第二次大戦アメリカの敗北 米国を操ったスパイ/渡辺惣樹/文春文庫/2018
翻訳書としては異例の大作、名著「裏切られた自由」の翻訳者が、「裏切られた自由」、名著「ヴェノナ」に書いてある事項を、歴史修正主義者の視点から補足説明した快著。
なぜ、ルーズベルト政権に共産主義のスパイが入り込めたのか、そして彼らスパイがどのようなプロセスを経て登用され、アメリカ政府の重要な政策決定に係わったのかが書かれている。
ルーズベルトは、アメリカの参戦そして世界規模の戦争を企図した者とスターリンに利用された愚か者であることがわかる。
著者が、在野の研究者かつ翻訳者の立場であるものの、現代アメリカ史の第一任者であることを疑う人はいまい。
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