私は,エホバの証人ではありませんが,時々,
エホバの証人より配布いただいてる,「目ざめよ」誌・「ものみの塔」誌,パンフレット等より引用の記事もあります。
(どこの宗教,宗派にも属していません)
*いろんな宗教にも交わりました(立正佼成会,創価学会,キリスト教のカトリック,プロテスタント等)
その中で,聖書に忠実に教えてるのは,エホバの証人と思います。
化学物質が病気の原因となるとき 目ざめよ! 2000-8/8
化学物質過敏症(MCS)には多くのなぞがあります。この病状の性質について医学界でかなりの意見の相違が見られるのも不思議ではありません。
医師たちの中には,MCSは身体的な原因によって起きると考える人もいれば,心理的なものに起因すると言う人もおり,身体と心理の両面を指摘する人もいます。
さらに,MCSは幾つかの疾患の集合体ではないかとする医師もいます。
(脚注)
「目ざめよ!」は医学雑誌ではなく,MCSに関するこの一連の記事は,医学上の特定の見解を擁護するものではありません。最近の発見について伝えると共に,医師や患者たちがこの疾患に対処する上で有益であったとする事柄をそのまま知らせるものです。本誌は,MCSの原因,症状の性質,また実際に提供され実行されてきた数ある治療法やそのプログラムについて,医師たちの間に総合的な意見の一致が見られていないことを認めています。
MCSの患者の中には,殺虫剤などの毒物に一度に多量にさらされて以来,その症状が現われるようになったと言う人がたくさんいます。
また,何度も,あるいは定常的に少量の毒素にさらされたため,MCSの症状が出るようになったとする人もいます。ひとたびMCSになると,芳香剤や洗剤など以前には許容でき,
互いに何の関係もないように思えた各種の化学物質に対して,さまざまな症状が現われるようになります。それで,“化学物質過敏症”と呼ばれているのです。ジョイスの例を考えてみましょう。
ジョイスは,まだ学校に通っていたころ,髪にアタマジラミがついたことがあり,頭に殺虫剤をスプレーされました。ジョイスの健康状態は悪化し,家庭用洗剤,空気清浄剤,芳香剤,
シャンプー,ガソリンなど,以前は問題のなかった多くの化学物質に耐えられなくなりました。ジョイスはこう述べています。「まぶたがはれ上がって,鼻がつまり,何日も寝込むほどひどい頭痛や吐き気を経験します。……幾度も肺炎にかかったせいで,わたしの肺は40年も喫煙を続けた人のように傷ついています。でも,たばこを吸ったことなど一度もないのです」。
MCSの原因ではないかとされているもう一つの点は,低レベルの毒素に慢性的にさらされることです。それは屋外でも屋内でも生じます。実際,ここ何十年かの間に,屋内の空気汚染による病気が急増して,“シックビル症候群”(sick-building syndrome)という病名ができたほどです。
シックビル症候群
シックビル症候群は1970年代から注目されるようになりました。当時,エネルギーを節約するため,それまで自然に換気されていた住宅や学校や事務所が,気密性を保ったエアコンつきの建物に替えられてゆきました。そのような建物とその装備類に,断熱材,化学処理された木材,揮発性の接着剤,そして合成繊維や合成カーペットがよく使われるようになりました。
そうした製品の多くは,特に新品であれば,循環される空気の中に,ホルムアルデヒドなど危険性の高い化学物質を少しずつ放出します。カーペットも,さまざまな洗剤や溶剤を吸収し,それを長期間にわたって放出するため,問題はさらに増えます。「化学物質の曝露 ― 低レベルとハイリスク」(Chemical Exposures--Low Levels and High Stakes)という本は,「屋内汚染物質の中で最も一般的なものは,さまざまな溶剤から発生する揮発性のガスである」と述べています。そして,「化学物質に敏感な患者が問題の原因として最も多く指摘する化学薬品は,溶剤である」とされています。
たいていの人は,そのような建物内の環境に順応できるようです。しかし中には,ぜん息など呼吸器系の問題から頭痛や脱力感まで,各種の症状を訴える人もいます。通常,その環境から離れると症状は消えます。しかし時には,「化学物質過敏症になる人もいる」と,英国の医学誌「ランセット」(The Lancet)は述べています。では,ある人は化学物質のせいで病気になるのに,ならない人もいるのはなぜでしょうか。 これは大切な質問です。はっきりした影響を受けない人は,この病気になる人のことを思いやるのが難しいと感じる場合があるからです。
人は千差万別
わたしたち一人一人は,化学物質であれ,病原体であれ,ウイルスであれ,さまざまな物質に対して異なった反応を示す,という点を忘れてはなりません。どのように反応するかは,遺伝的な造り,年齢,性別,健康状態,服用している薬,既往症,さらには酒類やたばこ,薬物の使用といった生活スタイルなどの要素によって決まります。
例えば医薬品について言うと,「ある薬が効くかどうか,副作用があるかどうか」は各人の特異性にかかっている,とニュー・サイエンティスト誌(New Scientist)は述べています。
副作用には深刻なものもあり,死につながる場合さえあります。通常は,酵素と呼ばれるタンパク質が,薬に含まれる化学物質や,日常生活を通して吸収される汚染物質など,体にとって異物となるものを体外に除き去ります。 しかし,遺伝的な要因,毒素によってすでに受けた障害,もしくは栄養不足で,こうした“掃除屋”の酵素に欠陥が生じると,異質の化学物質が危険なレベルにまで蓄積されてしまいます。
MCSは,酵素に関係した一連の血液疾患であるポルフィリン症と比較されてきました。ある種のポルフィリン症を患う人が,車の排気ガスや芳香剤などの化学物質に示す反応は,多くの場合,MCSをかかえる人の示す反応と似ています。
思いも影響される へ続く>>>>