銅賞

今にも雪が降り出すような真っ黒な雲が広がって、ススキも風に吹かれて寒そうな風景です。
僅かな雲の切れ間から光芒が射し、鳥達は風に煽られて怯えているように見えます。
こんな情景をローキー調で見事にとらえました。
乱れ飛ぶ鳥達から強い風を感じますね。

課題　　「寒」　　銅賞

タイトル　　「乱舞」　　野上　弘子（水戸）

４位

運河と倉庫の街、雪の舞う小樽のワンシーンです。
速いシャッター・スピードで雪を止めたことで更に寒さを感じさせます。
モノトーンに近い調子の中で傘のカラフルな模様（この写真の大きさではよく判らないかも知れませんが）と倉庫の薄い赤と青とが良い雰囲気を醸しだしています。

課題　　「寒」　　4位

タイトル　　「北国の女（ひと）」　　桜井　ケイシ（笠間）

５位

可愛いさに気をとられてしまいますが、日向と日陰で氷の色の変化をとらえた寒さの表現は見事なものです。
全体が寒色のブルー系のトーンですが、そのなかで鴨の10本の足が暖色の赤でとても印象的です。

課題　　「寒」　　5位

タイトル　　「氷上の散歩」　　福田　義康（笠間）

６位

雪が積もった枝にはもう朝陽が当たっていますが、日陰の畑を背景にしてしっかりとした存在感があり、この構成は見事です。
晴天の日陰は色温度が高く、ブルーに発色しますので陽が当たった枝が余計に赤味を感じ、枯れ葉と合わせて暖か味まで感じてしまいますが、これは作者の計算でしょうか？

課題　　「寒」　　６位

タイトル　　「輝きながら」　　飯村　常夫（笠間）

７位

最初に見たときに不思議な写真だなと思いました。
青い目の犬が上からのぞき込んでいるようにも見えました。
俯瞰撮影で下方にあった凍った池を撮っていたときに鴨が飛び立ち、急いでシャッターを押したけれど遅かった・・・ということでしたが、これはこれでなかなか面白い写真に仕上がりました。
凸凹に凍った池の質感と鴨との対比がシュールな絵を創り上げました。

課題　　「寒」　　７位

タイトル　　「氷上の舞」　　川崎　正義（水戸）