閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

ロスチャイルド 200年の栄光と挫折

2013年10月26日 | 書評 ノンフィクション
ロスチャイルド 200年の栄光と挫折/副島隆彦/学生社/2012

かつて世界の支配者と言われたロスチャイルド家の歴史と、現代の支配者とされるロックフェラー家との暗闘の歴史を解説した本。

シナリオ的には、面白い指摘はある。
ロスチャイルド家が金(Gold)にこだわりすぎたこと、金本位制が石油本位に代わった話、ノーベル賞、カンヌやベネチア映画祭のアメリカに対する政治的意味、暗殺された伊藤博文がNHK大河ドラマに取り上げられない理由はなるほどと思った。

だが、格下の広瀬隆の批判はいただけない。この本の格を落とすだけである。
ロシア革命のところのくだりも分析が今一つである。
次の時代の世界の支配者は中国と書いてあるが、何を根拠にそう書いたのかはっきりしない。別の本で、小沢一郎が日本の支配者として指名されたと書いてあった記憶があったが、願望でそう書いたのであろうか?
この人は、なるほどなあと思えるシナリオがある一方、中国や小沢一郎のことになると決めつけで書く癖があるようだ。

別の本にて小沢一郎を絶賛したり、今後の世界の支配者が中国であると書いてあることで、中国のエージェントであることを疑ってみる必要はあるかもしれない。

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