数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(291)   新たな旅立ち

2025-01-27 11:51:17 | 漫画のシナリオ
(291) 新たな旅立ち

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのなないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

船内で働く二十代のベトナム人の女達二十人。

N=ナレーション&呟き

   タンカー内食堂の天井の絵に修一の声、
  「よし、みんなよく聞いてくれ」

   食堂の綺麗な厨房の絵(巨大な冷蔵庫、冷凍庫、デロンギのコーヒーマシンあり)に修一の声、
  「最初に言っとくが、みんなを国に送り届けたらこの船は木っ端みじんに爆破する」

注、広くて綺麗な食堂内に全乗組員が集まっている。コック帽を被ったコック長が一名、機関士四人を加えた船長達と女達がこちらに向かってテーブルに掛けており、彼らと向かい合って修一達も掛けている。里香の足元には大きな紙袋が置いてあり、百ドルを一万ドル分束ねて封をした紙幣が大量に入っている。修一が真ん中で右に里香、早苗、石川が掛け、左側にはリン一家が掛けている。

   女達と船長達が不安そうに修一を見ている。

修一「(女達を見て)あんたらの国じゃ麻薬に関わったのがばれたら終身刑か死刑じゃろ?」

   女達、顔をひきつらせて不安げに頷く。

修一「だからこの船の事はぜったい他言してはならん」

   Tバック姿の女Aの艶めかしい股間の絵に修一の声、
   「ま、船が消えりゃ他言もなにもないがの」

修一「さて、いちばん肝心なあんたらの今後の生活のことじゃが」

   女達と船長達が身を乗り出して聞き入り、女Aがゴクリと唾を飲み込む。

   食堂の天井の絵に修一の声、
  「毎月、日本円換算で百万円を向こう五年間、皆の口座に振り込むから生活の心配はしなくてよろしい」

   感心して頷き、
リン(見事な采配だ。持ちなれない金を一度に渡したら身を持ち崩すだけだ)

   感心して頷き、
早苗(いっぺんに大金を渡したらギャングに目をつけられて危険だものね)

   女達と船長達が驚き、女Aが女Bに、
女A「えっ、ってことはトータルでいくらになるの?」と泡を食って聞く。

女B「(必死に頭で計算し)・・・ろ・・・?六千万円・・・!?」

   ゴクッと喉を鳴らして半信半疑で修一に、
女A「ほんとにそんなにいただけるんですか?」「からかってるんじゃないですよね?」

修一「おれに二言はない。ところでなぜ金を分割で渡すかわかるか?」

   修一の反応を伺うような目で、
女A「私達の身の安全の・・・ためですよね?」

女B「村で派手な生活をしたらギャングに目をつけられるから?」

修一「そのとおり!あんたらは賢い!」

修一「金があってもない振りをして、人目につかぬよう地味な生活を心がけんさい」

   天井の絵に修一の声、
   「一人がボロを出してギャングに嗅ぎつけられたら芋づる式に全員がつかまって有り金をすべて奪われるぞ」

   他の女達と共に女Aが感激に目を潤ませ、
女A(こんなに私達の先々まで考えてくれて、なんて思いやりのある人・・・)

   女Aが感激して立ち上がり、釣られてほかの女達も立ち上がる。

   感激して修一に抱擁し、
女A「ボスにまだお礼を言ってなかったわ」

女A「私達をエンベルから救ってくれたうえに夢のような大金までもらって・・・」

   女達がみな感激して修一に抱擁してるのをリン達皆が微笑ましそうに見ている。

   修一に見惚れ、
早苗(いつもの事だけど修ちゃんの思いやり深さに、私も心を洗われる・・・)

   修一の頬にチュッとキスし、
女B「ボス、ありがとう。お礼に私達全員とやらせてあげるよ」

   ほかの女達を見て、
女B「みんな、いいよね?」

   みんな頬を染めて歓迎し、
女C「いいわよ。私達にはそれしかお礼できないもの」

女D「私がたっぷりサービスしてあげるわ」

詠晴「(ギョッとして)あ、え!?・・・」

里香「(ギョッとして)えーっ!?・・・」

   うんうんと優しく頷き、女Bに、
修一「ありがとね。みんなの気持ちだけ頂いとくわ」

   詠晴、里香、ホッとする。

   女Aに言いにくそうに、
修一「あの、俺の代わりに船長達をーーという訳にはいかんかね?」

船長「(赤面して照れ)そんな、いいですよー。彼女らに無理強いしたくないし・・・」

   女達全員が快く頷き、
女A「いいよ、キャプテン達は私達に優しくしてくれたし。男は優しいのが一番だからね」

船長「(女Aを見て驚き)えっ!マジで?」

   横に立ってるコック長を見て、
女B「私もいいよ。コック長は私達が今まで食べたことのないご馳走を毎日ふるまってくれたし」

コック長「(女Bを見て驚き)マジでーっ!?」(なんか海老で鯛を釣ったような・・・)

