鳥居をくぐったら、神様はもう見ています。願いが叶う人がいつもしていること
現代ビジネス より 241230 白鳥 詩子(神社開運コンサルタント)
【漫画】20年後に1/3の神社が倒産あるいは廃墟化…「神社ビジネス漫画」
有名神社より地元の氏神様を優先する、氏神神社を調べるのは簡単、年内のお礼参りはお勧め、といったお話を前編「これまでの初詣、間違ってたかも!? 神様に気持ちが伝わる、たったふたつの法則」で、神社開運コンサルタントの白鳥詩子さんにしていただきました。
白鳥さんは、神社を守る家庭に生まれ、11歳で巫女デビュー。世界に唯一の「神社文化」を次世代と世界に伝え残すことを使命として活動しています。
さて後編は、参拝のお作法についてです。せっかくお詣りするのであれば、神様に願いが届くよう心がけてみませんか。
初詣に限らず、普段のお参りに通じるので、今後ずっと神様との良いお付き合いができるようになること間違いありません。
⚫︎お賽銭の額は、願いの大小に合わせるべき?
結論から言うと、金額と願いの大きさは比例しません。
結論から言うと、金額と願いの大きさは比例しません。
そもそもお賽銭は願いを叶えるためのものではないからです。
秋に稲穂が実り、「これで家族や一族が、また一年暮らせます」という感謝の気持ちで、その年初めてとれた稲穂を神様にお供えする。
秋に稲穂が実り、「これで家族や一族が、また一年暮らせます」という感謝の気持ちで、その年初めてとれた稲穂を神様にお供えする。
これがお賽銭のルーツです。
お賽銭のことを初穂料と言うのはそのためです。
だからお賽銭を入れるときには、願い事をするのではなく、今日無事に神社にお参りさせてもらえました、ありがとうございます、と思うことのほうが大切です。
小銭の持ち合わせがなければ、しなくてもいいですし、1円でも5円でも10円でもいい。額よりも、来させてもらいました。ありがとうございましたという気持ちを伝えましょう。
大きな神社だと、境内社やお賽銭箱がたくさんあるところがあります。
だからお賽銭を入れるときには、願い事をするのではなく、今日無事に神社にお参りさせてもらえました、ありがとうございます、と思うことのほうが大切です。
小銭の持ち合わせがなければ、しなくてもいいですし、1円でも5円でも10円でもいい。額よりも、来させてもらいました。ありがとうございましたという気持ちを伝えましょう。
大きな神社だと、境内社やお賽銭箱がたくさんあるところがあります。
全部に入れなくていいし、しないからと言ってバチも当たりませんが、境内社の前を通る時は、ぺこっと会釈するのがおすすめです。
なんといっても神様の前ですから。
「こんにちは、お邪魔します、前を通らせてもらいます」と一言言うだけで、随分と丁寧なお参りになります。
拝殿前なら、どこにいても神様は見ています
お賽銭箱が3つくらい並んでいる神社もあります。
「こんにちは、お邪魔します、前を通らせてもらいます」と一言言うだけで、随分と丁寧なお参りになります。
拝殿前なら、どこにいても神様は見ています
お賽銭箱が3つくらい並んでいる神社もあります。
真ん中のほうが神様に近いと思う方が多いようですが、拝殿まで行ったらもう神様は全部見えています。ですからどこからでも同じです。
なので、真ん中だけが混んでいるというような場合、私は空いている方に行きます。もし真ん中でなければマナー違反になるのであれば、そもそも神社はそういう置き方はしませんよね。
⚫︎お願いをするとき大事なのは、神様の名前を言うこと
自分の住所や名前を言ったほうが願いが叶いやすい、ということは、神道にはまったくありません。
それよりもきちんと、お願いする神様の名前を言ってください。
⚫︎お願いをするとき大事なのは、神様の名前を言うこと
自分の住所や名前を言ったほうが願いが叶いやすい、ということは、神道にはまったくありません。
それよりもきちんと、お願いする神様の名前を言ってください。
どの神様にお願いするかもわからず、自分の事ばかり言っている人がいますが、それは、オレオレ星人、クレクレ星人に他なりません。
お参りする神社に行く前にネットで調べる。神社のパンフレット、掲示板には主祭神がどなたなのかは書いてありますので、参拝前にきちんと確認しておきましょう。
天満宮なら菅原道真公、お稲荷さんなら宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の神様。神様のお名前も知らないでお願いするほうが失礼にあたります。
自分の住所や名前を言うのはかまいませんが、それよりも大事なのは神様です。
お参りする神社に行く前にネットで調べる。神社のパンフレット、掲示板には主祭神がどなたなのかは書いてありますので、参拝前にきちんと確認しておきましょう。
天満宮なら菅原道真公、お稲荷さんなら宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の神様。神様のお名前も知らないでお願いするほうが失礼にあたります。
自分の住所や名前を言うのはかまいませんが、それよりも大事なのは神様です。
礼に始まり礼に終わる。お礼の礼でもあるけれど、礼節の礼でもあります。
礼を尽くすことを心がけると、効果も気持ちも違います。
「○○さま、お参りに来させていただいてありがとうございます」とまず心の中で言ってみましょう。
緊急で重大なお願い事がある時は、昇殿参拝で祈願していただくのがオススメです。
緊急で重大なお願い事がある時は、昇殿参拝で祈願していただくのがオススメです。
この場合は申し込み用紙があるので、住所や名前を書きます。どこの○○さんが、こういうお願いがあって来られました、と神主さんが祝詞を上げてくれます。3000円くらいからやっていただけますし、直会(なおらい)の品としてお守りなどもいただけるので、それだけでも昇殿参拝の価値は十分にあります。
