(168)良子に訪れた平安
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
須藤良子(12。小6)165㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。
須藤志保(35) 170㎝。良子の母。今はやつれてるが、憂いがとれたら目を瞠るような清楚な美人だと伺える顔立ち。
志保の夫(40)高校教員。メガネをかけ、見るからに偏執的で、細い目に狂気を滲ませている。
玲子(35)志保の友人。ちょっとくずれた感じの気のよさそうな美人。職業はホステス。
N=ナレーション
○夜。四階建てのマンションの絵にN『良子たちが住んでた公務員用官舎』
四階の良子宅のドアの前の通路の手すりの外側に修一の乗ったアパッチがホバリングしている。
修一、アパッチに跨ったまま、医療用ゴム手袋をする。
アパッチから手すりに飛び移る。
修一がチャイムを押すとピンポーンと音がする。
ガチャとドアが開けられる。
帰宅直後とおぼしき夫がネクタイを外しかけながら訝しげに修一の顔を見て、
夫 「どなた?」
いきなり腹をどすっと殴られた夫が「ぐえっ」と呻く。
失神して玄関にうずくまった夫の頭をぐあしっと引っ掴む。
夫を軽々と背に乗せたまま中腰になって夫の革靴を持つ。
○夜の高校の全景にN『サイコ野郎が務める高校』
同、屋上
注、周囲を金網で囲んであり、真ん中に無人のアパッチが停めてある。
金網の柵の内側に夫の靴がきちんと揃えて置いてある。
朦朧としながら夫がまぶたを開く。
「はっ」として下を見る。
金網の内側に立った修一が金網の外側に立つ夫の首根っこを掴んでおり、地上の風景を見た夫は目を剥かんばかり驚愕する。
驚愕して振り向いた夫に憤怒の顔で、
修一「全身の骨を一つ一つ砕いてぶっ殺してやりたいが」
修一、夫の背を押して突き落す。
無表情で振り向き、ゴム手袋を外しながらアパッチに向かい「親子の経済的な事を考えるとそうもいかず、歯がゆい事よ」と言うと同時、地上からぐぢゃっという音が聞こえた。
○修一宅
修一宅の外観或いは部分的な絵にN『一週間後――』
ドアを全開にしてストッパーをかませた修一宅のチャイムを押す指のアップに「ピンポーン」という音。
修一「はーい」とトランクス1枚の姿で玄関に出たら良子、志保、玲子の3人が顔を輝かせて立っている。
注、良子はミニ、やつれが取れて美貌を取り戻した志保と、玲子は膝丈のタイトスカート。
修一「おっと失礼、すぐに服を着ますんで」
玲子「いいのいいの、高校生の引き締まった裸を見れるなんて最高の目の保養だわ」
玲子「(志保に)でしょ?」
志保「(赤面し)え、ええ・・・」
修一のバキバキの腹筋を愛しげに撫で、
玲子「うは、なんて腹筋。ボッコボコ・・・」
修一「んじゃ、お言葉に甘えて。さっ、皆さん入って」
同、室内
女3人は横並びに床に正坐。キッチンでポットからグラスに冷やしたお茶を注いでる修一に向かって、
玲子「あなた、やるわね。見直したわ」
茶を注ぎながらとぼけ、
修一「はて、なんの事やら分かりませぬ」
玲子「ま、貴男の立場じゃ、そうしか答えようがないのは分かるけど」
玲子「サイコ野郎が屋上からダイブするとこをこの目で見たかったな」
机の上のスピーカーから流れてる♪に気づき、
玲子「こりゃまた意外。ここでロネッツのビー・マイ・ベィビーを聴くとは・・・」
トレイにコップを4つ乗せて部屋に入ってきた修一に、
玲子「あなた、その年でオールディーズに興味があるの?」
トレイに乗せた茶を三人に差し出し、
修一「ま、冷たいお茶で喉を潤して下され」
三人が「いただきます」とグラスを手に取る。
三人の対面に胡坐をかいて座りながら、
修一「興味と言うより、60年代の洋楽しか関心ないのでござるよ」
3人の太腿がむき出しの下半身の絵に修一の声、
