稲田写真塾*ギャラリー*

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金賞

2011年03月30日 18時37分00秒 | ノンジャンル
「今年の冬は寒い」もいよいよ最終章になりました。
こうなると春が待ち遠しくなります。

それでは、金賞です。
山口さん、2度目の登場ですが、4位の作品とは又ひと味違ったスケールの大きな写真になりました。
この写真からは、全ての状況は判りませんが凄まじい場所であることだけは想像できます。人間が写っていなければこの氷柱の巨大さはとてもとても理解出来ません。
写真の話をすると・・・後ろの壁と氷柱だけでは、モノトーンではありませんが色彩的に彩度が落ちた地味な色調になり、大きさが判らなくて小さな氷柱に見えてしまったりして割と平凡な写真になりかねません。
そこに、カラフルなウェアーの3人の登山者を配したことでスケールの大きな、洒落た色彩バランスの絵になりました。
寒そうな中に、ポッと暖かい人間が見えて、ホッとする作品になりました。

課題  「今年の冬は寒い」  金賞

タイトル   「驚異」    山口 克治(笠間)



銀賞

2011年03月29日 16時33分00秒 | ノンジャンル
世が世であれば、今日は「どんな音が聞こえますか」写真展オープンの日でした。
誠に残念ではありましたが今となって周りの状況を鑑みれば、中止したのは正解だったと思います。この「残念感」を忘れずに次回は良い形でオープン出来るよう、皆で頑張りましょう。

さて、今日の銀賞は3枚目の575作品です。
霧氷というよりは霜が付いたところに、朝陽が差し込んできて、やや溶け出したような状態でしょうか。
右からの半逆光が枝々の霜に付いたエッジを反射で白く見せています。
この写真も日陰の背景を含めて白黒のモノトーンですが、そのなかに、本当にしがみついているような感じの残り葉のオレンジ色がとても印象的です。
良い部分を切り取ることが出来ました。
そして、575の内容にピタリです。
と言うことは、575もなかなか見事なものですね。
身につまされる方もいるではないでしょうか。

3人の575をご覧になって。皆さんの感想はいかがでしょうか?

課題  「今年の冬は寒い」  銀賞

タイトル  「しがみつく  貴方と縁が  切れぬよう」

                        飯村 常夫(笠間)



銅賞

2011年03月28日 17時14分00秒 | ノンジャンル
相変わらず、原発の方が心配ですが、気を取り直して・・・。

奥の滝は水が流れていますが、手前の小さな流れは氷柱状に凍り付いていて、氷の塊の奥にはきれいなブルーの色が見えます。
主役の氷柱を脇役となる滝の流れが、良いポジションで引き立てています。
これら全てが良いバランスを保ってひどく寒そうな景色が表現できました。
被写体の発見、カメラポジション、レンズの選択、シャッター・スピード、露出、タイトル通りブルー調に仕上がったこと、全て文句なしです。
青木さん、いい写真が撮れましたね。
課題の要求にピタリと応えることが出来ましたが、課題を別にして1枚の写真としてもとても良い写真です。
Very good !

課題  「今年の冬は寒い」  銅賞

タイトル  「青に誘われ」  青木 敏江(笠間)



4位

2011年03月27日 17時13分00秒 | ノンジャンル
昨日が東京ハッセルブラッド・フォトクラブの月例日だったので、臨時の高速バスで東京に行き、勉強会。
その後はメンバー達が被災した私(?)のために宴会を催してくれました。
で、東京に一泊となり、良い気分転換になりました。感謝、感謝。
そんなわけで、一回休みになりました。

では、本題に・・・。
今回の課題に対して、山口さんの写真はすべて冬山に入って撮影したもので、5点共水準以上の作品でした。
先に言っちゃいますが、この上位にもまだ山口さんの写真は登場します。

この写真は滝(?)が凍った巨大氷柱に2人の登山家が挑戦している図です。
まず、なんといっても凄い寒さが伝わってきて、見る人を圧倒しますね。
普通の人は、「こんなところに行ったことないけど、寒いんだろうな~」という印象が強いと思います。
カメラポジションが良く、さらにこの二人をアップで撮らずにロングで撮ったことによって大きなスケールの写真になりました。
冬山の厳しさがひしひしと伝わってきます。

課題  「今年の冬は寒い」  4位

タイトル   「挑戦」   山口 克治(笠間)



5位

2011年03月25日 16時07分00秒 | ノンジャンル
暖色系のマゼンタがかった色調ですが、シャドウ部分のブルーがうまく働いて寒い感じが伝わってくる、美ヶ原・王ヶ頭の夜明けです。
こんなに赤系の色が多いのに寒そうに見えるのは、良い時間帯にシャッターを切れたラッキーさもありますが早起きした努力のたまものでしょう。
山肌の雪も吹きつける寒風によって独特の風紋が出来ていますが、斜光の朝陽によって凹凸が美しく表現されました。
山肌の稜線をぎりぎりに切り取ったフレーミングが強い印象を与える写真に仕上げました。
これはこれで、寒そうですが、タイトルはやや月並みの感がありますね。

課題  「今年の冬は寒い」  5位

タイトル  「厳冬の朝」  野上 弘子(水戸)