絵馬も住所は書かなくて良いです。個人情報ですから、最近はシールを貼るようにしている神社もあるくらい。
絵馬も住所は書かなくて良いです。個人情報ですから、最近はシールを貼るようにしている神社もあるくらい。
書いたほうが叶うような気がしますが、書かなくても神様はわかっておられるのでご安心を。もちろん、書きたい人は書いていただいて大丈夫です。
⚫︎混んでいるときも、お辞儀はゆっくり心を込めて
二礼二拍手一礼という、参拝の仕方はご存知だと思います。
⚫︎混んでいるときも、お辞儀はゆっくり心を込めて
二礼二拍手一礼という、参拝の仕方はご存知だと思います。
混んでいる時も、拝殿の前では90度の深いお辞儀をしましょう。
深いお辞儀でも、1秒もかからないはずです。
せっかく並んだのですから、ここだけはしっかり心を込めて。
問題は、お願いを言う時間。後ろに人が並んでいると思うと、気が散って集中できないこともありますよね。そういう状態だと、一生懸命願っても届いていないと、私は思うのです。
問題は、お願いを言う時間。後ろに人が並んでいると思うと、気が散って集中できないこともありますよね。そういう状態だと、一生懸命願っても届いていないと、私は思うのです。
ですから、まずその場ではお辞儀をして、「今日は来させていただいてありがとうございます、混んでいるので、後ろの方で外れてお願いさせてもらいますね」と言ってその場を退きます。その後、境内の人のいないところ、他の人を気にしなくて良い場所で、ゆっくり落ち着いて思う存分お願いすればいいのです。私はそうお勧めしています。
長時間並んだのだから時間をかけてやろう、という心境では、神様に好かれません。
長時間並んだのだから時間をかけてやろう、という心境では、神様に好かれません。
自分のためではなく、人のことを考える、譲る、と言う心根の持ち主のほうが神様に味方されますよ。
⚫︎おみくじの引き方、知っていますか
おみくじは占いとは違います。その年がいいのか悪いのかを教えてくれるものではありません。おみくじは元々、御神託を知るためのもの。
⚫︎おみくじの引き方、知っていますか
おみくじは占いとは違います。その年がいいのか悪いのかを教えてくれるものではありません。おみくじは元々、御神託を知るためのもの。
困っていることがあって、どうしたらいいのかわからないときこそ、おみくじは有効です。
知りたいアドバイスをひとつだけに絞ることが大事
おみくじを引く時は、何に対してアドバイスが欲しいのかをよく念じて。
知りたいアドバイスをひとつだけに絞ることが大事
おみくじを引く時は、何に対してアドバイスが欲しいのかをよく念じて。
「神様、こういうことで困っています。どうしたらいいかアドバイスをください」と一度、心の中で言ってから引きましょう。
そして、仕事、引っ越し、結婚など、具体的にひとつの項目に絞ること。
そして、仕事、引っ越し、結婚など、具体的にひとつの項目に絞ること。
たくさんの項目がありますが、万人に向けて書いてあるだけなので、全部読む必要はありません。自分が聞きたかったところだけを読めばいいのです。
お願い事もそうですが、具体的に言ったほうが早く叶う、という実感が私にはあるので、そのように皆さんには伝えていますが、それを素直に実践されている方は、確かにご利益が早いのも事実です。
⚫︎帰るときにこそ、しっかりご挨拶を
鳥居をくぐるときには、頭を下げますね。いくつもの鳥居がある場合は、少しずつお辞儀を深めていきます。
お願い事もそうですが、具体的に言ったほうが早く叶う、という実感が私にはあるので、そのように皆さんには伝えていますが、それを素直に実践されている方は、確かにご利益が早いのも事実です。
⚫︎帰るときにこそ、しっかりご挨拶を
鳥居をくぐるときには、頭を下げますね。いくつもの鳥居がある場合は、少しずつお辞儀を深めていきます。
帰る時は鳥居をくぐってからくるっと向きを変え、拝殿に向かって、「お邪魔しました、ありがとうございました」とお辞儀をするのがマナーです。
たまに、終わった終わったーとさっさと帰る人がいるんですが、それは人の家に行って、お邪魔しましたーと言いながら、玄関をバーンと開け放して帰るような感じです。
たまに、終わった終わったーとさっさと帰る人がいるんですが、それは人の家に行って、お邪魔しましたーと言いながら、玄関をバーンと開け放して帰るような感じです。
普通、きちんと扉を閉めて帰りますよね。
帰るときに向きを直してお辞儀をするのは、これと同じで大切なお作法です。
また、お詣りしたらすぐ帰らずに、境内でゆっくり時間を過ごしましょう。
帰るときに向きを直してお辞儀をするのは、これと同じで大切なお作法です。
また、お詣りしたらすぐ帰らずに、境内でゆっくり時間を過ごしましょう。
私はできるだけ長くいるようにしています。
ベンチがあるとことろもありますし、いくらいてもいいのです。
ベンチがあるとことろもありますし、いくらいてもいいのです。
神様のいい気をもらって、浄化してもらって帰ってくる。
ただ行って帰ってくるだけはもったいないですね。ちょっと腰をおろしてその場にいることで、ご加護のパワーが強くなるように感じるはずです。
ただし、お祭りのときは別ですが、飲食は基本ダメ。
ただし、お祭りのときは別ですが、飲食は基本ダメ。
お水くらいは良いですが、はなからここでランチしよう、はよくないですね。
公園ではないので。
参拝のお作法に、特別難しいルールはありません。
参拝のお作法に、特別難しいルールはありません。
神様に対して礼節を尽くす、これだけです。
新しい一年! 神様との良い関係をぜひ作ってくださいね。