国際法で読み解く世界史の真実/倉山満/PHP新書/2016
明治維新以降の史実を国際法をベースに一般人にわかりやすく説明した好著。
戊辰戦争の幕府軍、明治新政府の際、幕府軍が国際法を理解していたことで、英仏の介入を阻止したとの指摘は重要である。
また、大東亜戦争開戦に先立ち、ハル・ノートや宣戦布告の国際法上の解釈、インドネシア保障占領の可能性について言及するなど、当時の政府が外交的に無能だったことも書かれている。
国際法は、法学部出身者しか学ぶ機会はなかったが、この本によって独学で学ぶ機会が得られたことは賞賛すべきであろう。
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