数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(134)  お春参上

2018-07-23 13:16:30 | 漫画のシナリオ
(134)お春参上

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

お春(20)170㎝、甲賀忍者の末裔。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。
石川の敵を始末する殺し屋でもある。なぜか頑なにノーパンを貫き通している。

お春の父(35)目元に優しさが滲み出ているが、全身からただ者ではない雰囲気を放っている。

お春の母、加絵(30) 美しく凛としていながらも目元に優しさが滲み出ている。

栗栖(18)3年生。2mの巨人で恐ろしい人相。10話で初登場し修一と戦ったがいつしか友情で結ばれる。

伝兵衛(年齢不明)伊賀忍者の末裔。150㎝。宦官のように性別不明の小柄な老人。お地蔵さんのようにだらりと布をまとい、善人とも悪人ともつかぬ顔。

N=ナレーション


   栗栖が目を突き刺される寸前の絵。

   次の瞬間、宙から湧き出たように、クナイが飛んでくる。

   そのクナイが栗栖の目を突き刺さんとした腕にグサッと刺さり伝兵衛が「うっ」と呻く。

   驚愕し、
司会者「なんと、忍者が使うクナイが突然宙から湧き出て伝兵衛の腕に突き刺さったではないか!」

   観客達、騒然とする。

   栗栖、虚ろな目をしてくらっと揺れる。

   そしてそのまま仰向けにドサッと倒れる。

   その様子をぼう然と見て、
真菜「いったい何がどうしたっての・・・?」

   伝兵衛、片膝を付き痛みを堪えてクナイを抜く。

   抜いたクナイを見て驚き、
伝兵衛(甲賀者が使うクナイ・・・)

   辺りを見回し、
伝兵衛(甲賀者は一人残らず始末したはずじゃになぜ・・・)

