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脳の動きを可視化 センサーを用いた最新「脳トレ」の凄さは?【コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー】 202111

2021-11-18 16:46:00 | 気になる モノ・コト

脳の動きを可視化 センサーを用いた最新「脳トレ」の凄さは?【コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー】
  日刊ゲンダイヘルスケア より 211118


小型センサーとアプリ「NeU」提供
【コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー】#31


 簡単な計算を繰り返したり,漢字を使った問題に答えたりする「脳トレ」。ゲームソフトやドリルなど、さまざまな商品が出回っている。
 しかし、これらの脳トレグッズの課題は、トレーニング中、実際に自分の脳がどれだけ活動しているのか分からないこと。同じ内容の脳トレをしても、その人にとって脳活動レベルが低ければ得られる効果も少ないはずだ。

 そんな従来の脳トレの問題点を解消させたのが,超小型脳活動センサー(XB-01)」と「専用アプリ」を組み合わせた「Active Brain CLUB」(以下、ABC)という脳トレ製品だ。
 開発したのは東北大学と日立ハイテクが設立した脳科学ベンチャー「NeU」(東京都千代田区)。どのように使うのか。同社ブレインフィットネスユニットの糸藤友子マネジャーが言う。

「XB-01は重さ30グラム、手のひらに乗る大きさの超小型センサーで、専用バンドで額に設置します。そして微弱な近赤外光を用いて脳の血流量変化を計測することで、脳の活動状態を可視化することができます。センサーはスマホやタブレットとブルートゥース通信されていて、この状態で専用アプリを使ったトレーニングをすると、どれくらい脳が活動しているのかリアルタイムで分かるのです」

 XB-01は「光トポグラフィー」という技術を応用して脳の血流量変化を計測している。光トポグラフィー技術は、大型の医療機器でも利用されており、うつ症状の鑑別診断補助などに使われている。XB-01は医療機器ではないが、計測原理は同じ。計測部位を額の1カ所のみに特化したことで、誰もが日常環境で使ってもらえる大きさと価格に抑えたという。

「センサーで計測している部分は脳の『前頭前野』という領域です。ここは『考える』『記憶する』『アイデアを出す』『感情コントロール』『判断する』など、人間が人間らしくあるために最も重要な部分です。前頭前野の活動が高まると、認知機能の維持・向上にプラスになるという研究報告が数多くあります」

 専用の「ABCアプリ」も、前頭前野の活動を高めるトレーニングを毎月3種類ずつ更新して提供してくれる。もう1つ「Brain Meterアプリ」は、脳活動のレベルを画面の色の変化で表示。市販のドリルや読書、料理、囲碁や将棋、ウオーキングなど、何をしているときに前頭前野の活動が高まるのかを確認することができる。ABCのすべてのサービスを利用できるスタンダードコースの価格は3万8280円(税込み)。

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