女A「ボスの頼みを断ったら私達バチが当たるものね」

   女達全員を見て、
修一「よっしゃっ!」

修一「あんたらはみんな気持ちのええ人ばかりだから餞別に一万ドルを配ります!」

   船長達と女達が全員飛び上がったり抱き合ったりして「うおおー、一万ドルーっ!」「きやーーっ」と狂喜する。

   立ち上がってテーブルの上に紙袋を置いた里香に、
修一「んじゃ、里香ちゃん、餞別を配ってあげて」

里香「(楽しそうに)はい」

   みな金を受け取ってほくほくしており、最後に里香から札束を受け取りながら、
船長「(感激して)ボス、なんとお礼をいっていいのか嬉しすぎて言葉がでてきません・・・」

修一「(うんうんと頷き)陸にあがってもハメを外さず、地味に細く長く上手に金を使いんさいよ」

   女Aが上機嫌で船長に腕を組み、妖艶な眼差しで、
女A「キャプテン、わたしの部屋で、ね」

船長「(恥じらい)ほ、ほんとにいいのかい?」

   船長の腕を引っ張って、
女A「早くー、二十人全員とやれるなんてもう二度とないよ」といってる背後では他の男達が女に手を引かれてそれぞれの部屋に向かおうとしている。

   その様子を微笑ましそうに見て、
里香「予期せぬ大金が転がり込んだうえに女も抱き放題なんて酒池肉林の極みだね・・・」

   詠晴が全員分のコーヒーをトレイに載せて厨房から出てくるのを見て感心し、
リン(ほおう、岩城さんと出会ってからヨンチンも気が利くようになったな)

   コーヒーカップをまず修一の前のテーブルに置き、
詠晴「はい、岩城さん。デロンギのマシンでいれたから美味しいですよ」

修一「ありがとう。いただきます」

   カップを口に運ぶ修一を見て感心し、
詠晴(いかなる場合でも言葉づかいで私達の関係を悟られるようなボロを出さないのには感心しちゃうわ)

   停止してるタンカーを俯瞰して見た絵。

   艦内食堂の天井の絵。

   船長達が恥ずかしそうに女と手をつないで食堂に入って来たのに修一達が気づいて見やる。

注、船長は女A、コック長は女B、他の男達もみな女達とペアになっている。

船長「(照れて)ボス、私ら男性陣も彼女らの村まで送ってもらえないでしょうか」

修一「おやおや、全員そろってカップル成立ですか?」と、修一共々皆が微笑ましそうに船長達を見やる。

   照れて頭を掻きながら、
船長「すっかり意気投合してこのような次第になりました」

修一「あっちの方も含め、よほど相性が合ったんじゃね」

船長「(照れて)ええ、彼女が優しいのは知ってたし、彼女ともう一回人生をやり直してみようかと思いましてね」

修一「(少し驚き)日本に奥さんがいるのかと思ってたわ」

   切なげな表情で、
船長「いるにはいますが・・・」

船長「私が年にひと月も家にいないから女房は間男を作ってそっちに夢中で、もう心は私にありませんよ」と自嘲して話す彼を女Aが
気の毒そうに見つめる。

船長「私に限らず、コック長も他の者もみな同じで、ま、船乗りの宿命ですよ」と話す船長を修一達皆がやるせなさそうに見やる。

船長「今月から仕送りをやめて一切音信を絶つのが唯一私にできる女房への復讐です」

   焼餅を焼いて船長の手をぎゅっと握り、
女A「私はあなたを絶対に裏切らないから、もう奥さんのことなんか忘れてよ」 

船長「うん。私の心はタフじゃないし、次はもう耐えられないからよろしくたのむよ」

   立ち上がって早苗ら皆と「パチパチパチ」と祝福するように手をたたき、
修一「船長達の新たな旅立ちに幸あれ」

   船長達と女達が嬉しそうに修一に頭を下げ、
船長「私達が結ばれる切っ掛けを作ってくださったボスに心から感謝しています」

   前甲板から飛び立ってゆくA1を修一達や残りの女達が見送ってる絵にN『船長らカップルになった者達をぎゅうぎゅう詰めにした第一陣が女達の故郷に向かって飛び立った』

   快晴の空の絵に修一のN『全員を送り届けて金と金塊を運び出してタンカーをミサイルで消滅させたのちーー』『石川くんは即座
にGAFA(ガーファ)から優秀なエンジニアを大量に引き抜いたので、そう遠くない内に良心的なプラットホームが誕生するであろう』『ちなみに俺はそれを正義のプラットホームと名づけた』

