全国に約3千あるダムの多くが実は・・・ 「眠れる水力発電大国」の意外な事実 【コラム・明窓】
山陰中央新報デジタル より 230322
世界各国の電源構成をながめると、それぞれの国によって特徴がある。地理的環境や地形、気候、保有資源の違いなどが関係しているようだ。
例えば石炭産出量が多い中国やインドは石炭火力の比率が高い。
資源国の米国は石炭、天然ガスと原子力、中東のイランやサウジアラビアは天然ガスと石油が主力。
これまでロシア産天然ガスに頼ってきた欧州の中で、フランスは原子力大国の道を歩む。
水力の比率が高いのはノルウェーなど。アイスランドは水力と地熱でほぼ全てを賄い、地理的環境が北欧と似たカナダやスイスも水力が中心。
水力の比率が高いのはノルウェーなど。アイスランドは水力と地熱でほぼ全てを賄い、地理的環境が北欧と似たカナダやスイスも水力が中心。
南半球ではブラジルも水力比率が高い。デンマークは風力発電大国だ。
実は日本も「眠れる水力発電大国」だという。全国に約3千あるダムの多くが意外なことに、発電に使われていないらしい。
実は日本も「眠れる水力発電大国」だという。全国に約3千あるダムの多くが意外なことに、発電に使われていないらしい。
既存のダムへの発電設備の追加や「かさ上げ」、容量の有効活用を進め、併せて小水力を普及させれば発電電力量の比率を今の約8%から、巨額のコストをかけずに20%程度にできるとする専門家もいる。
原子力に頼り過ぎると万一の場合、また全ての原発が止まるリスクがある。日本は山が多く雨も多い。急流が多く、既に数多くのダムがあり、地震国なのに明治以降、ダム本体が壊れた例はないとのこと。そうだとすれば、そんな風土に合った「純国産」の再生可能エネルギーの活用は現実的な選択肢の一つだろう。
原子力に頼り過ぎると万一の場合、また全ての原発が止まるリスクがある。日本は山が多く雨も多い。急流が多く、既に数多くのダムがあり、地震国なのに明治以降、ダム本体が壊れた例はないとのこと。そうだとすれば、そんな風土に合った「純国産」の再生可能エネルギーの活用は現実的な選択肢の一つだろう。