(96)自爆ドローン
四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。
やくざA(40)蛇のような目の極悪顔
やくざB(40)蛇のような目の極悪顔で兄貴格
津川幸雄(40)穏やかな顔で紳士。
上田美穂子(28)165㎝。グラマーな美人。
花、美穂子の娘(2)
N=ナレーション
運転しながら悔しそうに涙を拭い、
津川(くそーっ、あいつらを地球から抹殺してやりたい。死ね死ね死ね死ね)
津川、前方で車から降りたAが里香達に近づいてゆくのを目にしてハッとする。
津川、レクサスの少し後ろに「スーッ」と停車する。
気の毒そうにバイクから降りている里香達を見て、
津川(可哀そうに、ヤーコーに因縁をつけられる怖さは経験した者じゃなきゃ分からないからな・・・)
平然としている里香に顔が触れそうな程詰めより、
A 「おい、さっきなんちゅうた?」
鼻を押さえ、
里香「うっ、キムチくさっ!」
Aをまじまじ見て、
修一「やれ恐ろしゃ、われ顔面凶器みたいなツラしちょるのう」
笑みを浮かべ、
A 「ほぉう、初対面でえらい挨拶じゃのう兄ちゃん」
修一「われ、どんな育ち方したらそんなおぞましい蛇みたいな目つきになるんな?」
A、血相を変える。
殴り掛かろうとしたAの顔面をアイアンクローでガシッと掴み、
修一「俺の妖精ちゃんを脅かして臭い息まで吐きかけやがって」
ぽっと頬を染め、
里香(妖精ちゃん・・・)
修一を見て驚き、
津川(本職相手に、なんて気が強い子だ・・・)
アイアンクローでミシミシ顔面を潰されかけながら、
A 「お、お前、わしらのケツ持ちが・・・」
尚もミシミシ顔面を締められこめかみから血を流しながら、
A 「誰か分かって喧嘩売ってんのか・・・」
修一「知らん」と言うと同時、二本の指をAの両目に「ズブッ」と突き刺す。
車内からそれを見て驚愕し、
津川(すごっ・・・)
車内から見ていたB、怯えてドアロックを掛ける。
そして焦って携帯で、
B 「も、もしもし・・・」
修一、Aが目を押さえて「ぐぎえええ」とのたうってるのを無視してレクサスに歩いてゆく。
その時、クラウンの車内からあ然と修一を見てる津川と目が合う。
清々しい笑顔で津川に、
修一「こんにちは」と挨拶する。
津川「(焦って)こ、こんにちは・・・」
レクサスの助手席に向かう修一をぼう然と見て、
津川(因縁をつけられるかとチビリそうだった・・・)
里香、のたうつAを見下し「カシュッ」とカッターの刃を出す。
それを見て驚き、
津川「え、ええええ・・・」
里香、うつ伏せでのたうつAの膝裏をガッと踏みつける。
里香、Aの足首の腱をスパッと斬ると血が吹きあがり、Aが「ぎええーーっ」と絶叫する。
津川「(あ然)あんな可愛い顔して・・・」
空の絵に「ぐぎええーーっ」「ぎぎええーっ」と悲鳴。
里香「修ちゃん、解体終了。そいつの腱も斬らせてね」と言う里香の後ろでAの手首、足首から血が噴き出している。
笑顔でAを見て、
修一「おおー、手際がよくなったな。やっぱり場数を踏むのは大事じゃのー」
津川「(あ然)・・・」
修一、車内で怯えるBを睨む。
修一、右拳で窓ガラスを「ガズッ」と割って腕を中に突き入れる。
目を剥くBの眼前に修一の掌が迫る。
B、「グワシッ」とアイアンクローで頭を掴まれる。
B、「ビジビジビジ」とガラスを破りながら頭から引きずり出される。
20メートル上空で静止したドローン(かなり大きくカメラと爆弾搭載)から地上の修一達を俯瞰した絵。
平然と眺めてる里香の横に呆然と立ち、
津川(本当に強い人は・・・)
津川(格闘漫画みたいにベラベラしゃべらず一気にやっちゃうんだ・・・)
修一、顔中にガラスが突き刺さって血を流すBの髪をつかんで左顔面を「ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガッ」と殴りまくる。
