明治維新という名の洗脳 150年の呪縛はどう始まったのか?/苫米地英人/ビジネス社/2015
明治維新を実現した、薩長の獅子たちの動き、英仏の動きについて、金融の視点から俯瞰した読み物。
著者は、史料は読んで書いているようだが、巻末にあるのは年表のみ。
優れた歴史書は、読者や研究者に手がかりを残すと思っているが、本書は著者の見解に納得できる面はあるものの、再確認するための手がかりを示していない。それでも百田某が書いた本よりは数段まとも。
内容的にそうだと思える箇所が多い本だが、イングランド銀行の手先が、幕府側、倒幕側それぞれ誰だったのか、銀行に関してどの程度の知識を有する手先だったのかについて、言及すればさらに説得力が増す本となったように思う。
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