「日本」「中国」「韓国」の軍事力比較…兵力は韓国2.3倍、中国9.7倍
資産形成ゴールド onlain より 220327
ロシアのウクライナ侵攻。「他人事ではない」と、日本の軍事力・防衛力にも関心が高まり、さらに強化しなければならないという議論も起きています。世界と日本、そして日本の周辺諸国の軍事力についてみていきましょう。
⚫︎世界「軍事力」ランキング…実は日本は軍事大国!?
ロシアのウクライナ侵攻で、「戦争」の話題がトップニュースになる毎日が続いています。スウェーデン・ウプサラ大学、組織的暴力についてデータ収集するプロジェクト「ウプサラ紛争データプログラム」によると、2019年、世界で武力紛争が発生したとされるのは、59の国・地域。そのなかで最も多かったのが「アフガニスタン」で4,682件。
ロシアのウクライナ侵攻。「他人事ではない」と、日本の軍事力・防衛力にも関心が高まり、さらに強化しなければならないという議論も起きています。世界と日本、そして日本の周辺諸国の軍事力についてみていきましょう。
⚫︎世界「軍事力」ランキング…実は日本は軍事大国!?
ロシアのウクライナ侵攻で、「戦争」の話題がトップニュースになる毎日が続いています。スウェーデン・ウプサラ大学、組織的暴力についてデータ収集するプロジェクト「ウプサラ紛争データプログラム」によると、2019年、世界で武力紛争が発生したとされるのは、59の国・地域。そのなかで最も多かったのが「アフガニスタン」で4,682件。
また武力紛争により死亡者が出たのは58の国・地域で、合計、8万人近くの人が犠牲になりました。そのなかで最も多かったのも「アフガニスタン」。犠牲者は3万0,435人でした。
世界には200あまりの国・地域があるといわれているので、実にその4分の1で、武力衝突が起きているということになります。ウクライナ問題が深刻化するまで、「平和が当たり前」と思ってきた日本人にとっては、むしろ、「平和ではないが当たり前」という事実は衝撃ではないでしょうか。
これまで日本は、他国の脅威に対峙していながらも、多くの人が「アメリカが守ってくれる」と思い、「戦争なんて起こるはずない」と考えていたことでしょう。今回のことで「国防・軍事」について考える機会が増えました。平和憲法など、いろいろ難しい問題はありますが、世界と比較した場合の日本の「国防・軍事」についてみていきましょう。
まず「軍事費」について。最も多いのは「アメリカ」。2位「中国」を大きく引き離しています。「日本」は世界で第9位の軍事費を誇ります。さらに「軍事・国防分野の研究開発予算」のトップも「アメリカ」。「韓国」「ドイツ」と続き、日本は世界第6位となっています。
【世界「軍事費」上位10】
1位「米国」778,232百万US$
2位「中国」252,304百万US$
3位「インド」72,887百万US$
4位「ロシア」61,713百万US$
5位「イギリス」59,238百万US$
6位「サウジアラビア」57,519百万US$
7位「ドイツ」52,765
8位「フランス」52,747百万US$
9位「日本」49,149百万US$
10位「韓国」45,735百万US$
出所:世界銀行(2020年)
【主要国「軍事・国防分野研究開発予算」上位10】
1位「米国」79,079百万US$
2位「韓国」3,911百万US$
3位「ドイツ」2,094百万US$
4位「イギリス」2,059百万US$
5位「トルコ」1,397百万US$
6位「日本」1,245百万US$
7位「台湾」660百万US$
8位「オーストラリア」358百万US$
9位「フランス」254百万US$
10位「ポーランド」202百万US$
出所:OECD(2019年)
「国防・防衛支出対GDP比」についてみていきます。2019年度、主要国でトップは「イスラエル」で5.29%。「米国」「韓国」「オーストラリア」「エストニア」と続きます。「日本」は34ヵ国24位です。
【主要国「国防・防衛支出対GDP比」上位10】
1位「イスラエル」5.29%
2位「米国」3.36%
3位「韓国」2.56%
4位「オーストラリア」2.51%
5位「人エストニア」2.1%
6位「ギリシャ」1.98%
7位「イギリス」1.96%
8位「ラトビア」1.92%
9位「ノルウェー」1.88%
10位「フランス」1.74%
ーーーーーーーーーーーーー
24位「日本」0.92%
出所:OECD(2019年)
兵力についてみていきます。最も現役総兵員数が多いのは、「インド」で300万人を超える軍人がいます。「中国」「北朝鮮」「ロシア」「米国」と続きます。日本は27位で、26万人の現役軍人と呼べる人がいます。
【世界「軍事兵力数」上位10】
1位「インド」3,045,000人
2位「中国」2,535,000人
3位「北朝鮮」1,469,000人
4位「ロシア」1,454,000人
5位「米国」1,388,000人
6位「パキスタン」943,000人
7位「エジプト」836,000人
8位「ブラジル」762,000人
9位「インドネシア」676,000人
10位「イラン」650,000人
ーーーーーーーーーーーーー
27位「日本」261,000人
出所:世界銀行(2019人)
⚫︎日中韓の軍事力比較…軍事費増で生活負担増の現実味
日本の軍事力について、いくつかの観点でみてきました。“お金”の部分では日本は有数の軍事大国だといえそうです。しかし近隣諸国と比較すると、見劣りする部分もあります。日本、中国、韓国と比べた際、たとえば兵力。韓国は日本の2.3倍、中国は9.7倍もいます。いざ、何かあったときに、数では大きく劣る状況です。
◆軍事費
「中国」252,304百万US$