上空でドローンがホバリングしている。
そのドローンのカメラのアップ。
Bを殴る修一を上から俯瞰した映像が60インチの大型画面に映ってる絵に姿の見えない誰かの呟き、
(圧倒的にすごい・・・)
津川「(遠慮がちに修一に)あの、私にも殴らせてもらえませんか・・・?」
修一、手を止めて津川を見る。
津川「ついさっき、こいつらに脅されて金を奪われたんです」
里香「そうなんだ。怖かったでしょ?」
疑うような目で里香に、
津川「君、ほんとにこいつらを怖いと思ってる?」
里香「そりゃ修ちゃんが一緒じゃなきゃ私だって怖いですよー」
うつ伏せで倒れてるBの横っ面を「ガヅッ」と蹴り、
里香「見てくださいよー、このケダモノみたいなおぞましい顔を」
里香「こんな奴らは世のために抹殺しなきゃ」と平然とカッターで足の腱を「スパッ」と斬る里香を津川が呆然と見ている。
津川「・・・それ、私にもやらせてもらえないかな?・・・」
津川にカッターを手渡し、
里香「はいどうぞ」
Bのもう一方の腱を「スパッ」と斬り、
津川「ざまーみろ。だれもがやられぱなしでいると思うなよ」
Bの頭を引っ掴み、
修一「はい、ちょっと失礼」
Bを倒れてるAのほうに引きずってゆく修一に、
里香「まだとどめを刺してないのにどうすんの?」
BをAの上にドサッと重ね、
修一「道路で轢かれた動物がいつのまにか跡形もなくなってるの見た事あるだろ?」
里香「何百回も轢かれるうちに風化しちゃうんでしょ?」
修一「それをこいつらで実験します」
あ然とする津川の横で嬉しそうに、
里香「おおー、面白そう」
レクサスのボンネットのアップに「ブオーン」とエンジンが掛かった音。
修一、レクサスを運転し、重ねた二人を前輪でゆっくり「パキパキ、ポキッ」と轢きながら乗りあげる。
ブレーキを踏んだままアクセルを「グオオオーン」と踏む絵のアップ。
ちぎれた衣服と共に肉片が「ビチビチビチツ」と後方に飛び散るのを津川が悪魔に魅入られた様に呆然と見ている。
空の絵に「グオオオーン」「グオオオーン」とものすごい音。
前輪が「グオオオーン」と空回りして粉砕した骨が飛び散り、二人の痕跡はほとんど残ってない。
修一が「バム」とドアを閉め、車から降りる。
側に来た修一の手を両手で握り、興奮して嬉し泣きし、
津川「い、いいねー。恨みと怨念が一瞬で吹き飛んじゃったよー」
里香「(笑顔で)でしょ?恨みを晴らすには、やられた以上にやり返すしかないんだから」
百m先に小さく見える修一達を、かけつけた暴力団が車内から見つけ「あそこだっ」と助手席の男が声を上げる。
3人、向こうからものすごいスピードで走ってくる車(5台)に気付く。
津川「(戦き)げーっ、こいつらの仲間?・・・」
嬉しそうに、
修一「ほー、今日は大漁じゃのう」
頭上近くに降りてきたドローンから
「岩城君、逃げて!」と声がしたので三人が同時に上を見上げる。
ドローンを見上げる里香を下から煽って、
里香「誰か知らないけど、なぜ修ちゃんの名前を知ってるの?」
ドローンが搭載してる爆弾を見て、
修一(自爆ドローンか・・・)
ドローンの声、
「早く逃げて!」
修一の腕を引き、
里香「修ちゃん、あのドローン、なんだかおっかないから逃げよ」
「バタン」「バムッ」とドアを閉め、暴力団が大勢車から降り、こちらに向かってくる。
ドローンがそいつらに向かって飛んでゆく。
そいつら全員立ち止まり、手が届きそうなところに下降してきたドローンを不思議そうに見上げ、一人が、
「なんじゃ、こりゃ?」と呟く。
突然「ドゴーン」と大爆発が起きる。
レクサスの影に避難していた3人の側に、木っ端みじんになった死体の部品がパラパラ落ちてくる。
三人、人の痕跡が僅かにしか残ってない向こうを無言で見る。
何事もなかったように、
修一「さ、カラオケにいくぞ」
里香「うん」
津川「(驚愕)えええええー!?」
里香「え?おじさんもカラオケ行きたいの?」
津川「あ、い、一緒に・・・イク・・・」
