先週の金曜日(4月7日)の日、息子が塾のアルバイトに夕方から出掛けると言うので、それまでにお掃除や夕御飯の用意を済ませ、雨が止んでいる内にお花見に出掛ける事にした🎵
何処にしようか迷った末に、ガイドブックに載っていたお洒落なカフェがある高台寺に行って、それからライトアップされた清水寺に行く事に👍
高台寺は、豊臣秀吉の本妻である北政所ねねが秀吉亡き後に、秀吉を弔う為に創設したお寺である。
徳川家康が、当時の政治的配慮から多大の財政的援助を行ったとされているだけに、寺観は壮麗を極めたらしい。
残念ながら、寛政元年後、度々火災にあって多くのお堂を失って、今日残っているのは関山堂や霊屋(おたまや)等限られており、それらは国の重要文化財に指定されている。
私は高台寺までは市バスで行って、「清水道」のバス停で降りてしまったが、その手前の「東山安井」で降りる方が近い。なので、少し戻る形で八坂の塔の前を通り過ぎ、高台寺公園に到着(^^)d
八坂の塔がこちら↓
この付近の案内板💁がこちら↓
八坂の塔から更に歩いて行くと、高台寺南門通りに出る。そこを少し歩いて行った左手に高台寺公園があり、こちら↓
高台寺公園の桜も綺麗だった🌸
高台寺公園には、ねねの事が書かれてるこんな石碑があった↓
高台寺公園の手前を左に曲がり、「ねねの道」を歩いてすぐの右側に「インフォメーション」が見えてくる。インフォメーション横にある案内板💁がこちら↓
その案内板の横に、高台寺に続く「台所坂」がある。こちら↓
この「台所坂」は風情があって、両脇の草木を楽しみながら石畳のスロープを歩いていける🎵スロープの突き当たりが高台寺の入り口の門↓
門を潜ると左手に御朱印所があり、お土産も売られている。私の前に並んでたのは外国人で、御朱印ブームなのは日本人だけじゃない様だ🎵
御朱印をゲットし、いよいよ高台寺参観に👍
正門の庫裏がこちら↓
参観入り口がこちら↓
中の日本庭園は綺麗にお手入れされており、デザインやお花の植え方から、ねねの拘りが伺える気がした。高台寺はかなり高台に建てられていて、祇園閣も見えたりで見晴らしも良かった(^^)d
庭園の中には「高台寺墓地」がある。その入り口がこちら↓
庭園内をどんどん進んで行くと、見えてくる建物と庭園の様子は写真でご覧いただきたい(^^)d
まるで日本昔話に出て来そうな雰囲気の建物「遺芳庵」と言う茶室。見ているだけでもほっこり癒される(*^^*)
垂れ桜がある" 方丈前庭 "のある「方丈」と言う建物がこちら↓ここからは靴を脱いで、中に入って行く。入ってすぐの廊下や和室には、色んな画家の絵画が飾られていて、撮影禁止だったのでご紹介できないが、ミニギャラリーみたいで目の保養になった👍
「方丈」の中庭↓
" 方丈前庭 "にある見事な垂れ桜↓
" 方丈前庭 "を臨む形で広々とした縁側があり、観光客がそこに座って綺麗にお手入れされている石庭と美しい垂れ桜を眺めている姿が印象的だった。
時代を越えて、ねねもこの時期のこの美しい垂れ桜を愛でていたのかと思うと本当に感慨深くて、暫し時間を忘れて見とれてしまった。
ミステリーサークルの様な石庭「枯山水庭園」↓
「方丈」から見える庭園↓
奥の「開山堂」とそこに続く「観月台」
開山堂がこちら↓
開山堂から更に上には、秀吉とねねをお祀りしてある「霊屋(おたまや)」があり、そこに続く階段状の廊下の「臥龍廊」がこちら↓
臥龍廊から見える臥龍池↓
臥龍廊を上から見た感じ↓
「霊屋」に続く石畳の道↓
「御霊屋」がこちら↓
こちらには、秀吉とねねの木像が安置されている。残念ながら、中の木像等の様子は写真撮影禁止なので、実際に見て頂くしかない(((^^;)
ねねは、大きな愛情で秀吉亡き後も弔っていたのだなぁと感心してしまった。生きている間は淀君を始め、沢山の側室を作って子供まで生ませて好き放題されていたのに(^^;
私がねねの立場なら、とっくの昔においとまさせて貰っていただろう、、と言うか、三行半突きつけている((( ̄へ ̄井)
ねねは、おおらかで器の大きい面倒見の良い女性だったからこそ徳川家康にも大切に対応してもらえたのだろうなと、思う(^_^;)
「霊屋」を更に上に歩いて行くと、千利休の意匠による茶席と言われ、伏見から移建した茶室の「傘亭」と、土間で繋がっている「時雨亭」がある。
「傘亭」がこちら↓
「時雨亭」がこちら↓