「70年初頭のイーグルスぐらいまではオッケーじゃが、それ以降のは身体が受けつけんのだわ」
修一に見惚れ、
玲子「ふぅーん」(私と好みがドンビシャじゃん)
恥ずかしそうに、
良子「わたし、この曲すき」
玲子「良子ちゃんはお兄ちゃんが好きなものならなんでも好きなのよね」と言われ良子が俯いて赤面する。
茶を飲んで驚き、
玲子「あ、このお茶、おいしーい!」
感心し、
志保「ほんと、薫り高い甘みが口の中にじんわり広がって、こんな美味しいお茶、初めてです」
自慢げに鼻の穴を膨らませ、
修一「で、ござろう?」
グビと令茶を飲み、
修一「台湾のお茶屋から取り寄せた阿里山原産の高山ウーロン茶でござる」
おどけて、
玲子「お若いのにお茶に凝っておいででござるか?」
修一「さよう。凝ってるのはオールディーズだけではござらぬ」
立ち上がりながら、
修一「誉めてくれたから、おすそ分けいたそう」
キッチンの棚から真空パックしたお茶を2つ取り出す。
戻ってきてお茶を玲子と志保に一つずつ渡し、
修一「はい。最高級の茶を味わってくだされ」
もらった茶をじっくり見つめ、
玲子「これ、高いんじゃない?」
修一「360グラムで12,600円。ちと値が張るがその値打ちがあるのは確かめただろ?」
志保と共に仰天し、
玲子「この一袋で 12,600円―!こんな高価な物をもらっていいの?」「口が腫れゃしないかしら」
修一「自分のお気に入りを誉められるのは気分がええものよ。遠慮せずに受け取って」
ためらい、
志保「あの・・・」と言われ、修一が、うん?という顔で志保を見る。
頭を下げ、
志保「お蔭様で保険もすぐに下り、遺族年金ももらえるようになりました」
志保「本当に感謝してもしきれません」と言う絵にN『サイコ野郎がくたばったこの機に日当たりのいいマンションに引っ越し、二人で平穏な生活を始めたそうだ』
とぼけ、
修一「なんの事か分からんが、親子が安穏に暮らせるようになって何よりでござる」と言った時、ヒュウ―と風が部屋を吹き抜ける。
開け放したベランダを見て、
玲子「ベランダと玄関を開けたらいい風が吹き抜けるのね?クーラーより気持ちいい」
玲子「私も男だったら玄関ドアを開けっ放しにしたいけど襲われたら怖いし・・・」
修一「その時は俺が飛んでって助けるから心配無用」
修一「俺と知り合った以上、玲子さんに降りかかる災難は俺がすべて取り除いちゃるけん安心しんさい」
玲子「(歓喜し)ほんとに?」
修一「おれの言葉に二言はござらぬ」と言う修一を玲子がうっとりしたように見つめてる。
修一が、ふと三人の艶めかしい膝(良子はパンツが見える)に目を奪われたのを三人が気付く。
突然話が途切れ、三人の女が頬を染めて無言になる。
沈黙に気まずくなり、
玲子「女が三人も集まったら女臭さにむせかえっちゃうでしょ?」
修一「(照れて)さっきからムラムラして仕方ござりませぬ」
チ○ポの先端がトランクスから顔をのぞかせてるのを首を伸ばして見て、
玲子「おお、元気いいー!カチンカチンじゃないのー」
チ○ポを見て良子は赤面し、志保は恥らう。
玲子「やっぱり高校生は活きがいいわ。女の匂いを嗅いだだけで勃つなんて」
突然バッと膝を開いてパンツを見せ、
玲子「どうだ!」「射精しちゃえ!」
修一、赤面して「けほ、けほ」と咳き込む。
両手で玲子の膝を閉じながら、
良子「もう玲子さん、やめてー、お兄ちゃんが真っ赤になってるじゃないー」
四人が令茶を飲みながら楽しそうに語らってるのをベランダの外からの視点で描いた絵。
帰り際、玄関で、
良子「ねえ、また遊びに来てもいいよね?」
優しい笑顔で頷き、
修一「良子ちゃんは未成年じゃけん、お母さんと一緒ならね」
怒ったように、
良子「それはダメ!」
良子「ママもお兄ちゃんを狙ってるから」
修一「えっ?」と驚いて志保を見ると、赤面して俯いており、玲子も頬を染めて片手を挙げ、もう一方の手で鼻を指し(わ・た・し・も)と呟いている。