つづく
四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。
やくざA(40)蛇のような目の極悪顔
やくざB(40)蛇のような目の極悪顔で兄貴格
津川幸雄(40)穏やかな顔で紳士。
上田美穂子(28)165㎝。グラマーな美人。
花、美穂子の娘(2)
N=ナレーション
運転しながら悔しそうに涙を拭い、
津川(くそーっ、あいつらを地球から抹殺してやりたい。死ね死ね死ね死ね)
津川、前方で車から降りたAが里香達に近づいてゆくのを目にしてハッとする。
津川、レクサスの少し後ろに「スーッ」と停車する。
気の毒そうにバイクから降りている里香達を見て、
津川(可哀そうに、ヤーコーに因縁をつけられる怖さは経験した者じゃなきゃ分からないからな・・・)
平然としている里香に顔が触れそうな程詰めより、
A 「おい、さっきなんちゅうた?」
鼻を押さえ、
里香「うっ、キムチくさっ!」
Aをまじまじ見て、
修一「やれ恐ろしゃ、われ顔面凶器みたいなツラしちょるのう」
笑みを浮かべ、
A 「ほぉう、初対面でえらい挨拶じゃのう兄ちゃん」
修一「われ、どんな育ち方したらそんなおぞましい蛇みたいな目つきになるんな?」
A、血相を変える。
殴り掛かろうとしたAの顔面をアイアンクローでガシッと掴み、
修一「俺の妖精ちゃんを脅かして臭い息まで吐きかけやがって」
ぽっと頬を染め、
里香(妖精ちゃん・・・)
修一を見て驚き、
津川(本職相手に、なんて気が強い子だ・・・)
アイアンクローでミシミシ顔面を潰されかけながら、
A 「お、お前、わしらのケツ持ちが・・・」
尚もミシミシ顔面を締められこめかみから血を流しながら、
A 「誰か分かって喧嘩売ってんのか・・・」
修一「知らん」と言うと同時、二本の指をAの両目に「ズブッ」と突き刺す。
車内からそれを見て驚愕し、
津川(すごっ・・・)
車内から見ていたB、怯えてドアロックを掛ける。
そして焦って携帯で、
B 「も、もしもし・・・」
修一、Aが目を押さえて「ぐぎえええ」とのたうってるのを無視してレクサスに歩いてゆく。
その時、クラウンの車内からあ然と修一を見てる津川と目が合う。
清々しい笑顔で津川に、
修一「こんにちは」と挨拶する。
津川「(焦って)こ、こんにちは・・・」
レクサスの助手席に向かう修一をぼう然と見て、
津川(因縁をつけられるかとチビリそうだった・・・)
里香、のたうつAを見下し「カシュッ」とカッターの刃を出す。
それを見て驚き、
津川「え、ええええ・・・」
里香、うつ伏せでのたうつAの膝裏をガッと踏みつける。
里香、Aの足首の腱をスパッと斬ると血が吹きあがり、Aが「ぎええーーっ」と絶叫する。
津川「(あ然)あんな可愛い顔して・・・」
空の絵に「ぐぎええーーっ」「ぎぎええーっ」と悲鳴。
里香「修ちゃん、解体終了。そいつの腱も斬らせてね」と言う里香の後ろでAの手首、足首から血が噴き出している。
笑顔でAを見て、
修一「おおー、手際がよくなったな。やっぱり場数を踏むのは大事じゃのー」
津川「(あ然)・・・」
修一、車内で怯えるBを睨む。
修一、右拳で窓ガラスを「ガズッ」と割って腕を中に突き入れる。
目を剥くBの眼前に修一の掌が迫る。
B、「グワシッ」とアイアンクローで頭を掴まれる。
B、「ビジビジビジ」とガラスを破りながら頭から引きずり出される。
20メートル上空で静止したドローン(かなり大きくカメラと爆弾搭載)から地上の修一達を俯瞰した絵。
平然と眺めてる里香の横に呆然と立ち、
津川(本当に強い人は・・・)
津川(格闘漫画みたいにベラベラしゃべらず一気にやっちゃうんだ・・・)
修一、顔中にガラスが突き刺さって血を流すBの髪をつかんで左顔面を「ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガッ」と殴りまくる。
上空でドローンがホバリングしている。
