神仏霊場会が設立される、だいぶ前、私の神社仏閣無差別巡拝が始まりました。
平成6年4月3日。最初の社寺は、和歌山県の熊野本宮大社です。
御朱印帳は、金色の八咫烏が描かれています。
朱印帳を購入した時、私は、この三本足の「鳩のような鳥」が何かわからず、「これ、鳩ですか ?」と、売ってくれたおばさんに聞くと、「いえ、ヤタガラスですよ、有名なんです知りませんか ?」と答えられました。
その時は、ヤタガラスのことは詳しくはありませんでした。ただ・・・今見ても、絵は鳩に見える。
・・・「地上天国 熊野本宮大社」と言う看板か旗かがありましたが、確かに、心地よい気が満ち満ちていたのを覚えています。
お香を焚いていたわけではないのでしょうが、
お寺の香しいお香の香りがしたような「気が」して、
(ここは、昔、寺院だったな・・・)と直感で思ったのを覚えています。
寺院だった歴史があるわけではないでしょうが、修験のメッカに近いような地域のハズなので、間違いなく過去の歴史には、神仏習合の時代が長くあったハズです。
・・・社務所で御朱印をいただき、「写真撮影 禁止、と書いてありましたが、上の社殿をカメラで撮ったらダメですか ?」と聞くと、
神職が「ああ、いいですよ」とOKくれたので、当時のインスタント・カメラで撮っていると、観光客らしき人が、「ここ、撮影禁止と書いてありましたよ!」と語気強く言います。
「いえ、さっき社務所で写していいと言われたんですが」と言い、撮影続行しました。
下の方は、(かつて仏教寺院があったのかな) と思う、神仏習合の雰囲気が残っていましたが、上の社殿は、「神気」が強く出ていて、清浄な空気を感じました。
本宮は、主祭神はスサノオノミコトと言われますが、ニギハヤヒノミコトだと言う人もいます。私には、たくさんの神々が祀られていて、しかも、男神・女神ともに祀られていて、どの神が主祭神なのかはわかりませんでしたが、すごく心地よい気に満ちていることだけはわかりました。
こうして、記念すべき神仏霊場巡りの第一歩は終わりました。
この日は、もう一社お参りしました。
ではまた。
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