日本の世界的な数学者である岡潔（おか・きよし）さんの御家族が、
「世間の人々が、岡さんは天才だと言われますが、お父さんは本当に天才なんですか？」
と聞いたそうです。すると岡潔さんは、しばらく黙考した後に
「天才では無くて、努力の人間です」
と答えたそうです。
（写真は、「数学者 岡潔思想研究会」よりhttp://www.okakiyoshi-ken.jp/oka-kouenroku.html）
岡潔氏がフランスの数学界で論文を発表された時、あまりの難解さに直ぐには評価がされなかったようです。
しばらく経って、有力者が「岡は凄い」と言い出してから、徐々に我も我もと賛同者が増えていった感じです。
もし、内容が更に超難解だったならば、評価はされたのでしょうか？ただの妄想論文として、闇に消えて行ったかも知れません。
つまり、今の文明では、超絶的な大発見は「評価する人がいなくて」「理解できる人がいなくて」闇に消える可能性があるということです。
多くの人間が理解できるレベルの論文しか世に出ないと言えます。
これと同じことが、個人の苦労にも言えます。
多くの他人が、「それは大変な苦労だ」と評価できる苦労しか同情されません。
しかし、個人の世界内では、本当に大変な生死を左右する苦労をしているかも知れません。
では、どうしたら良いのでしょうか？
ここで大事なことは、岡潔氏は他人に評価されるために、他人受けするために論文を書いていたのでは無いのです。
あくまでも、「本当の自分」（真我）との対話・ケジメ・挑戦をされていたと私は感じます。
だから、他人から評価をされなくても平気だったと思います。
ご本人は、不眠不休で万年床の中で論文を書いていたそうです。布団から起きる時間ももったいないと思われたのです。
このような睡眠も取らずに没入する生活の中から論文を絞り出していますから、「天才ではなくて、努力の人間だ」と言われた気持ちが分かります。
そして、「本当の自分」を表現する作業が論文だったので、苦労というよりも喜びの作業だったと思います。
だから個人がする苦労も、他人に苦労を見せたい、分かって欲しい、と思う間は、その苦労を苦しく感じ続けることでしょう。
他人に自分の苦労を知らせて、解決して欲しいと思う間は、その苦しさが継続します。
そうでは無くて、先ず自分自身のことを、自分が認めてあげることからが大切です。
自分が苦労していると思っている人は、そういう自分から離れたい、逃げたい、変わりたいと思っています。
これを、そうでは無くて、本当の自分を見詰めるチャンスだと思うのです。
人間は、苦しい時ほど、今の自分の本性・サガが出ています。
そして、そういう自分を嫌わない、避けない、ことが先ず大切なのです。
私は「仕方がない」という言葉が好きです。
ここに武士のような潔（いさぎよ）さを感じるからです。その代わり、これは諦（あき）らめでは無くて、生死を懸けた真剣な「仕方がない」であるべきです。
自分が苦しい時は、明るく「仕方がない」と静観する時間経過も大切です。
コノ世は、ものごとには発酵する時間も必要なのです。
時が熟すのを、自分が出来る最大の努力をしながら、静観するのです。
この発酵期間が苦しいと思い慌てますと、マズイものしか出来ません。
岡潔氏も最大の努力をしていたのです。
自分が生きる短い期間ぐらいは、全力で走るのも良いでしょう。
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昭和の話シリーズもとても素晴らしかったです。
本日の内容がまた、心にストンときました。
本当にありがとうございます。怠惰な自分も見つめて
明るく頑張ります。
昨日は、リーマンさんから、慌てないこと、自分の生活を楽しむこと、と、アドバイスを頂き、冷静に我に返りました。そして、本日の仕方ない、心に響きわたりました。
現実をしっかり受け容れ、自分自身を明るく高めていきたいです。
今年も、全てのリーマンさんのブログが、私の指針でした。ありがとうございました。
また、来年もよろしくお願いします。
リーマンさん、皆様方、良いお年をお迎えください。
生かして頂いてありがとう御座います。
スタップ細胞のことを思いました。スタップ細胞はES細胞であると理●は結論付けたようです。スタップ細胞を作製する研究室にES細胞がどういう経緯で誰が持ち込んだのかは不明だそうです。世界を牛耳る意志は生命そのものを再生する研究は認めないそうですが、このまま潰されてしまうのでしょうか？時代の波動がどんどん精妙なものに変化していく先にはこの研究が認められるといいですね。●研を退職した小保方さんが心配です。今後も研究生活を送れるのか？もう一度ご自分の研究の在り方を精査して問題点があるのなら正すべきは正し、研究を続行出来るといいですね。