そのドローンのカメラのアップ。
Bを殴る修一を上から俯瞰した映像が60インチの大型画面に映ってる絵に姿の見えない誰かの呟き、
(圧倒的にすごい・・・)
津川「(遠慮がちに修一に)あの、私にも殴らせてもらえませんか・・・?」
修一、手を止めて津川を見る。
津川「ついさっき、こいつらに脅されて金を奪われたんです」
里香「そうなんだ。怖かったでしょ?」
疑うような目で里香に、
津川「君、ほんとにこいつらを怖いと思ってる?」
里香「そりゃ修ちゃんが一緒じゃなきゃ私だって怖いですよー」
うつ伏せで倒れてるBの横っ面を「ガヅッ」と蹴り、
里香「見てくださいよー、このケダモノみたいなおぞましい顔を」
里香「こんな奴らは世のために抹殺しなきゃ」と平然とカッターで足の腱を「スパッ」と斬る里香を津川が呆然と見ている。
津川「・・・それ、私にもやらせてもらえないかな?・・・」
津川にカッターを手渡し、
里香「はいどうぞ」
Bのもう一方の腱を「スパッ」と斬り、
津川「ざまーみろ。だれもがやられぱなしでいると思うなよ」
Bの頭を引っ掴み、
修一「はい、ちょっと失礼」
Bを倒れてるAのほうに引きずってゆく修一に、
里香「まだとどめを刺してないのにどうすんの?」
BをAの上にドサッと重ね、
修一「道路で轢かれた動物がいつのまにか跡形もなくなってるの見た事あるだろ?」
里香「何百回も轢かれるうちに風化しちゃうんでしょ?」
修一「それをこいつらで実験します」
あ然とする津川の横で嬉しそうに、
里香「おおー、面白そう」
レクサスのボンネットのアップに「ブオーン」とエンジンが掛かった音。
修一、レクサスを運転し、重ねた二人を前輪でゆっくり「パキパキ、ポキッ」と轢きながら乗りあげる。
ブレーキを踏んだままアクセルを「グオオオーン」と踏む絵のアップ。
ちぎれた衣服と共に肉片が「ビチビチビチツ」と後方に飛び散るのを津川が悪魔に魅入られた様に呆然と見ている。
空の絵に「グオオオーン」「グオオオーン」とものすごい音。
前輪が「グオオオーン」と空回りして粉砕した骨が飛び散り、二人の痕跡はほとんど残ってない。
修一が「バム」とドアを閉め、車から降りる。
側に来た修一の手を両手で握り、興奮して嬉し泣きし、
津川「い、いいねー。恨みと怨念が一瞬で吹き飛んじゃったよー」
里香「(笑顔で)でしょ?恨みを晴らすには、やられた以上にやり返すしかないんだから」
百m先に小さく見える修一達を、かけつけた暴力団が車内から見つけ「あそこだっ」と助手席の男が声を上げる。
3人、向こうからものすごいスピードで走ってくる車(5台)に気付く。
津川「(戦き)げーっ、こいつらの仲間?・・・」
嬉しそうに、
修一「ほー、今日は大漁じゃのう」
頭上近くに降りてきたドローンから
「岩城君、逃げて!」と声がしたので三人が同時に上を見上げる。
ドローンを見上げる里香を下から煽って、
里香「誰か知らないけど、なぜ修ちゃんの名前を知ってるの?」
ドローンが搭載してる爆弾を見て、
修一(自爆ドローンか・・・)
ドローンの声、
「早く逃げて!」
修一の腕を引き、
里香「修ちゃん、あのドローン、なんだかおっかないから逃げよ」
「バタン」「バムッ」とドアを閉め、暴力団が大勢車から降り、こちらに向かってくる。
ドローンがそいつらに向かって飛んでゆく。
そいつら全員立ち止まり、手が届きそうなところに下降してきたドローンを不思議そうに見上げ、一人が、
「なんじゃ、こりゃ?」と呟く。
突然「ドゴーン」と大爆発が起きる。
レクサスの影に避難していた3人の側に、木っ端みじんになった死体の部品がパラパラ落ちてくる。
三人、人の痕跡が僅かにしか残ってない向こうを無言で見る。
何事もなかったように、
修一「さ、カラオケにいくぞ」
里香「うん」
津川「(驚愕)えええええー!?」
里香「え?おじさんもカラオケ行きたいの?」
津川「あ、い、一緒に・・・イク・・・」
つづく