つづく
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
須藤良子(12。小6)165㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。
須藤志保(35) 170㎝。良子の母。今はやつれてるが、憂いがとれたら目を瞠るような清楚な美人だと伺える顔立ち。
志保の夫(40)高校教員。メガネをかけ、見るからに偏執的で、細い目に狂気を滲ませている。
玲子(35)志保の友人。ちょっとくずれた感じの気のよさそうな美人。職業はホステス。
N=ナレーション
○夜。四階建てのマンションの絵にN『良子たちが住んでた公務員用官舎』
四階の良子宅のドアの前の通路の手すりの外側に修一の乗ったアパッチがホバリングしている。
修一、アパッチに跨ったまま、医療用ゴム手袋をする。
アパッチから手すりに飛び移る。
修一がチャイムを押すとピンポーンと音がする。
ガチャとドアが開けられる。
帰宅直後とおぼしき夫がネクタイを外しかけながら訝しげに修一の顔を見て、
夫 「どなた?」
いきなり腹をどすっと殴られた夫が「ぐえっ」と呻く。
失神して玄関にうずくまった夫の頭をぐあしっと引っ掴む。
夫を軽々と背に乗せたまま中腰になって夫の革靴を持つ。
○夜の高校の全景にN『サイコ野郎が務める高校』
同、屋上
注、周囲を金網で囲んであり、真ん中に無人のアパッチが停めてある。
金網の柵の内側に夫の靴がきちんと揃えて置いてある。
朦朧としながら夫がまぶたを開く。
「はっ」として下を見る。
金網の内側に立った修一が金網の外側に立つ夫の首根っこを掴んでおり、地上の風景を見た夫は目を剥かんばかり驚愕する。
驚愕して振り向いた夫に憤怒の顔で、
修一「全身の骨を一つ一つ砕いてぶっ殺してやりたいが」
修一、夫の背を押して突き落す。
無表情で振り向き、ゴム手袋を外しながらアパッチに向かい「親子の経済的な事を考えるとそうもいかず、歯がゆい事よ」と言うと同時、地上からぐぢゃっという音が聞こえた。
○修一宅
修一宅の外観或いは部分的な絵にN『一週間後――』
ドアを全開にしてストッパーをかませた修一宅のチャイムを押す指のアップに「ピンポーン」という音。
修一「はーい」とトランクス1枚の姿で玄関に出たら良子、志保、玲子の3人が顔を輝かせて立っている。
注、良子はミニ、やつれが取れて美貌を取り戻した志保と、玲子は膝丈のタイトスカート。
修一「おっと失礼、すぐに服を着ますんで」
玲子「いいのいいの、高校生の引き締まった裸を見れるなんて最高の目の保養だわ」
玲子「(志保に)でしょ?」
志保「(赤面し)え、ええ・・・」
修一のバキバキの腹筋を愛しげに撫で、
玲子「うは、なんて腹筋。ボッコボコ・・・」
修一「んじゃ、お言葉に甘えて。さっ、皆さん入って」
同、室内
女3人は横並びに床に正坐。キッチンでポットからグラスに冷やしたお茶を注いでる修一に向かって、
玲子「あなた、やるわね。見直したわ」
茶を注ぎながらとぼけ、
修一「はて、なんの事やら分かりませぬ」
玲子「ま、貴男の立場じゃ、そうしか答えようがないのは分かるけど」
玲子「サイコ野郎が屋上からダイブするとこをこの目で見たかったな」
机の上のスピーカーから流れてる♪に気づき、
玲子「こりゃまた意外。ここでロネッツのビー・マイ・ベィビーを聴くとは・・・」
トレイにコップを4つ乗せて部屋に入ってきた修一に、
玲子「あなた、その年でオールディーズに興味があるの?」
トレイに乗せた茶を三人に差し出し、
修一「ま、冷たいお茶で喉を潤して下され」
三人が「いただきます」とグラスを手に取る。
三人の対面に胡坐をかいて座りながら、
修一「興味と言うより、60年代の洋楽しか関心ないのでござるよ」
3人の太腿がむき出しの下半身の絵に修一の声、