   姿の見えぬ相手に向かって叫ぶように、
伝兵衛「卑怯ぞ、姿を見せぬか!」

   「妖術など汚らわしい術を使うお前の方がよほど卑怯であろう」とどこからともなく聞こえてきた声に伝兵衛が辺りを見回す。

   観客達が天井辺りを見回し、
  「この声は一体どこから聞こえてくるんだ・・・?」

  「これも演出だとしたら念が入りすぎてるな・・・」

   試合場の真ん中に、すーっと霞みがかった人影のようなものが現れる。

注、目だけ露出してるので性別も誰かも分からないが実はお春。

   白の忍装束を身にまとった者が現れ、館内が「おおおーー」「なんだありゃ?」とどよめく絵の大ゴマ。

   観客達、ぼう然とし、
  「ひょっとしてイリュージョンか?」

  「いや、本物の忍者でなきゃあの場所に突然現れるなんて不可能だ・・・」

   突然現れた忍者に、
伝兵衛「甲賀のクナイなぞ使いおって、わしになんぞ恨みがあってか?」

お春「おのれ如き穢れ(けがれ)に訳を話すのも口惜しいわ」

   隣に立ってる修一に訝しげに、
優子「ひょっとしてこれも演出?」

   ぼう然と忍者を見て、
修一「いや、一体どうなってんだ・・・」

   憎しみの目で伝兵衛を睨み、
お春「どんなにお前を探したか・・・」

《お春の回想》
   人里離れた山間の桃源郷のような里に藁ぶき屋根の家が一軒ぽつんとある絵にN『滋賀県。人里離れた山間にある一軒家でお春は生まれ育った』

   尚も同様の風景にN『父は甲賀の血を引く最後の継承者であった』

   庭に建てた藁人形の胸に既に突き立ってた何本かのクナイを跳ね除け、ドスッとクナイが刺さった絵にN『お春は父に三才のときから武芸の訓練を受けてきた』

   野良着姿の父が、十歳のお春を慈愛に満ちた眼差しで見て、
父 「見事。いまの呼吸を忘れぬようにするんだよ」

   嬉しそうに父を見上げ、
お春「はい、お父様」という絵にN『このとき、お春、十歳』

   庭に面した戸は全て開け放たれ、畳敷きの居間の真ん中に置いたお膳の上には昼餉の菜が並ぶ。

   着物の上に割烹着を着た母が膝をついて膳の用意をしながら、庭で訓練している父と娘を見て満足げに微笑む。

   立ち上がりながら庭にいるお春に、 
母 「お春、お昼の支度ができたから、手を洗ってらっしゃい」

   母に振り見て、
お春「はーい、お母様」

   井戸にゆきかける父に、
お春「お父様、その前にヤギと鶏にエサをやってきます」

父 「うむ」と慈愛に満ちた眼差しを向け頷く。

   台所の流しに立った母の後ろ姿の絵。

   母の背後に伝兵衛が霞みのように現れて、すっと立つ。

   母、背後に殺気を感じてはっとする。

   母、まな板の上にあった包丁をバッと掴む。

   包丁を突きの構えに持って振り向いた刹那、クナイで左胸を一突きにされ、
母 「うっ」

母 「お前は・・・だれか・・・」

   母、無念そうに伝兵衛の足にすがりながらくずおれる。

   絶命して伝兵衛の足元に倒れた母を無表情で見下し、
伝兵衛「ヤツの素性を知ってか知らずか」

   母を見下ろす伝兵衛の後ろ姿に彼の声、
  「甲賀者に嫁いだお前の不運を呪え」

   父は首にタオルをかけて庭の端にある井戸の手漕ぎポンプをギィコギィコ押している。

   同、台所

   伝兵衛、仰向けの母の足側に片膝をつき、着物のスソを左右にめくって太腿を露わにする艶かしい絵の大ゴマ。

   ノーパンの膣を凝視し、
伝兵衛「よくぞこれほどまで使い込んだものよ・・・」

   懐から潤滑ゼリーが入った小瓶を取り出す。

   ゼリーを掌に出す。

   それを、そそり立った己が一物をしごくように塗りたくる。

   挿入(死姦)しながら、
伝兵衛「こんな山中では他にやる事もないで、分からぬでもないが」

   締まり具合に驚き、
伝兵衛「おお・・・なんと・・・」

   快感にうっとりし、
伝兵衛「こりゃヤツが女房をいじり倒すのも頷けるわ・・・」

   抽送に揺れる母の足首のアップに伝兵衛の声、
  「なんともすごい締まりじゃわい」

   母屋から離れた所にあるヤギ小屋(鶏もいる)の戸を開けて中に入りかけながら、
お春「はいはい、メリーちゃん、お腹すいたでしょ」

   小屋の中でエサをやりながら、がっつくヤギに、
お春「あれあれ、そんなにがっついたらお行儀が悪いわよ」

   父、水が出始めたポンプの先に小腰を屈めて顔を洗っている。

   父、タオルで顔を拭きながら向こうの居間を何気なく見る。

   父、異変に気付く。

   父、猿のような身の軽さで前転しながら居間に飛び込む。

   父、跳びあがって天井の下に掛けてあった槍を掴む。

   ところが手にとった瞬間、前もって伝兵衛に四か所を断ち切られていた槍は父の手からポロリと落ち、父が驚く。

   怒りを露わにし、
父 (おのれ何奴が!?)

