続きです。
それから、ほどなくして、比叡山横川 (よかわ) の元三大師堂を参拝して、人生初の「元三大師おみくじ」を御祈祷していただきました。30年位前の話です。
「怖いほど当たる」「占いや予言の類ではない」と言われます。
元三大師堂は、「おみくじ発祥の地」です。
執事 (しゅじ) は、現在は7人おられるのですが、数年交代で務められています。執事の御勤めは、ひじょうに厳しいものです。千日回峰行者が有名な比叡山ですが、元三大師堂の執事の行も、たいへん過酷だと聞きます。
・・私は、よく役僧さんに御祈祷していただきました。
悩み事 (元三大師様にお聞きしたいこと) 、氏名、生年月日などを記入して、御祈禱料を納めて、役僧さんが、御宝前にて御祈祷します。内容は秘密にしときます。最後に、元三大師様から授かった、「おみくじ」を取って来て、内容を説明してくださります。
以来、あれから30年、ものすごい数の御指針を、元三大師様から授かりました。仕事のことプライベートのこと、愛猫のこととか、本当に悩んだときは、いつも助けていただきました。
元三大師様は、如意輪観音 (にょいりんかんのん) の化身と言われますが、
その「天の目」「天の智慧」「天の徳」は、すさまじいものです。「ズバリ」そのものの、おみくじを授かります。絶対にブレません。
元三大師様から授かった、おみくじ通りにすれば、おみくじの御指導通りになります。それゆえ、「忠実に従わなければいけない」と言われるのでしょう。(冷やかしとかでの依頼は厳禁)
元三大師様が、ご在世の時、円融天皇の病気平癒祈願をされたことがあります。五大明王法で、主尊の不動明王の檀を務めたのが、元三大師 (良源) 様で、隣の降三世明王の檀が、成田山新勝寺の御開山・寛朝大僧正です。
日本で最初の大僧正となったのが、行基菩薩、二人目が慈恵大師良源上人 (元三大師様) 、寛朝大僧正 (かんちょうだいそうじょう) は、三人目です。
ほどなくして、円融天皇の病は癒えたと言います。
ではまた。
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