               つづく
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愛がイク(290)   終結

2025-01-13 10:37:45 | 漫画のシナリオ
(290) 終結

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

タンカーの船長(50)を含め他の四人の乗組員も全員日本人で善人そうに見える。

船内で働く二十代のベトナム人の女達二十人。

お蘭(25)
170㎝。目を瞠るような中国美人。

エンベル(40)
身長2㍍の筋肉隆々の悪相のトルコ人。お蘭の部下。

N=ナレーション&呟き


   タイツを引き裂かれ、露わになった陰毛と陰部から、ほんのり性臭が立ち昇ってる早苗の股間の絵のアップ。

   陰部を見て驚嘆し、
エンベル「ほおーう・・・」

   ゴクッと喉を鳴らし、
エンベル「清楚な顔に似合わずかなり使い込んでるな。こりゃ入れやすそうだわい」

   陰部に顔を埋めて「じゅる」と舐め、
エンベル「へへ、タイツで蒸れて実にそそる匂いだわい」

   エンベルがのしかかってきて巨大な勃起を性器に押し付けられる。

   グッ、グッと巨根を押し付けられて痛みに眉尻を歪め、
早苗「うぅぅ・・・」とうめき声を漏らす。

   挿入できないので焦り、
エンベル「こ、こいつのマ〇コはいったいどうなってるんだ」

エンベル「ワセリンをたっぷり塗りこんだのに入らないとは・・・」

エンベル「くそっ、締まりがいいにも程があるぞ」

   その様子を見てじりじり焦燥し、
船長(なんとか彼女を助けたいが、とてもエンベルには適わないし・・・)

   早苗がふと意識を取り戻したら勃起を押し付けられていたのでハッと驚く。

   咄嗟にエンベルの首に左右から両手で手刀を「ビシッ」と打ち据え、
早苗「お前なんかに入れさせてたまるか」

   尚も連続で手刀を打ち付けるがびくともせず、
エンベル「(呆れ)わしにそんなものが効くとおもってんのか」

エンベル「無駄な抵抗せずに入り口の力を抜いて入れさせろ」

   手刀を打つ早苗の手首を掴んで、
エンベル「もし具合がよかったら」

エンベル「ほかの女達のように、わしの夜伽(よとぎ)女にしてやるぞ」

   はっとし、
早苗(彼女らの顔に翳りがあったのはこいつの相手をさせられてたからか・・・)