   事が済んで母から性器を抜きながら、のんきな顔で、
伝兵衛「久々に見事な名器に接したわ・・・」と言った伝兵衛の後ろに立った父が現場を見
てあ然としている。

   殺された妻をぼう然と見て、
父 「加絵・・・なんと言う事を・・・」

   憤怒の表情で、
父 「おっのれーっ!」

    つづく


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愛がイク(133)  栗栖、絶体絶命

2018-07-09 17:40:38 | 漫画のシナリオ
(133)栗栖、絶体絶命

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

栗栖(18)3年生。2mの巨人で恐ろしい人相。10話で初登場し修一と戦ったがいつしか友情で結ばれる。

佐治(21)2mの巨人、蛇のような目にスキンヘッド。全身に耳なし芳一のように入れ墨を入れ、なんともいえず不気味な顔。

伝兵衛(年齢不明)伊賀忍者の末裔。150㎝。宦官のように性別不明の小柄な老人。

N=ナレーション


   
   佐治、倒れたままの体勢で蹴られた頭を撫でながら栗栖を見てニャと笑む。

   立ち上がりながら、
佐治「久しぶりに手応えのあるヤツにでおうてわくわくしてきたでー」

   右回し蹴りを繰りだしながら、
栗栖「漫画じゃあるまいし、うじゃうじゃしゃべるなやー」

   余裕で左腕でバチンと回し蹴りを受け、
佐治「(下卑た笑みを浮かべ)われ、舞をちゃんと満足させてやっとるんかー?」

   栗栖、虚を突かれ、えっという顔をする。

   栗栖の足を掃い、
佐治「大人しい顔して、イクときの凄まじさゆうたら熟女も顔負けやー」

佐治「こんなんをギャップ萌えゆんかのー」

   たじろぎ、
栗栖(い、一応喘ぎ声は漏らすけど、まだイカした事はない・・・)

   あ然と佐治を見て、
栗栖(舞はこんな醜いヤツにイカされまくったんか・・・?)

   横蹴りを繰り出しながら、
佐治「生まれながら好色な身体をもった舞はものすごー嫉妬深いでー」

佐治「お前が真菜とパコパコしたのを知ったらどうなるやろなー」と言う佐治の蹴りを栗栖が軽くかわす。

佐治「まっ、あの世にいくお前はそんなん心配する必要ないけどなー」

佐治「舞の下半身はわしが満足さしたるさかい心置きなく死にやー」

   胡坐をかいて座ってる伝兵衛が呆れ、
伝兵衛(うじゃうじゃと吐き気のするセリフの多いヤツよ)

   妖気を漂わせた目で睨み、
伝兵衛(さっさとくたばれ)

   佐治、殺気を感じ、ふっと伝兵衛を見る。

   佐治に妖術をかける伝兵衛の妖気が滲んだ目のアップ。

   佐治、妖術にかかり正体を無くしかける。

   憤怒に打ち震え、
栗栖「おっどりゃー、このどくされが」

栗栖「死にさらせー」と宙に跳び上がり後ろ回し蹴りをくらわさんとする。

   栗栖の凄まじい蹴りが佐治のこめかみにガゴッと決まる。

司会者「おおー、栗栖の凄まじい一撃が決まったーっ」「これぞ重量級の蹴りだ!」

真菜「(狂喜し)決まった!」

   佐治、グラっとなる。

   そして、あおむけにドサッと倒れる。

真菜「栗栖くん、油断しちゃだめっ!とどめを刺して!」

栗栖「おう、わかっとる」

   栗栖、佐治の後ろに回り込んで首を羽交い絞めにする。

佐治「ぐふっ・・・」と呻く。

   佐治、白目をむいて口の端から泡を吹く。

   佐治、首を絞めてる栗栖の腕をぽんぽんと叩いてギブアップの意思表示をする。

司会者「おっ、佐治、ギブアップか?」

真菜「気づかない振りして一気に首をへし折って!」

   後ろからノーパンの股間を下から煽って描いた絵(陰毛が見える)に真菜の呟き、
  (修ちゃんにバラされたら私の人生終わっちゃうから・・・)

栗栖「舞をヤリ倒された恨みじゃ!」

   栗栖、腕に渾身の力を籠める。

   栗栖、グジャと首をねじり折る。

   ほっとし、
真菜(これで修ちゃんに知られずにすんだ・・・)