「70年初頭のイーグルスぐらいまではオッケーじゃが、それ以降のは身体が受けつけんのだわ」
修一に見惚れ、
玲子「ふぅーん」(私と好みがドンビシャじゃん)
恥ずかしそうに、
良子「わたし、この曲すき」
玲子「良子ちゃんはお兄ちゃんが好きなものならなんでも好きなのよね」と言われ良子が俯いて赤面する。
茶を飲んで驚き、
玲子「あ、このお茶、おいしーい!」
感心し、
志保「ほんと、薫り高い甘みが口の中にじんわり広がって、こんな美味しいお茶、初めてです」
自慢げに鼻の穴を膨らませ、
修一「で、ござろう?」
グビと令茶を飲み、
修一「台湾のお茶屋から取り寄せた阿里山原産の高山ウーロン茶でござる」
おどけて、
玲子「お若いのにお茶に凝っておいででござるか?」
修一「さよう。凝ってるのはオールディーズだけではござらぬ」
立ち上がりながら、
修一「誉めてくれたから、おすそ分けいたそう」
キッチンの棚から真空パックしたお茶を2つ取り出す。
戻ってきてお茶を玲子と志保に一つずつ渡し、
修一「はい。最高級の茶を味わってくだされ」
もらった茶をじっくり見つめ、
玲子「これ、高いんじゃない?」
修一「360グラムで12,600円。ちと値が張るがその値打ちがあるのは確かめただろ?」
志保と共に仰天し、
玲子「この一袋で 12,600円―!こんな高価な物をもらっていいの?」「口が腫れゃしないかしら」
修一「自分のお気に入りを誉められるのは気分がええものよ。遠慮せずに受け取って」
ためらい、
志保「あの・・・」と言われ、修一が、うん?という顔で志保を見る。
頭を下げ、
志保「お蔭様で保険もすぐに下り、遺族年金ももらえるようになりました」
志保「本当に感謝してもしきれません」と言う絵にN『サイコ野郎がくたばったこの機に日当たりのいいマンションに引っ越し、二人で平穏な生活を始めたそうだ』
とぼけ、
修一「なんの事か分からんが、親子が安穏に暮らせるようになって何よりでござる」と言った時、ヒュウ―と風が部屋を吹き抜ける。
開け放したベランダを見て、
玲子「ベランダと玄関を開けたらいい風が吹き抜けるのね?クーラーより気持ちいい」
玲子「私も男だったら玄関ドアを開けっ放しにしたいけど襲われたら怖いし・・・」
修一「その時は俺が飛んでって助けるから心配無用」
修一「俺と知り合った以上、玲子さんに降りかかる災難は俺がすべて取り除いちゃるけん安心しんさい」
玲子「(歓喜し)ほんとに?」
修一「おれの言葉に二言はござらぬ」と言う修一を玲子がうっとりしたように見つめてる。
修一が、ふと三人の艶めかしい膝(良子はパンツが見える)に目を奪われたのを三人が気付く。
突然話が途切れ、三人の女が頬を染めて無言になる。
沈黙に気まずくなり、
玲子「女が三人も集まったら女臭さにむせかえっちゃうでしょ?」
修一「(照れて)さっきからムラムラして仕方ござりませぬ」
チ○ポの先端がトランクスから顔をのぞかせてるのを首を伸ばして見て、
玲子「おお、元気いいー!カチンカチンじゃないのー」
チ○ポを見て良子は赤面し、志保は恥らう。
玲子「やっぱり高校生は活きがいいわ。女の匂いを嗅いだだけで勃つなんて」
突然バッと膝を開いてパンツを見せ、
玲子「どうだ!」「射精しちゃえ!」
修一、赤面して「けほ、けほ」と咳き込む。
両手で玲子の膝を閉じながら、
良子「もう玲子さん、やめてー、お兄ちゃんが真っ赤になってるじゃないー」
四人が令茶を飲みながら楽しそうに語らってるのをベランダの外からの視点で描いた絵。
帰り際、玄関で、
良子「ねえ、また遊びに来てもいいよね?」
優しい笑顔で頷き、
修一「良子ちゃんは未成年じゃけん、お母さんと一緒ならね」
怒ったように、
良子「それはダメ!」
良子「ママもお兄ちゃんを狙ってるから」
修一「えっ?」と驚いて志保を見ると、赤面して俯いており、玲子も頬を染めて片手を挙げ、もう一方の手で鼻を指し(わ・た・し・も)と呟いている。
つづく