中の様子が見れなかったのが残念だったけど、こんなお茶室でたてたお茶を頂けたら、、礼儀作法を知らずとも" 侘び寂び "の世界を垣間見れる気がしてしまう。
「傘亭」と「時雨亭」を参観後、帰りの道を下っていくのだけど、その道が又竹林があったりして、風流でワクワクしてしまった💕
途中、こんな龍のオブジェが(^^;↓
巨大な観音像も見える↓
高台寺は、ねねの人生そのものだと思った。戦国の世を秀吉と共に生き抜き、栄華を極めた秀吉亡き後も、秀吉の思い出と一緒にこの地で静かにその人生を終えられた愛情深い、逞しい女性だったに違いない。
高台寺の御朱印が、とても女性的で他のお寺にはないユニークな御朱印で驚いた(*^^*)
そこには「夢」と大きく書かれてあった。
" 夢 "と言う文字から連想してしまったのが、百人一首等の和歌。「夢」を詠った和歌は結構あって個人的にも好きなのが多いのだけど、その中でも高台寺の垂れ桜と境内を参観したイメージとして次の二首が浮かんだ。
" 思いつつ ぬればや人の 見えつらん 夢と知りせば さめざらましを " (題しらず・小野小町)
「あなたを想いながら眠りについたせいでしょうか。あなたに会えたのは。あれが夢だって知っていたならば、目覚めなかったのに。」
小野小町の有名な歌である。
私なら、愛しい人が夢に出てきたならば「夢なら続きを見させて…」と、更に要求してしまいそうだ(((^^;)
満開の桜を見上げていると、あまりに妖しいその魅力に惑わされそうになってしまう。
夜桜を見ながら見る夢は、恋しい気持ちが更に募りそうだ、、ねねも秀吉を想いながら、あの垂れ桜を眺めていたのだろうか。
" 世の中は 夢かうつつか うつつとも 夢とも知らず ありてなければ "(古今集942)
「この世は現実なのか夢なのか、結局あるようでないものなのだ」
良い夢を見るのか、悪い夢とするのか、、
儚い人の一生、どうせ見るならねねの様にとは言わないものの、最後の瞬間に「良い夢を見させて貰ったな」と思いたい。
そして、桜の様に潔く散りたいと私は思う。
「高台寺」
京都市東山区高台寺下河原町526Tel : 075-561-9966
※今なら5月7日まで、春の夜間特別拝観として、プロジェクションマッピング「万華鏡ファンタジー」をやってるよ👍
何処にしようか迷った末に、ガイドブックに載っていたお洒落なカフェがある高台寺に行って、それからライトアップされた清水寺に行く事に👍
高台寺は、豊臣秀吉の本妻である北政所ねねが秀吉亡き後に、秀吉を弔う為に創設したお寺である。
徳川家康が、当時の政治的配慮から多大の財政的援助を行ったとされているだけに、寺観は壮麗を極めたらしい。
残念ながら、寛政元年後、度々火災にあって多くのお堂を失って、今日残っているのは関山堂や霊屋(おたまや)等限られており、それらは国の重要文化財に指定されている。
私は高台寺までは市バスで行って、「清水道」のバス停で降りてしまったが、その手前の「東山安井」で降りる方が近い。なので、少し戻る形で八坂の塔の前を通り過ぎ、高台寺公園に到着(^^)d
八坂の塔がこちら↓
この付近の案内板💁がこちら↓
八坂の塔から更に歩いて行くと、高台寺南門通りに出る。そこを少し歩いて行った左手に高台寺公園があり、こちら↓
高台寺公園の桜も綺麗だった🌸
高台寺公園には、ねねの事が書かれてるこんな石碑があった↓
高台寺公園の手前を左に曲がり、「ねねの道」を歩いてすぐの右側に「インフォメーション」が見えてくる。インフォメーション横にある案内板💁がこちら↓
その案内板の横に、高台寺に続く「台所坂」がある。こちら↓
この「台所坂」は風情があって、両脇の草木を楽しみながら石畳のスロープを歩いていける🎵スロープの突き当たりが高台寺の入り口の門↓
門を潜ると左手に御朱印所があり、お土産も売られている。私の前に並んでたのは外国人で、御朱印ブームなのは日本人だけじゃない様だ🎵
御朱印をゲットし、いよいよ高台寺参観に👍
正門の庫裏がこちら↓
参観入り口がこちら↓
中の日本庭園は綺麗にお手入れされており、デザインやお花の植え方から、ねねの拘りが伺える気がした。高台寺はかなり高台に建てられていて、祇園閣も見えたりで見晴らしも良かった(^^)d
庭園の中には「高台寺墓地」がある。その入り口がこちら↓
庭園内をどんどん進んで行くと、見えてくる建物と庭園の様子は写真でご覧いただきたい(^^)d
