私が学生の頃、ある都会に在る太麺の中華ソバを食べるのが好きでした。その地域に行った時は、必ず食べていました。
ただのアッサリ醤油ダシに、5mmほどの極太麺です。麺をゆでるだけでも20分ぐらい待たされます。これを大人たちが店外で列をなし、店内に着席した人間は黙ったままで、店主が麺をゆでる手元を見詰めて待ちます。
若い頃はこれを、なぜか食べたくなりました。早朝から営業しており、地域の人々が朝飯代わりに食べていました。30年ぐらい前でも、一杯700円もしていました。大盛りで900円です。この高い中華ソバが、いつも満席だったのです。金の無い学生の私には、これを食べるのが楽しみであり贅沢だったのです。
超金持ちが、高価なフカヒレをラーメンのように食べたとしても、美味しいと感動するでしょうか。少なくとも、小汚い狭い店の700円の中華ソバは、食べようともしないかも知れません。
同じ生きる人間でも、感動が無いとは不幸なことです。
人間は、感動、感激して喜び、楽しむことが、生まれて来る目的の重要な要素です。
お金持ちは、小さなことに感動できなくなっていくハンディを持ちます。自分のアタリマエの基準が上がる中でも、小さなことに感動出来るには、感謝の心を忘れないことです。
この世には「3の法則」があります。誕生ー創造ー破壊のサイクルを宇宙は繰り返し、個人にも反映するという古代インドの思想です。
どの裕福な家庭でも、ちょうど三代目で二代目までの栄華を破壊する傾向が在ります。これは、どの家庭でも言えることであり、三代目の人間とは家系の因果の決算を受ける節目の意味があります。
数十代も続く家系でも、三代単位で着目しますと、この法則は存在します。
税制的にも、三代目で資産が消えるとは言われます。
この三代目を無難にするには、先祖代々の感謝の先祖供養が重要であり、より発展させることも可能な三代目でもあります。
人間は、不幸でも感動を無くします。
しかし、少しでも改善や嬉しいことがあれば、その喜びとは大きいものに成り得ます。
ところが、裕福で結構な状態でも、感謝の心を無くしていれば、あとは落ちるしか無いのです。
良い状態でも感謝も感動も無ければ、それを失くせば、より最悪しか無いのです。
大金持ちが、月に15万円で生活する時は、生き地獄かも知れません。
要は、人間はそれぞれの色んな環境があるでしょうが、今の自分の環境の中でも感謝するべきことに気付き始めますと、新たな改善と成長が始まるのです。
だから成功者でも、より現状の有り難みに気付ければ、まだまだ成長出来ます。
日本のこれからは、現状への有り難さに気付く人が増えるほど、災難を乗り越えて明るく発展して行きます。
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参考記事:「わざわざ不自由を求めて来たのです」(2010-10-28 http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/e/676e7901c9e3785cf5e5056d621af86c)
この世は本当に不自由な世界です。自分の思い通りに行かない世界です。
仕事が見つかったと思えば健康問題が発覚したり。仕事が無い時はヒマを持て余して、良からぬ遊びで借金を増やしたりと。
独身の時は死ぬほど結婚をしたがり、結婚をすれば死ぬほど苦しみ。
死ぬほど正社員を求めて就職すれば、今度は死ぬほど悩むことばかりと。
これは、何かが変だと思いませんか?
とにかく、思い通りに行かないことを、あえて私たちが体験するように物事が流れて行くように出来ているのです。
これの答えは、この世に肉体を持つ時間は、有限だということです。期間限定なのです。どんな苦しみや悲しみや喜びも、必ず終わり過ぎ去って行きます。
だから逆に言えば、絶対に耐えることが出来るし、最終的には「大丈夫」なのです。
永遠に死なない不滅な私たちの心が、期限の有る、不自由な、直ぐに臭く腐る肉体に乗車しているのです。
わざわざ自分からこの世に来て、不自由な肉体に乗りに来たのです。
しかも、この肉体を運転する間(=生きている間)は、あえて先が見えないように「自分から」ライトを消して運転をしています。
先が見えないジャングルを進んで行くのですから、何度も壁に打ち当たり、迂回を繰り返します。
でも、これを自ら体験したくて、今の肉体に乗りに来たのです。(マゾではないですよ)
この不自由な乗り物から、歯が抜け、足が使えなくなり、脳が役目を終えて最後まで乗り切って、この乗り物から心が降りる時、その達成感とは凄いものです。
そして、この世で49日間を掛けて、心が通過して来たジャングルの軌跡を振り返った時、いろいろと思うことが有るのです。
不自由なジャングル体験をせずに、じっと座ったままで瞑想をしていた人や、ガケへと誘導するニセモノの光に誘導された心は、大きな大後悔をします。
いったい何のために、わざわざジャングルを横断しに来たのかと。
時が来れば嫌でも、時間が無い、変化が無い、静寂の世界へと誰もが帰るのです。
その時に嫌というほど瞑想も出来ます。
せっかくのジャングル期間を台無しにさせる、有料の悪魔先生がジャングルには沢山いますから注意です。人生を捨てさせ、早く終了させようとさせています。
このジャングルの行程を正しく体験し、楽しく過ごす方法も、神様は恩寵(おんちょう:プレゼント)として用意されています。
それは、乗り物(=肉体)を運転中は、外からの光を頼らずに、乗り物の中に隠れている良心と言う光を見ようとすると、正しく前進する仕組みに成っているのです。
自分の中の良心の光を信じて、見つめて生きましょう。
旅を楽しむことが出来るし、必ず良い旅と成って行きます。