カーボンニュートラルに向けて廃プラスチックを活用した水素製造事業始動
MOBY より 211219
各種モビリティへの活用の可能性を検討
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2021年12月13日、岩谷産業、豊田通商、日揮ホールディングスの3社により提案された、「都市部における廃プラスチックガス化リサイクルによる地域低炭素水素モデル構築に向けた調査」が採択されました。
本調査は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/水素製造・利活用ポテンシャル調査」にて提案されたもの。
具体的には、日本政府が目指す2050年のカーボンニュートラル実現に向け、国内資源を活用した水素供給が重要であるという考えのもと、廃プラスチックをガス化して水素を製造するサプライチェーンの構築について検討を行います。
3社は、都市部で工場や家庭などから排出される廃プラスチックを活用することで、水素の安定的かつ安価な早期供給のほか、CO2排出量の削減が急務となっている発電所や各種モビリティ、港湾設備などにおける水素利用の促進をはじめ、水素供給による幅広い分野の脱炭素化と、資源循環の促進への貢献を目指します。
実施期間は、2021年度〜2022年度。愛知県・福岡県を対象とし、廃プラスチックのガス化による水素製造と地域での利活用モデルの可能性が検討されます。
これにより、CO2排出量の削減が急務となっている発電所や各種モビリティへの貢献を目指すということです。