まるで日本昔話に出て来そうな雰囲気の建物「遺芳庵」と言う茶室。見ているだけでもほっこり癒される(*^^*)
垂れ桜がある" 方丈前庭 "のある「方丈」と言う建物がこちら↓ここからは靴を脱いで、中に入って行く。入ってすぐの廊下や和室には、色んな画家の絵画が飾られていて、撮影禁止だったのでご紹介できないが、ミニギャラリーみたいで目の保養になった👍
「方丈」の中庭↓
" 方丈前庭 "にある見事な垂れ桜↓
" 方丈前庭 "を臨む形で広々とした縁側があり、観光客がそこに座って綺麗にお手入れされている石庭と美しい垂れ桜を眺めている姿が印象的だった。
時代を越えて、ねねもこの時期のこの美しい垂れ桜を愛でていたのかと思うと本当に感慨深くて、暫し時間を忘れて見とれてしまった。
ミステリーサークルの様な石庭「枯山水庭園」↓
「方丈」から見える庭園↓
奥の「開山堂」とそこに続く「観月台」
開山堂がこちら↓
開山堂から更に上には、秀吉とねねをお祀りしてある「霊屋(おたまや)」があり、そこに続く階段状の廊下の「臥龍廊」がこちら↓
臥龍廊から見える臥龍池↓
臥龍廊を上から見た感じ↓
「霊屋」に続く石畳の道↓
「御霊屋」がこちら↓
こちらには、秀吉とねねの木像が安置されている。残念ながら、中の木像等の様子は写真撮影禁止なので、実際に見て頂くしかない(((^^;)
ねねは、大きな愛情で秀吉亡き後も弔っていたのだなぁと感心してしまった。生きている間は淀君を始め、沢山の側室を作って子供まで生ませて好き放題されていたのに(^^;
私がねねの立場なら、とっくの昔においとまさせて貰っていただろう、、と言うか、三行半突きつけている((( ̄へ ̄井)
ねねは、おおらかで器の大きい面倒見の良い女性だったからこそ徳川家康にも大切に対応してもらえたのだろうなと、思う(^_^;)
「霊屋」を更に上に歩いて行くと、千利休の意匠による茶席と言われ、伏見から移建した茶室の「傘亭」と、土間で繋がっている「時雨亭」がある。
「傘亭」がこちら↓
「時雨亭」がこちら↓
中の様子が見れなかったのが残念だったけど、こんなお茶室でたてたお茶を頂けたら、、礼儀作法を知らずとも" 侘び寂び "の世界を垣間見れる気がしてしまう。
「傘亭」と「時雨亭」を参観後、帰りの道を下っていくのだけど、その道が又竹林があったりして、風流でワクワクしてしまった💕
途中、こんな龍のオブジェが(^^;↓
巨大な観音像も見える↓
高台寺は、ねねの人生そのものだと思った。戦国の世を秀吉と共に生き抜き、栄華を極めた秀吉亡き後も、秀吉の思い出と一緒にこの地で静かにその人生を終えられた愛情深い、逞しい女性だったに違いない。
高台寺の御朱印が、とても女性的で他のお寺にはないユニークな御朱印で驚いた(*^^*)
そこには「夢」と大きく書かれてあった。
" 夢 "と言う文字から連想してしまったのが、百人一首等の和歌。「夢」を詠った和歌は結構あって個人的にも好きなのが多いのだけど、その中でも高台寺の垂れ桜と境内を参観したイメージとして次の二首が浮かんだ。
" 思いつつ ぬればや人の 見えつらん 夢と知りせば さめざらましを " (題しらず・小野小町)
「あなたを想いながら眠りについたせいでしょうか。あなたに会えたのは。あれが夢だって知っていたならば、目覚めなかったのに。」
小野小町の有名な歌である。
私なら、愛しい人が夢に出てきたならば「夢なら続きを見させて…」と、更に要求してしまいそうだ(((^^;)
満開の桜を見上げていると、あまりに妖しいその魅力に惑わされそうになってしまう。
夜桜を見ながら見る夢は、恋しい気持ちが更に募りそうだ、、ねねも秀吉を想いながら、あの垂れ桜を眺めていたのだろうか。
" 世の中は 夢かうつつか うつつとも 夢とも知らず ありてなければ "(古今集942)
「この世は現実なのか夢なのか、結局あるようでないものなのだ」
良い夢を見るのか、悪い夢とするのか、、
儚い人の一生、どうせ見るならねねの様にとは言わないものの、最後の瞬間に「良い夢を見させて貰ったな」と思いたい。
そして、桜の様に潔く散りたいと私は思う。
「高台寺」
京都市東山区高台寺下河原町526Tel : 075-561-9966
※今なら5月7日まで、春の夜間特別拝観として、プロジェクションマッピング「万華鏡ファンタジー」をやってるよ👍