   憤怒の目でエンベルを睨み、
早苗「お前はぜったい許さない」

   バカにしたように、
エンベル「ほう、許さないとはどうすんだ?」

   早苗が両の親指をエンベルの両目に「ズボッ」と根本まで突き刺した瞬間、エンベルが「ぐえっ」と悲鳴をあげる。

   両手で顔を押さえてのたうち回り、
エンベル「うぐああ、目がーっ・・・」

   早苗、起き上がりながら刀が転がっているのに気づく。

   鞘から抜いた刀を手に持って立ち、冷たい目で見下ろし、
早苗「目がどうしたって?」

   両膝をついて血まみれの顔を手で押さえ、
エンベル「助けてくれ、船医をよんでくれーっ」

早苗「彼女達を散々おもちゃにしといて寝言を言うんじゃない。彼女らの無念を私が」

   エンベルの右耳から刀が「つ」と入って左耳から刀身が20㎝突き抜ける。

   氷の様な表情でエンベルに刀を突き刺して、
早苗「晴らしてやるーー」と言葉を継ぐ。

   船長達驚愕し、
船長「なんと・・・」

部下「こんな綺麗な人がエンベルを倒すとは・・・」

   早苗、エンベルの頭を蹴倒すと同時に「スッ」と刀を抜く。

   早苗、刀の血ぶりをしながら何気なく後ろに振り向く。

   失神した修一にお蘭が乗って陶酔した様に腰を振ってるのを見て驚愕し、
早苗「きゃっ、修ちゃんっ!・・・」

   阿修羅の形相でお蘭を睨み、
早苗「おのれ、クソ女がっ!」

早苗「修ちゃんを汚すやつは、わたしが許さない!」と腰を落として刀を横になぐと、お蘭の首が胴から吹っ飛んだ。

   陶然とした表情の首が宙に舞う。

   その首が椅子の上にドスンと落ちて鎮座する。

   修一と結合したままのお蘭の胴体をドカッと蹴り飛ばし、
早苗「いつまで入れてんのよっ、汚らわしい」

   片膝をついて修一の背を支え、必死の形相で頬を軽くたたき、
早苗「修ちゃん、大丈夫?目を開けてっ」

   修一が、ふっと目を開けたので早苗がホッとする。

   ぼんやり目を開けた修一が早苗の股間を見るとタイツが破れて陰毛がむき出しになってる事に気づく。

   ハッとしてエンベルを見たら性器を出したまま死んでるので驚く。

修一「(呆然として)まさか・・・?」

   鋭い目で早苗を見すえ、
修一「アラビアンナイトに入れられたんじゃあるまいのう?」

早苗「(優しく笑み)大丈夫。危なかったけど一ミリも入れさせてないから安心して」

   陰毛がむき出しになった股間の絵に早苗の声、
   「私のアソコは修ちゃんのしか入らないようになってんだから」

修一「(ほっと安堵し)よかった、もしヤラれちょったら発狂するとこじゃったわ・・・」

   ズボンのファスナーを閉めてやり、
早苗「わかってる。修ちゃんがどんなに私を愛してくれてるかよくわかってるよ」

   ふと我がズボンのファスナーを見て、
修一「ちょっとまてよ、ファスナーが開いてたってことは・・・」

   椅子に鎮座してるお蘭の首を見て悔しそうに、
修一「おれはお蘭の妖術にかかってたのか・・」

修一「(悔しそうに恥じ)何たる失態、なんたる屈辱・・・」

   慈しむような優しい表情で、
早苗「すんだことはもう気にしない」

   修一の頬に「チュ」とキスし、
早苗「帰ったら私がおち〇ちんを綺麗に洗ってあげるからもう忘れて」

   その様子を口をあんぐり開けて見て、
船長(そおいう関係だったとは・・・)

   小さくファイトのポーズをして、
船長(年齢差をものともしないこのカップルに幸あれ・・・)

   里香と石川が意識を取り戻す。

   リンも意識が戻ったので梅花と共にほっとし、
詠晴「よかった、気がついたのねパパ・・・」と安堵してると作業場にいた女達が恐々室内を覗き見に来た。

注、女達は皆、Tバックの上によれよれのTシャツを羽織っている。

   不安そうにぞろぞろ室内に入ってきた女達がエンベルの死体を見て「はっ」と慄く。

   女達が憎悪のこもった目でエンベルを見下ろす。

   一人の女が金塊の方に歩み寄る。

   金塊を持ってエンベルの股間を無表情で見下ろす。

   突然膝をついてエンベルの股間を金塊の端で「ぐぢゃっ」と叩き潰す。

   顔中に返り血を浴びながら何度も「ぐぢゃっ、ぐぢゃっ、ぐぢゃっ」と叩き潰す。

   ほかの女達も寄ってたかって金塊でエンベルの顔もろとも全身を叩き潰す(壮絶な光景である)。

   室内天井の絵に、
   「ぐぢゃっ」「ぐずっ」「ボキっ」とエンベルの肉と骨を叩き潰す音。

   血だまりの中に敷物を敷いたかのように皮だけになったエンベルを、全身に返り血を浴びた女達が胸を喘がせ呆然自失の態で見下ろしている。

   その様子をリン親子があ然と見ている。

   里香と石川も呆然と見ている。

   修一がもの問いたげに早苗を見ると、
早苗「(悲痛な表情で)彼女らはみなあいつの慰み者にされてたの・・・」

修一「(悲痛な表情で)そうだったのか・・・」

修一「家族を食べさせるために、みな歯を食いしばって耐えとったんじゃのう・・・」

   女達と船長達がかたまって不安そうにこちらを見ているのを見て、
早苗「(修一に)ボスが死んで、みんな今後の生活が不安で途方に暮れてるのよ」

   乞うような目で修一に、
早苗「おねがい、みんなの不安に満ちた目を喜びと希望に満ちた目にしてあげて」

   決意に満ちた表情で、
修一「うん。そうしてやらにゃならんのう」

             つづく

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