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天ケ瀬ダムのトンネル放流設備完成 洪水調節機能に期待 202303

2023-03-15 03:50:00 | 気になる モノ・コト

天ケ瀬ダムのトンネル放流設備完成 洪水調節機能に期待
 朝日新聞デジタル より 230315  


3/5 自撮り
天ケ瀬ダムの南にできた水路トンネルの出口

 国が1964年に造った宇治川の天ケ瀬ダム(京都府宇治市)の洪水調節機能を高める再開発事業完成式が12日、あった。
 ダム湖の水をダムや発電所を通さずに川にバイパスするトンネル式放流設備(全長617メートル)が昨夏完成し、運用している。

  天ケ瀬ダムのトンネル式放流設備(617メートル)

 2013年に本体着工した。新設備でダム放流能力は毎秒900トンから1500トンに増えた。
水路トンネルの出口部分は高さ26メートル、幅23メートルで日本最大級だという。
事業費は660億円。

 豪雨で下流の天ケ瀬ダムがあふれないように瀬田川洗堰(あらいぜき)(大津市)を全閉する操作が減らせ、琵琶湖周辺の浸水被害の軽減▽下流の宇治川、淀川の洪水調節▽水道用水と発電能力の増強に効果があるとする。

 式には滋賀県の三日月大造知事や京都、大阪の副知事、宇治の松村淳子(あつこ)市長、大津の佐藤健司市長らが出席した。防災への期待と、早めに避難する住民意識の向上が課題だと語った。

 ダムは世界遺産の平等院や宇治上神社の上流にある。宇治市はダム直下に国が25年度に整備する広場を生かし、近くにあるれんが造りの旧志津川発電所建物の活用や天ケ瀬森林公園を含む一帯を周遊観光できる「かわまちづくり」を進める。

    ◇

 国土交通省琵琶湖河川事務所は事業の写真・動画展を宇治市宇治塔川の市観光センター2階で開いている。ふだん見られない内部の写真や施工過程の動画を紹介する。28日まで、無料。(小西良昭)

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