潔い人には、滅多にお目にかかれるものではない。
私にとっては、歴史上の人であるが、山口二矢(やまぐちおとや)という方の供述調書が本になり、話題となっている。
この方は、少年時代に社会党浅沼委員長を刺殺した犯人で、その後、獄中で自殺した。
さて、この本の表紙の写真が実に印象的である。
犯人は学生服。そしてその姿は、非常に果敢であり、精悍である。
一方、被害者は、かなり驚いた様子である。善良な国民を騙して日本という国を解体したい目論見でもあるかのような容貌である。なぜなら、正しいことをやっている確信があるなら、何が起ころうと直立不動の演説を続けるはずだからだ。
この件については、浅沼委員長が中国で発言したコメントが参考となるはずだ。
・浅沼稲次郎社会党訪中使節団長の「米帝国主義は日中共同の敵」演説
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/JPCH/19590312.S1J.html
昨年、民主党幹事長が中国、韓国にて政治発言したことは記憶に新しいが、その発言と浅沼委員長の印象がダブっているように映るのは私だけではあるまい。
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