「日本」 49,149百万US$
「韓国」 45,735百万US$
◆軍事・国防分野研究開発予算
「韓国」3,911百万US$
「日本」1,245百万US$
◆国防・防衛支出対GDP比
「韓国」2.56%
「日本」0.92%
◆軍事兵力数
「中国」2,535,000人
「韓国」 613,000人
「日本」 261,000人
もちろん、兵器の能力などもあるので周辺諸国と比べると見劣りするとはいえません。しかしウクライナ危機をきっかけに、より大きな軍事力を、より多くの軍事費を、という声が大きくなっています。国防予算を増やしていく、という選択肢は、かなり現実的といわれています。
しかし国防費を増やすとなると、税金からとなるでしょう。国の安全のためには、さらなる負担増を覚悟しなければなりません。
世界には200あまりの国・地域があるといわれているので、実にその4分の1で、武力衝突が起きているということになります。ウクライナ問題が深刻化するまで、「平和が当たり前」と思ってきた日本人にとっては、むしろ、「平和ではないが当たり前」という事実は衝撃ではないでしょうか。
これまで日本は、他国の脅威に対峙していながらも、多くの人が「アメリカが守ってくれる」と思い、「戦争なんて起こるはずない」と考えていたことでしょう。今回のことで「国防・軍事」について考える機会が増えました。平和憲法など、いろいろ難しい問題はありますが、世界と比較した場合の日本の「国防・軍事」についてみていきましょう。
まず「軍事費」について。最も多いのは「アメリカ」。2位「中国」を大きく引き離しています。「日本」は世界で第9位の軍事費を誇ります。さらに「軍事・国防分野の研究開発予算」のトップも「アメリカ」。「韓国」「ドイツ」と続き、日本は世界第6位となっています。
【世界「軍事費」上位10】
1位「米国」778,232百万US$
2位「中国」252,304百万US$
3位「インド」72,887百万US$
4位「ロシア」61,713百万US$
5位「イギリス」59,238百万US$
6位「サウジアラビア」57,519百万US$
7位「ドイツ」52,765
8位「フランス」52,747百万US$
9位「日本」49,149百万US$
10位「韓国」45,735百万US$
出所:世界銀行(2020年)
【主要国「軍事・国防分野研究開発予算」上位10】
1位「米国」79,079百万US$
2位「韓国」3,911百万US$
3位「ドイツ」2,094百万US$
4位「イギリス」2,059百万US$
5位「トルコ」1,397百万US$
6位「日本」1,245百万US$
7位「台湾」660百万US$
8位「オーストラリア」358百万US$
9位「フランス」254百万US$
10位「ポーランド」202百万US$
出所:OECD(2019年)
「国防・防衛支出対GDP比」についてみていきます。2019年度、主要国でトップは「イスラエル」で5.29%。「米国」「韓国」「オーストラリア」「エストニア」と続きます。「日本」は34ヵ国24位です。
【主要国「国防・防衛支出対GDP比」上位10】
1位「イスラエル」5.29%
2位「米国」3.36%
3位「韓国」2.56%
4位「オーストラリア」2.51%
5位「人エストニア」2.1%
6位「ギリシャ」1.98%
7位「イギリス」1.96%
8位「ラトビア」1.92%
9位「ノルウェー」1.88%
10位「フランス」1.74%
ーーーーーーーーーーーーー
24位「日本」0.92%
出所:OECD(2019年)
兵力についてみていきます。最も現役総兵員数が多いのは、「インド」で300万人を超える軍人がいます。「中国」「北朝鮮」「ロシア」「米国」と続きます。日本は27位で、26万人の現役軍人と呼べる人がいます。
【世界「軍事兵力数」上位10】
1位「インド」3,045,000人
2位「中国」2,535,000人
3位「北朝鮮」1,469,000人
4位「ロシア」1,454,000人
5位「米国」1,388,000人
6位「パキスタン」943,000人
7位「エジプト」836,000人
8位「ブラジル」762,000人
9位「インドネシア」676,000人
10位「イラン」650,000人
ーーーーーーーーーーーーー
27位「日本」261,000人
出所:世界銀行(2019人)
⚫︎日中韓の軍事力比較…軍事費増で生活負担増の現実味
日本の軍事力について、いくつかの観点でみてきました。“お金”の部分では日本は有数の軍事大国だといえそうです。しかし近隣諸国と比較すると、見劣りする部分もあります。日本、中国、韓国と比べた際、たとえば兵力。韓国は日本の2.3倍、中国は9.7倍もいます。いざ、何かあったときに、数では大きく劣る状況です。
◆軍事費
「中国」252,304百万US$
「日本」 49,149百万US$
「韓国」 45,735百万US$
◆軍事・国防分野研究開発予算
「韓国」3,911百万US$
「日本」1,245百万US$
◆国防・防衛支出対GDP比
「韓国」2.56%
「日本」0.92%
◆軍事兵力数
「中国」2,535,000人
「韓国」 613,000人
「日本」 261,000人
もちろん、兵器の能力などもあるので周辺諸国と比べると見劣りするとはいえません。しかしウクライナ危機をきっかけに、より大きな軍事力を、より多くの軍事費を、という声が大きくなっています。国防予算を増やしていく、という選択肢は、かなり現実的といわれています。
しかし国防費を増やすとなると、税金からとなるでしょう。国の安全のためには、さらなる負担増を覚悟しなければなりません。
石油に、小麦に……あらゆるものが値上がりし、生活を圧迫しているなか、かなり痛手となりそうです。