上場企業の工事会社の施工上の手抜きが原因で、住民にとって迷惑な事件が発生した。
ある自民党元議員、工事業界事情に詳しい元議員にお聞きしたところ、次のような情報を得た。
・この会社は、親会社(都市ガス)と子会社(LPガス)で常に受注競争をやっている
・この子会社が親会社の指示に業務上従うことはない
業種的にガス会社の場合、都市ガス部門が親会社、LPガス部門が子会社となる位置関係にある。
通常の上場企業の場合、業務上、子会社が親会社に従わないなんてことはあり得ないことである。
この工事会社(子会社の方)は、問題発生した以降、最終処置確認の場面でもいい加減だった。
最終確認の場に立ち会おうとしないのである。また、被害世帯訪問もなかった。この子会社はコンプライアンス遵守企業であると世間に宣言する企業グループの一員であるという認識がそもそもなかった。
このようなコーポレートガバナンス的に問題ありそうな企業を存在させていいのか。
おそらく一社だけではない。全国各地のガス会社がガバナンス上の欠陥を抱えているような気がするところである。