認め、合法的に日米安保条約の下
日本全土を米軍基地化し、日本を事実上支配した。
 一方、ソ連は、強引に直接的に千島列島を支配し、占拠した。
それが今日まで続いている。
 千島列島は、樺太千島交換条約で、日本とロシア帝国が平和的に領土を確定した。
1875年、明治8年のことである。日本が武力で獲得したものではない。
平和的な交渉で両国が納得して確定した領土。
サンフランシスコ講和条約で日本側全権大使、吉田茂は千島列島放棄を明言。
ここから歴代自民党政府の過ちが続く。
千島列島放棄を言った手前。「千島を返せ」と言えなくなり、「北方4島」とごまかしている。
歯舞、色丹は北海道の一部であることは明瞭だが、どう考えても択捉、国後は南千島列島の一部。
誤った歴史認識を持つ大統領と首相が交渉して「歴史的な」解決がつくはずがない。

筑波山の稜線の巨木が美しい。冬の青空に「どうだ」とばかりに立っている。