ロスチャイルド家 世界を動かした金融王国/中木康夫/誠文堂新光社/1980
昭和35年に刊行したものを、内容一部追加し昭和55年に再刊した本。
ロスチャイルドが財閥化するに至った経緯が述べられている。著者は東大経済学部出身で名古屋大学法学部にてフランス政治経済史を専門としている。
最近、ロスチャイルドに係わる新刊書は、在野の研究者が著者となっているケースが圧倒的だが、40年前は、国立大卒の国立大学教官による本があった。古書で入手は不可能だが、図書館で借りて読まれんことを推奨する。
ロスチャイルド本は陰謀論扱いされ、正史ではないとされるが、この種の本を集め、書かれている情報を突き合わせることは重要である。
なお、この本には、年表の他に、参考文献リスト、索引もある。歴史書としてもっと活用されるべき一冊と思う。
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