シリコンバレーのノーベル賞「ブレイクスルー賞」に香取秀俊氏と望月拓郎氏
読売新聞 より【ワシントン=船越翔】 210910
画期的な成果を上げた研究者を顕彰する米国の「ブレイクスルー賞」の今年の受賞者に、基礎物理学分野で香取秀俊・東京大教授(56)、数学分野で望月拓郎・京都大教授(49)が選ばれた。同賞財団が9日、発表した。
米IT大手のグーグルやフェイスブックの創業者らが創設した同賞は「シリコンバレーのノーベル賞」とも呼ばれ、受賞者には分野ごとに賞金300万ドル(約3億3000万円)が贈られる。香取教授は、共同受賞する米研究者と等分する。
⚫︎ 香取教授は、レーザーやストロンチウムの原子などを使い、300億年に1秒しかずれない精度を持つ「光格子時計」を発明した。この時計は、測量などへの応用も期待されている。香取教授は「受賞は光栄だ。高精度な時計の実現で、時間の計測以外の時計の使い方が見つかり始めた。その点が『ブレイクスルー(大きな進歩)』と評価されたのではないか」と語った。
⚫︎ 望月教授は、数学の代数や幾何、解析の分野を融合させた新たな理論を作り上げ、微分方程式に関する難問「柏原予想」を証明した。望月教授は「私が取り組んできた数学の題材が評価され、とてもうれしい」と話した。
ブレイクスルー賞には、これまで山中伸弥・京都大教授や大隅良典・東京工業大栄誉教授ら日本人のノーベル賞受賞者も選ばれている。
米IT大手のグーグルやフェイスブックの創業者らが創設した同賞は「シリコンバレーのノーベル賞」とも呼ばれ、受賞者には分野ごとに賞金300万ドル(約3億3000万円)が贈られる。香取教授は、共同受賞する米研究者と等分する。
⚫︎ 香取教授は、レーザーやストロンチウムの原子などを使い、300億年に1秒しかずれない精度を持つ「光格子時計」を発明した。この時計は、測量などへの応用も期待されている。香取教授は「受賞は光栄だ。高精度な時計の実現で、時間の計測以外の時計の使い方が見つかり始めた。その点が『ブレイクスルー(大きな進歩)』と評価されたのではないか」と語った。
⚫︎ 望月教授は、数学の代数や幾何、解析の分野を融合させた新たな理論を作り上げ、微分方程式に関する難問「柏原予想」を証明した。望月教授は「私が取り組んできた数学の題材が評価され、とてもうれしい」と話した。
ブレイクスルー賞には、これまで山中伸弥・京都大教授や大隅良典・東京工業大栄誉教授ら日本人のノーベル賞受賞者も選ばれている。
※※※※※※※※※※※ 共同通信 より ※※※※※※※※※※※
「ブレークスルー賞」米科学賞に日本人2人 京大望月氏と東大香取氏
Kyodo より 210910
【ワシントン共同】米グーグルの創業者らが出資する科学賞「ブレークスルー賞」が9日発表され、数学部門に望月拓郎京都大教授、基礎物理学部門に香取秀俊東京大教授の日本人2人が選ばれた。数学部門での日本人の受賞は望月さんが初めて。
望月さんは単独での受賞。香取さんは米コロラド大の研究者との共同受賞だった。
また生命科学部門には、新型コロナウイルスワクチンに使われている新技術のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの開発に貢献したドイツのバイオ企業ビオンテックの研究者らが選ばれた。
ブレークスルー賞は基礎物理学、生命科学、数学部門で毎年、受賞者を選定。