   観客達あ然。

司会者「不気味な音がしたがもしや・・・?」

   審判、佐治の首に指を当て脈を確かめる。

   審判、司会者に手で首を斬るジェスチャーをする。

司会者「な、なんと佐治選手、絶命したようです・・・」

   観客達、感心し、
  「首が折れる音、はじめて聞いた・・・」

  「試合で選手が死ぬとこなんか、めったに見られるもんじゃないぞ」

  「さすが岩城が仕切る試合だ、迫力が違うわ・・・」

   佐治が担架で運ばれてゆく絵に司会者の声、
  「手数は少ないが何とも迫力のある重量級同士の試合でした」

司会者「さて、そうなると栗栖と正体不明の伝兵衛の二人の優勝争いとなります」

   うんざりして立ち上がりかけながら、
伝兵衛「やれやれ」

   猿のように身軽にバクテンし、
伝兵衛「待たされすぎて老衰で死ぬとこじゃったわい」

   試合場真ん中にひょこひょこ歩いてゆく伝兵衛の絵に司会者の声、
  「果たしてこんな老人が巨漢の栗栖と戦えるのでしょうか・・・?」

   栗栖の対面に立った伝兵衛の絵に司会者の声、
  「どのような展開が待ち受けているのか全く予想がつきません」

   試合場真ん中で伝兵衛と対峙し、
栗栖(なんか得体の知れん不気味なじじいじゃのう)

栗栖(こんな弱そうなんに限って恐ろしい必殺技をもっとるにちがいない・・・)

栗栖(岩城やったらどう対処しよるか・・・)

   手を振って声援を送り、
房江「栗栖くーん」

   伝兵衛、向こうで手を振ってる房江を見る。

   後ろからノーパンの股間を下から煽って描いた絵(陰毛見え)に房江の声、
  「勝ったらキスしてあげるからがんばってー」

   房江の方を見て赤面し、
栗栖「ふ、房江さん・・・」(一発やりてー)

伝兵衛「ぬしの知り合いか?なんと、ろうたけた美貌のおなごよのう」

伝兵衛「ぬしを片付けたらいただくか」

栗栖「あほぬかすな、あんな綺麗な人がお前みたいなジジイを相手にするかいや」

   ほくそ笑み、
伝兵衛「ま、そお聞いておこうか」

伝兵衛「佐治がくたばったのを見て観客は満足したであろう」

伝兵衛「座興は省いて即刻昇天させてやるわ」

   同、控室

   控室のドアノブが「カチャ」と鳴る。

   ドアを細めに開け、羞恥に頬を染めた陽子が首を出して周りに人がいない事を確かめる。

   室内に振り向き、
陽子「社長さん、誰もいないから出ても大丈夫ですよ」

   外を伺う陽子の後ろからスカートに手を入れて尻をむぎゅと握り、
修一「もう一発ヤリたいが・・・」

   ドアの手前で陽子の唇にキスし、
修一「では次の期会まで・・・」

   頬を染めて頷き、
陽子「期待してますから・・・」

   控室から出てきた修一が優子の方に向かって歩む後ろ姿。

   優子の横に立って栗栖達を眺め、
修一「ほーう、こりゃおもろそうな組み合わせじゃのう」と言ったので優子が「修ちやん・・・!」と驚く。

優子「もう身体は大丈夫なの?ごめんね、陽子さんに任せきりにしちゃって」

修一「それより真菜は敗退したゆう事か?」

優子「そうなの、健闘したんだけど・・・」

   妖しげな目をした伝兵衛が栗栖の眼前に指を三本立て、
伝兵衛「三秒」と宣言する。

   修一、はっとする。

   妖術にかかってやや目をトロンとさせ、
栗栖「ほう、三秒でわしを倒す・・・ちゅんかい?」

修一「栗栖、気をつけろ!催眠術じゃっ!」

   2本の指を立て、今にも目突きをする動きをしながら、
伝兵衛「相すまぬがぬしはもはや死んでおる」

修一「栗栖っ!」

真菜「きゃーーっ!」

   伝兵衛の指が栗栖の目に突き立つ寸前の絵のアップ。

       つづく
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