ここ数年間、余命騒動が続いた。弁護士懲戒請求に係わる最高裁判決を以て沈静化しそうな状況にあるので、経緯をまとめてみた。
余命なるHNを使い、一時期有名となった政治ブロガーがいる。ミラーサイトが10カ所を超えるなど、他のブロガーが余命ブログ新着記事に注目、引用し始めるようになったある日、突如ブログ閉鎖。相前後しブログ記事が書籍化された。
一連の炎上的書籍化商法により、余命本は、アマゾン新刊書ランキングでベストセラー1位となった。出版社は何かと話題本の多い青林堂。
余命三年時事日記 ミラーサイト
https://quasi-stellar.appspot.com/
ところが、余命ブログに心酔、書籍をいち早く購入した一人の人が、記述に多くの誤りがあることを発見、伏見なる人物と余命なる人物の論争が始まった。
ニセモノバレる〜余命三年時事日記の正体
https://ameblo.jp/gogogirl33dot/entry-12139416608.html
伏見なる人物との論争が一段落した後、この余命なる人物の呼びかけに呼応して、(懲戒請求が妥当とする)根拠を確認せず弁護士懲戒処分を申し立てた人たちがいた。弁護士に訴えられた人は1000人前後に達する。裁判の結果、1人当たり10万を超える金を支払う事態となった。
一人10万円、1000人とすると総額1億円。
訴えた弁護士にとってはおいしい話となった感がある。
余命なる人物は対応回避することに成功したようだ。
久しぶりの余命裁判
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/53405696.html
「余命ブログ懲戒請求事件」、弁護士側が勝訴!6人の上告が棄却され、計396万円の賠償支払いが確定!→ネット「当然の判決」「こんなのがあと何人控えているのやら」
https://yuruneto.com/yomei-jiken/
裁判という深みにはまってもなお、呼びかけに応じた人に対し、裁判を続ける様説得した行為をどう見るべきか。
何が事実で何が事実でないか。
嫌韓感情を利用した、本の売上げが急激に伸び、弁護士懲戒請求呼びかけがあったことは事実ととして捉えている。なお、呼びかけ人については、金銭的損害はないようだ。
これは、一定規模の集団が、ブログ記事に乗せられ、騙され、信じ込み、調べもせずに招いた結果である。
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